一瞬の甘えで、トリックは全滅。 

ここ数年で、だいぶ仕上がってきた(と、思っていた)いくつかの大会トリックがあります。




会場で乗り始めるなり、生憎の雨模様に湿気、今年一の汗だくになりながらも調子はすこぶる良かったのです。

また、大会でもっとも大事な心構え、




「俺を見ろ」




も、ばっちりキマッてひとつメーク、その気持ちの相乗効果によりまたひとつメーク、と普段ひとりの練習では到底ありえない気持ちの高鳴りがありました。

少し見え隠れした余裕、けれどもそこに思わぬ罠があったようです。




メーク率の高い(と、思っていた)トリックにテーマを絞って、どこまでバージョン違いを見せれるか?
そこに専念すれば、完璧ではなくともそこまでひどい大崩れはないだろう・・




 2クラス分のジャッジを終え、いよいよ次は僕の出場するオープンハイクラスです。

公式練習では朝にはなかったやや不穏なクラッシュもありましたが、まあ自信を持って臨めばいいと言い聞かせていました。




いざ出走順は2番手、榎君の次です。

乗り出すなり、なんというか・・トリックに触れることすらできない感覚、連発する既出ネタのミスは、メンタルを根こそぎ削り取って行きます。











1トライ目終了後、絶望感から無意識に表に出ては雨の中ひとり暫しの間立ち尽くしていました。

降り頻る雨も、時間も、大会の進行も、何一つ淀みなく流れています。




ただただ、僕ひとりがこの地面に静止しているだけ、その時ふと束の間に魔が差したことを理解したのでした。

真っ向切り札を出さず、無難にコレクションを並べようとしたこと、これが紛れもない敗因でしょう。




今更の出遅れ感はありますが、2トライ目はとにかく攻めに専念しよう、そう思い乗り出すと不思議と気持ちが軽くなり、結果はノーメークに終わりましたが、1トライ目ほどの自己嫌悪はなく、メンタルもだいぶ救われました。




難産。

トリック名は伊達ではなく、できるまで本当に長いこと、いいえ、今でも消えることのない痛み、感情そのものです。




納得が行かないからと険しい表情になってしまっては、周りも自ずと離れて行く。

妥協なく攻めきれれば、それを讃えてくれるように交わすライダー同士の拳のぶつけ合い。




1トライ目と2トライ目、それぞれラン後に顔を合わせたライダー達の面持ち、見える世界とはまさしく心の持ちようなんだということを改めて感じました。

大会当日のモチベーション、メンタルの維持と本番のランにはどうにもバランスの悪い定規があるようで、それぞれをどんな風に測っても、いまいちベストを一直線に揃えることができない僕ですが、考えている暇もなくまたすぐ次の大会が目の前に立ちはだかっています。




つまり、結局のところ走り続けるだけなんです。




6/20(土) Ninjam

お会いしましたみなさん、ありがとうございました。

次回の開催を楽しみにしています。