形あるものは、いつかは崩れ去ります。

それは自然の宿命であり、致し方ありません。 





遠き在りし日、30歳前後?の頃にオーダーで2枚スプロケットを製作していただいたことがありました。

オリジナルカスタム、オンリーワン、そんな位置付けのものに目がない僕は、それに愛着が湧き1枚約10年?くらいのペースで、マシンがアップデートしても移植しながら使い続けていました。












思えば、去年の秋頃のことです。

練習中にBBから妙な異音?軋り音?がしていることに気付き、ヘルスチェックをすることに。





すると、チェーンラインそのものは出ているのですが、スプロケットの水平回転が出ていない?

こ、これは・・スプロケットが変形?いや、はたまたスピンドルが曲がってしまったのでしょうか?





・・分解してみても、スピンドルに異状はありません。

原因は、長年の増し締めによるスプロケットのスピンドル部の孔加工が変形してしまったことによるものでした。





鉄のクランクがアルミのスプロケットに圧をかけてしまい、スプロケットの表面が不均等に抉れて(彫れて)、結果、水平回転が儘ならなくなっていたのです。





さて、困りました・・

現行品へのパーツ談義については感情が爆発し止まらなくなる予感しかしないので多弁は避けますが、市場に出回っているもので物欲を掻き立てられるものがなく、残された選択肢はワンオフ製作一択でした。





・・こんなパーツがあったら・・





それが実現できるなら、それ以上に価値のあるものはありません。

機能性を返上してでも、それでマシンがドレスアップできるなら僕はそちらを選びます。





このスタイルでなければ、BMXはいらない。

揺るがない僕の持論です。























久しぶりのスプロケット交換、スプロケット側のクランクとスピンドルが固着し、いくら叩いても微動だにせず実質2ピースと化していましたが 笑

組み付け、次第に仕上がって行く時のトランス感もまた久しぶりでした。





嬉しさのあまり夢中になりすぎましたが、ふと振り返れば、最後の仕事を終えたこれまでのスプロケットが、どこか淋しそうに佇んでいました。





旧スプロケット製作をしていただいた関係者様、共に歩み数えきれないトリックを生み出せたこと、今回の新しいスプロケットの製作にあたり、相談に乗っていただいた関係者様、すべてに感謝の気持ちを込め、だいぶ傷だらけになってしまいましたが、最後にもう一度磨きました。