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天下一二輪舞闘会
毎日の練習の中、常々思うことがあります。
これだけやってもまだこんなレベル?何年前からその動き?その上減らせない稚拙なミス。
十中八九メークできないことには大会で披露するのは相当厳しいですが、決戦の場の本番ミラクルにこれまで何度も乗っかってきた僕。
今メインに披露したいと思っているトリックの中には、一部はメークしてからもう今年で25年以上経つものもあります。
25年間も練習を続ければ、多少はメーク率が上がっても良さそうなものですが・・
僕は、それだけやり続ければ上達するものとタカを括っていました。
ここに来て今でこそ痛いほど感じるのは、長く続けることと、それを多く知ることとは必ずしもイコールではないのかも?そんな気持ちになることも少なくありません。
どんなに池の周りをぐるぐると回っていても、その水面(みなも)の温度や深さ、中に何が潜んでいるのかはわからないのと同じように。
何故上達できないか?それもわからず闇雲に長期戦に持ち込んでは、積み重ねたものが目の前で崩れ去って行きます。
自然災害ではなく、自らの手で壊しているのです。
大会数日前にも、そうやってまたトリックを一つ失いました。
・・ですが、当日持ちネタの穴埋めに即興で引っ張り出した過去ネタがたまたま?これも大会ミラクルのひとつなのでしょう、ラッキーが重なりなんとまさかの優勝争いにまで漕ぎ付けることができたのです。

とは言え、あくまでも勝負は時の運、毎回こんなアドリブがうまく行くとは限りません。
所詮過去ネタ、開いてしまった傷口に何かを詰めれば、一旦血は止まるかも知れません。
でも、やがて傷が治る頃には、今度はその詰めた物が気になって来るのではないでしょうか。
それで傷口が癒えて瘡蓋(かさぶた)が白くなるように、気持ちも白けて行くのだと思います。

そうなる前に、過去を振り返るよりどんどん自分的最新トリックをアップデートして行かなくては。
数々の葛藤の中、一瞬見えた光。
・・ここで勝てば優勝・・
まあ、最後の最後でミスるあたりが、いかにも僕らしさを十二分に発揮していて笑える始末。
それでも数年ぶりの表彰台、やっぱりここからの見晴らしは言葉にできません。
50歳を迎えた最高の誕生日プレゼントでした。
熱いメッセージを贈っていただいたみなさん、ありがとうございました。