今日はグッドパッチがMSワラント発行のプレスリリースをした翌営業日でした。
今後も新興企業のMSワラントの発行は続くであろうこと、またさまざまなSNSで間違った見解がたくさん見受けられるので、今日の動きと今後の個人的予想を書きます。
まず、私の週末のツイートの反応を見ると、このMSワラントはかなり注目を集めているようです。
注目を集める理由としては、以下が理由ではないかと思います。
- 新規上場してたった6か月でMSワラントを発行したこと
- 株価が初値をブレイクして、これからだと盛り上がっていたことに対する失望
- 社長が、今後の株価に対してポジティブなコメントをしたらしい(未確認)こと
1月22日(金)終値 3,300円
1月25日(月)終値 2,749円(551円安)
MSワラントの条件から今後の動きを予想する
行使期間: 2021/2/10 ~ 2024/2/9
潜在株式数: 509,000株(潜在株式比率 9.99%)
当初行使価格: 3,420円
下限行使価格: 2,394円
新株予約権の価格: 1株当たり11.29円
行使期間は2月10日から始まります。したがって、まだ、権利行使の売りはでていません。今日の反応は、上記に記載したように、失望売りだと考えられます。
そして、2月10日以降の動きですが、引受先の株式取得価格は、行使価格+11.29円となります。つまり最低株価取得価格は下限行使価格+11.29円=2,405.29円です。この株価以下では、権利行使してきません。そして今日の出来高は1,610,500株です。潜在株式数509,000株と比較してみてください。今日のような出来高が今後も続くとは思いませんが、行使は順調におこなわれていくようにも見えます。個人的な考えとしては、今日でMSワラントの失望は折り込んだのではないかと思います。
また、引受先がどのように権利行使(株式の売却)をしてくるかというと、
- 繰り返しますが、2405.29円(下限行使価格+11.29円)以下では行使はしません。したがって、株価がこの水準以下になるとしたら、権利行使以外の要因です。
- 原則は、借株をしているので空売りと権利行使を交えて取引します。
- 野村証券による引受の安心感をツイートしましたが、理由の1つは、M&Aという戦略を絡めていること。2つ目は権利行使にブロックトレードを絡めてくる可能性があることです。原則として、引受先は、株式を市場で売却しますが、ブロックトレードを利用して株式をまとめてファンドなどに売却することがあり得ます。これは、引受先にとっては、株価に影響を与えずに一気に行使ができ、ファンド側にとってもまとめて株式を購入できる利点があります。