中学生の頃、めさめさ柳田國男に傾倒していた時期があった。


途中から国内の民俗学よりも、国外の所謂『屍のフォークロア』の方に傾いていったので、時期としては短期間ではあるものの、遠野物語に憧れた私にとって、岩手、宮城といった地方は、今でも心惹かれてやまない。
ネット経由で親しくなった現地の親友(ココロノトモ)、たまたま嫁ぎ先が仙台だった友人や、転勤していった旦那の同期一家もいるし、特に幼馴染みの実家もある。


だからこそ、余計に辛い。
親しい人が、こんなにも簡単に、あっさりと、日常だけではなく家も、車も、そして命まで奪われているかもしれないという現実が。


TVを見て、あの風景が失われてしまった衝撃に、改めて言葉を失ってしまった。
幸い千葉に住んでいる親類とは無事だと連絡がついた。

でも被災地周辺に住む友人とは、いまだに連絡がつかない。

大丈夫だろうって信じてるけれど、気が気じゃなくなりそう。

ニュースを見て、姪が「こんな風にご飯を食べていいの?お腹空いてる人たちにあげなくていいの?」と言いだしたので、答えに困った。
その気持ちはわかるけれど、現時点では実現の難しい事だし、ここは日本は地震大国。
実際は日本中どこでも大地震が起こって不思議はないそうだ。
一つのプレートが動けば、他に歪みが出来る。
大丈夫だと祈りたいけれど、北海道にも大きな地震が来ないとは限らない。
そういう事も含めて、子供は食べられるときにしっかり栄養をとって欲しいと思う。
それでも子供のそんな気持ちを尊重したいので、栄養を守った上で、少し質素に見えるメニューにする事にした。

子供は元気に大きくなるのが仕事。
早く子供達が、お腹いっぱい不安なく食べれる日が戻ってきますように。