雲の果て | リリのぜいたく三昧

リリのぜいたく三昧

せっかく撮った写真とか、観た映画のこととか、読んだ本とか、初めて行った場所のこととかを書きたくて。

待ってた。

ずっと待ってた。

一年前から。


photo:01



村山由佳著、集英社

おいしいコーヒーのいれ方シリーズの最新巻です。



でも、待ってたけど、読むの怖かった。

前巻の最後は、まさに絶望の始まりみたいで。

勝利のことを考えると、本当に胸が痛くて、苦しかった。

でも、そんな暗闇の中から立ち上がる姿を見なきゃいけないと思って、勇気を出して読みました。




まだ、勝利は暗闇の中にいる。

まだまだ、光の中に立つにはほど遠いみたいだ。

でも、希望はあるよね。

だって、勝利のこと愛してる人がたくさんいるのだから。

今回は、早く続き読みたい!




舞台は、東京からオーストラリアに移ります。

セカチューとかもそうだけど、どうして苦しくて悲しい恋ってのにはあの場所なんだろう?

私もいってみたい。

さくとあきや、勝利とかれんみたいに、心から愛しあえる人ができないとダメなのかなー(>_<)←そんなわけない

ま、私は世界中どんな場所にだっていってみたいんだけど。



オーストラリアには、アボリジニの人々との確執の問題が、まだまだ色濃く残っているということが描かれていました。

守ることは、必ずしも与えることと同一ではない。

物事は多くの側面をもっている。そのことを忘れちゃいけない。

考えなければならないことが、たくさんあるんですね。

北海道出身ながら、日本人がアイヌを侵略した歴史や、現在も残るシコリなどは全く知らない私。

そんな自分が少し恥ずかしくなった。




でも、まだまだ知らないことや学ぶべきことがあることも、またひとつのアドバンテージ。

「あんまり知り過ぎてるっていうのも、それはそれで駄目なんだ。」

この本を読んで、またひとつ気付いたよ。



勝利とかれんの光あふれる未来を祈って、また一年、私も頑張ろう。