10月8日(火)~10日(木)
友人達総勢7名で、好天をついて紅葉真っ盛りの涸沢に出掛けてきました。
8日夕、沢渡温泉「上高地ホテル」に宿泊し、翌早朝5時半にチャーターしたタクシー2台に分乗して、5時50分上高地バスターミナルに到着。 ウィークディにも関わらず、既に登山客でターミナル周辺は混雑している。
昨日各々購入した朝飯をターミナルのベンチで頬張り、6時10分に涸沢に向けて出発。
河童橋からの岳沢、吊尾根、奥穂高を望む
途中、明神、徳沢、新村橋と小休止しながら通過し、9時10分に横尾山荘前に到着する。
明神館前
新村橋付近からの前穂高岳
横尾山荘前
横尾山荘前で大休止を取り、此処で少しの腹ごしらえをする。
横尾から本谷までの途中、屏風岩が迫力ある姿を見せる。
横尾本谷橋
横尾山荘から約一時間超、本谷橋に到着。
この橋を渡ると本格的な山登りとなる。
沢の右岸には結構な人数の登山客が休憩していた。
登りの途中、横尾本谷、南岳を望む
本谷橋から途中S字ガレのガレ場を通り、若干の小休止を挟みながら2時間20分程で、今日の宿泊施設「涸沢ヒュッテ」に到着。
初日の全行程(休憩含む)は、7時間10分であった。
奥穂高の全容が行く手に聳える、目指す涸沢は目前である
北穂高東稜の紅葉
屏風岩の頭(左)と耳(右)
涸沢ヒュッテから涸沢岳、北穂高岳
テント場越しの北穂高岳南稜とゴジラの背、東稜
ヒュッテ周辺のテラスは登山客で溢れている感じで、混雑具合が分かる。
割り当てられた部屋は4人部屋。 ここに7人で寝る事になる。
寝具は4組なので、寝方が難しい!!
早速、荷物を部屋に置き、テラスへ出て到着祝いのヒュッテ名物である生ビールを飲もうとしたのだが、先客が多くてなかなか場所が確保できない。
何とかテーブルを確保できたものの、肝心の生ビールは品切れとの事。 更には期待したヒュッテ自家製のおでんも、今年は袋詰めを温めた物とあって、一同ガッカリであるが、取り合えずおでんと缶ビールを購入し、持参のつまみを持ち寄って乾杯する。
小屋の夕飯は17時から。 食堂は一度に100人程は入れるだろうか。 16時40分頃にはかなりの行列が出来ていたが、一巡目で夕食に有り付くことができた。 翌日の朝食も含めて、想像以上の御馳走で、腹を満たすことができた。
夜は冷え込むと思ったものの、狭い空間に閉じ込められていたせいか、途中で着込んでいた上着を脱いだり、靴下を脱いだりと結構暑くて、なかなか寝付けなかった。
翌朝、4時半に奥穂高岳にアタックするメンバーを見送り、4時50分に食堂前に並んだが、今朝は二巡目となり、モルゲンロート出現に間に合うか、ハラハラしながらの食事となった。 食堂東側の窓からは空が白んで来るのが見える。 ヤバいかな。
食事を終え、早々にカメラを片手にテラスに出てみると、既に絶好の撮影ポイントは占拠されていて、テント場へ下る道の脇にある石の上を何とか確保する。
5時40分頃
5時50分頃
涸沢岳、涸沢槍をズーム
奥穂高岳の朝焼け
北穂高岳の朝焼け
涸沢の荘厳なまでの美しい朝焼けを堪能した後、6時40分にヒュッテに別れを告げて帰路に就いた。
11日以降は台風19号接近の影響で天候悪化が予想されていたが、下山途中登って来る登山客は前日ほどではないものの、結構な数で、行き交う人から良い景色を見られたとの話をする度に、羨ましがられた。
上高地までの途中、徳沢では名物のソフトクリームを堪能し、明神館手前では野猿の親子に(前日は横尾橋付近でも数匹の野猿に遭遇)見送られながら、上高地には12時20分頃無事に到着した。
明神館からの明神岳
梓川畔から望む焼岳
日程の都合で今回は奥穂高岳に登れなかったが、秋の涸沢は初めてであり、紅葉の素晴らしさと朝焼けの美しさに感動した山旅であった。