待ってた。
ずっと待ってた。
一年前から。
村山由佳著、集英社
おいしいコーヒーのいれ方シリーズの最新巻です。
でも、待ってたけど、読むの怖かった。
前巻の最後は、まさに絶望の始まりみたいで。
勝利のことを考えると、本当に胸が痛くて、苦しかった。
でも、そんな暗闇の中から立ち上がる姿を見なきゃいけないと思って、勇気を出して読みました。
まだ、勝利は暗闇の中にいる。
まだまだ、光の中に立つにはほど遠いみたいだ。
でも、希望はあるよね。
だって、勝利のこと愛してる人がたくさんいるのだから。
今回は、早く続き読みたい!
舞台は、東京からオーストラリアに移ります。
セカチューとかもそうだけど、どうして苦しくて悲しい恋ってのにはあの場所なんだろう?
私もいってみたい。
さくとあきや、勝利とかれんみたいに、心から愛しあえる人ができないとダメなのかなー(>_<)←そんなわけない
ま、私は世界中どんな場所にだっていってみたいんだけど。
オーストラリアには、アボリジニの人々との確執の問題が、まだまだ色濃く残っているということが描かれていました。
守ることは、必ずしも与えることと同一ではない。
物事は多くの側面をもっている。そのことを忘れちゃいけない。
考えなければならないことが、たくさんあるんですね。
北海道出身ながら、日本人がアイヌを侵略した歴史や、現在も残るシコリなどは全く知らない私。
そんな自分が少し恥ずかしくなった。
でも、まだまだ知らないことや学ぶべきことがあることも、またひとつのアドバンテージ。
「あんまり知り過ぎてるっていうのも、それはそれで駄目なんだ。」
この本を読んで、またひとつ気付いたよ。
勝利とかれんの光あふれる未来を祈って、また一年、私も頑張ろう。