続き…


三部は解散理由や曲のエピソードを話ながら、一曲づつ歌っていきました。
解散理由をワンマンで話したように、ブログに書く事ためらってたけど、来れなかった方もたくさんいるもんね。
なのでやっぱりちゃんと書くべきだと思うので書いていこうと思います。


まずは実際に読ませてもらったお手紙。

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『Familyのみんなへ


みんなはtwenty4-7familyだから、今から解散理由を包み隠さず話して行こうと思うので、もしかしたら聞きたくないような内容も含まれていたらごめんなさい。


始めはその時まで果たせなかった自分達の夢を追いかけ、スタートしたtwenty4-7

いつからかfamilyのみんなの喜ぶ顔を見たくて、みんなの存在が私達の音楽をやる意味になっていました。


今回の解散・卒業はもちろん簡単な決断ではありません。


アマチュアの時は、スキルがある者・より現場を沸かせられる者が評価をされる場所だった。

でもプロの世界は、売れているアーティストが評価を受ける場所。

アーティストやスタッフがオリコン一位を狙う事や、武道館でのコンサートやドームコンサートをしたいと思う事は当たり前の事です。

そして何年かこの世界にいて、プロという意味も深く理解しました。

そんな中、私達が結成前から憧れていたアーティスト像というのは、ShakeをカバーさせてもらったDOUBLEさんやSOULHEADさんやMisiaさんのように、TVに出ないで曲が走り、あまりビジュアルを露出しないような見せ方、そして売れているというよりも、自分のスタイルをずっとブレさせずに活動しているようなアーティストでした。

だけど、スタッフの皆さんがtwenty4-7の楽曲を一人でも多くの人に聴いてもらいたい、一本でも多くのTVに出演させてあげたいと動いて下さる事、それは本当はとてもありがたく・嬉しいはずの事なのに、twenty4-7のスタイルが特殊だった事もあり、私達は心の底から同じ未来を見れない事に対してずっと引っかかっていました。


これが、プロの世界に入ってからの結成だったら、もしかしたら私達は一位を狙っていたのかもしれません。

それはどういう意味かというと、一位というのはそれだけ多くの人達が共感して下さっているという事、自分達のやって来た事の評価や自信にも繋がります。

しかし、私達はやっぱり、より多くの人達の共感よりも、ファンになって下さった方一人一人の日常に起こる感情を大切にし、好きになってくれた方達に裏切らないものを届けたいという気持ちの方が強かった。

今になって見えて来た事だけど、元々自分達で結成し、スタイルを築き上げてきてからのデビューだっただけに、他の誰かと共にtwenty4-7を作るという事を受け入れるのが難しかったのかもしれないというのと、自分達自身がtwenty4-7に対しての愛情と独占欲が強すぎたのかもしれません。


そして時間が経つに連れ、色んな気持ちが明確になり、その思いを胸に秘めたままこの世界に残る為続けて行くか、それともスタイルを今のまま残し、familyのみんなも私達も、共に記憶の中でずっと守り続けて行くか、私達は後者だったのと、きっとfamilyのみんなも同じ事を言ってくれるだろうと思いました。


私達は上がりたいよりも守りたい、最後に残った一つの心はやっぱりそこでした。


だから私達はtwenty4-7としてここでマイクを置く事にしました。』




みんなに出逢えたのも、他の何でもなくメジャーデビューしたから。

デビューしてよかったと本当に思えるし、自分達で望んでプロの世界に入った。

これからはプロの世界で、自分達のスタイルを守りながら活動していく!という事も夢だったから。

今はプロという意味を全て理解出来ているけれど、当時は戸惑う事が多くただただノートに行き場のない想いを綴っていた。

だからfamilyのみんなだけにでも、例えば見え方がどれだけ変わっても私達の信念は何も変わっていないという事をどうしても伝えたくて必死に書いた曲。

その曲が今になって、こんなに自分の中で響く曲、また自分自身にもブレないように心の中にずっと存在してくれていた大切な曲になりました。




27, Endless Road

28, MY DREAM


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自分達は、twenty4-7っていうジャンルを崩さない中で活動したい。

でもリアルな話、始めた頃より今の時代音楽業界に限らずどんどん不景気になっています。

そんな中残っていくには、私達はどんどん変化していかなければいけないと思います。

それはプロ・アマチュア問わず。

だけどやっぱり、変化するよりも守りたい気持ちが勝ちました。


そして名前が消え去る前に、まだ惜しまれる内に、解散LIVEをすると言ったらまだ人に集まってもらえる内に辞める、それが自分が格好良いと思っていた辞め方でした。

出来る限り続けていつの間にかいなくなってるとか、フェイドアウトだけにはしたくなかったです。


 


とはいえ、あと一歩の決心がつかず。

そんな時に個人的な事情だけど、癌になりました。

結果から言うと早期発見で手術もする事が出来、再発・転移がなければ大丈夫で私は全然元気だよ!

