東野圭吾著、光文社文庫
友達の家からもらってきました。
「面白かった?」って聞いたら、「面白かったんだったかなぁー?」って悩み始めるようなあいつのことが、私は心配でなりません。
元気にサラリーマンやってるのかな?
話はですね。
こ……怖かった(´Д` )
交通事故の被害者になってしまった女は、自らの命が尽きる直前、加害者に対する憎悪の気持ちを抱く。
彼女は、その想いを相手の目に焼き付けるかのように、運転席に座る加害者を睨みつけながら果てた。
その事故から一年。
加害者である男性の周りで、不可解な出来事が起き始める。
事故の記憶を失くしてしまった彼の前に現れた美女は、何者なのか??
このお話は、ちょっとあり得ないかなーーって感じなんですが、登場人物の人間臭いってのは、おそろしくリアリティがありまして。
なんというか、伊坂幸太郎さんぽい話でした。
こんなのも書けちゃう東野圭吾さん、ホントにすごい人。
この世で一番恐ろしいものは?
それは、人の想い。
強い想いは、信じ難いようなことをも引き起こす。
とくに、憎しみ、という想いは。
少しSFやホラーぽい要素もありました。
終わり方も、後味悪くてねーー。
ホントに怖かった。
恐ろしく官能的で、恐ろしくゾクゾクする小説でした。
夏の夜にはオススメかもー。笑