
時に身体を、メンタルを、良識を壊してでも。
着手は今年の6/22、NINJAMから帰ってきて1日休んだ次の日でした。
たまたまです、その時何故かふと過去の練習動画を見て、いい線行っているものがあったにも関わらず、約10年間忘れていたのを思い出したのです。
何か他に、決定的なトリックを生み出せたことにより、失念していたのだと思います。
あの日その動画を見なかったら、このトリックも陽の目を見ることなく闇に葬られていたかも知れません。
途中まで同じ動きの別バージョンを狙っている時に、奇跡的に一度だけ戻ったことはあります。
ただそれはあくまで意図してやったものではないので、カウントはしないようにしていました。
日々乗っているライダーならきっとわかるでしょう、ここからがライディングあるある、取り憑かれたように奔走する道に禁断の一歩を踏み入れたのです。
もともと昔からこの動きのベースは持っていたため、約10年の放置期間はありましたが、感覚はすぐに取り戻しました。
あ、スジはある。僕の目論見では1~2週間以内のメーク目標でした。
日毎に感覚は研ぎ澄まされ、今日こそ!という毎日が続き、一番ライディングが楽しいラインに乗っています。
スネーク・ウィップ、そんなトリック名も思い付き、気持ちはどんどん上がって行く一方でした。
ちなみに種明かしをしてしまうと、フロントの周りをくねくねとよけ続け、最後に狭い体勢でフレームをねじり込むように回す!そんな感情由来のネーミングです。
左足フレームキャッチ、右足ペダルキャッチまで行ける日が増え、いよいよ秒読み開始?な印象がありました。

欲を言えば、フレームキャッチならバックラッシュモードで止まらずに戻りたい。
止まってしまうなら、両足ペダルキャッチで戻りたい。
贅沢を言えばキリがありませんが、とにかく一度一連の流れでメークさせよう、今日ケリを付けよう、そうこうしているうちに・・
いつも99%まで行ってもなんだかんだメークまでは行かない、次第に暗礁に乗り上げる日が増えて行きました。
期待させられるけど、今日こそ!が、ああ・・今日も・・な日々の繰り返しへと変わって行きました。
割れた貝殻の欠片を拾っては投げる、そんな日が続きました。
ひとり勝手に舞い上がっていた自分を、蛇が嘲笑っているようです。
僕が目まぐるしく一喜一憂する間も、季節は知らん顔で過ぎ去って行き、気がつけばもう4ヶ月以上・・
何故ペグに力を入れて立ち上がることができない、
体勢、重心は前とか後ろとかではなく真上、頭の位置と地面との距離感は広く、注意点を意識などしているうちはろくにできないのです。
無意識化、それらが自ずと一直線に揃った時ができる時なのでしょう。
4ヶ月と8日かかりましたが、今日の夕方、会社帰りにやっとこさメークできました。
それにしても毎度ながら、何故できたのか?
今日も然り、初メークするまでの回は、いつもより調子が良くなかったのです。
だんだんと調子が上がって行った延長線上にある初メークならわかりますが、どうにも釈然としないものがあります。
答案用紙に白紙で提出しても減点されなかったような感覚とでも言いましょうか、語彙力がなく以下略。
またある日このトリックも忽然と姿を消してしまうのでしょう。
安心できない関係は相変わらずですが、今日この日が嬉しかったことは確かです。
乾ききった精神に瑞々しさが注ぎ込まれるこんな夜は、久しぶりにゆっくり眠れそう。