でも、お医者さんに言われた日はまだ程度が分からなかったから方針状態。

その日は皮肉にもシングル提出日。

私は曲を書く事が一番好きだから、むしろいくらでも書きたいくらいなのに、さすがに言われた日は一点を見つめたまま過ぎていく時間。


今の不安な想いをノートに綴っていってた時に、

「私って…死ぬんかな?」

と考え始めました。


そう思った時に自分が書いたノートの言葉を読み返し、もし、もしも生きれないくらいだとしたら最後の曲になるかもしらんやん。

だったら、誰がこんな言葉聴きたいんって。

みんなの顔を思い出したら、急に光が射したように強い心が出て来て。

そしてすごく冷静で、すごく大きな気持ちで微笑みながら書きました。

みんなの存在がなかったら、一生一人で前を向けずメソメソ泣いてたよ。




29, Letter ~10年後の君へ~ feat.MAY'S


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舞子バースは舞子りんが書いたんだけれど、それ以外の部分は気がついたらMEと舞子りんに相談せず書き上げてしまってた。

私の中で今このメッセージをみんなにどうしても伝えたくて、この歌詞のままいきたい!って強く思ったけれど、癌の事を言ってOKしてもらうのは絶対に嫌だった。

一つの歌詞として評価してほしかった。

なので、その事を話さず渡したら

「すごくいい!!このままいこうよ!」

と二人共言ってくれました。

嬉しくて嬉しくて、一人家でいっぱい泣いた!


MEと舞子りん、あの時は本当にありがとうね。


その後時間が経ってから言って、ワンマン当日もこの事みんなに話してLetter歌うよって事言ってたから。

舞子りんワンマン前もワンマン終わった後も何度も温かいメールをくれていました。

永遠のハニー。
ほんと良い奴だよ。


癌になった時、もしって想像してた時はマイクを持って死ねるなら本望だと思ってたけど、実際はずっと行けてなかった友達とのご飯に行きたいなとか、忙しくて全然実家に帰れてないから実家に帰りたいなとか。
ワンマンでマクドナルドのバイトしたいなとかって言ったらみんなに笑われたー!
レジじゃないよ!奥でハンバーガー作る所の方やで!笑
そんなさ、本当に身の周りにある小さな願望ばかりが出て来たよ。
きっと、音楽への大きな願望が出て来なかったのは、ファンっていう存在の人が一人でも自分に出来てくれた時点で私は十分だったからなんよね。

そして手術して退院した後、すぐにLIVEがあって、本当に体がおかしくてキツくて。
LIVEが終わり裏に入って倒れこんだ時、今までどれだけやっても自分を認めなかった自分。
そんな自分が、
「もう十分頑張ったんじゃない?これからはゆっくり生きていったら?」
と言ってくれました。

この時に、辞めようという気持ちが完全に固まりました。





そして退院した日、入院している間に色んな事があって、色んな事を感じて書いたこの曲。



30, 心

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今ではtwenty4-7の曲の中で一番大好きな曲になりました☆
辛い事があっても、どんな試練がきても、それを感じられる心があるだけで十分。



感謝を込めて。


31, Respect 4 U

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ここで今までずっと一緒にLIVEに回ってくれた、メンバー同然のDJ達紹介!

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サプライズのお花くれて、本当に嬉しかった。




そして最後のメッセージはもちろん


32, Last Message ~卒業~

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「これが、最後のメッセージ。」


礼した瞬間

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涙が滝のように流れてきて、中々顔を上げれなかった。

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みんな、たくさんプレゼントやお手紙くれたね。

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愛情いっぱい。
本当にありがとう。




そして後ろに下がり

「2012年6月9日、私達はtwenty4-7として、今ここにマイクを置いて行きます。
今まで本当にありがとうございました!」


ステージに置いていったマイクやフラッグを、私達がいなくなった後みんな写真撮ってくれてたんだね。

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後でスタッフの人達に聞いて、この写真を見て、本当に感動した。





続く…






ピース!


MIKA