以前、「サンデー・ジャポン」(TBS)を見ていたとき、

爆笑問題の太田が田中に、(いつものネタとして)

「タマひとつで~~」というツッコミをしていた。


田中が睾丸摘出手術をしたことに対するネタとして

よく言ってることなのだが、そのとき田中が珍しく本気で怒り

「同じ病気の人がいるんだから!」と憤った。


そのときは、

「ふーん」

ぐらいにしか思わなかった。


でも、最近父親が病気になり、それ以来

報道に対して大きく疑問を持つようになった。


父の病気はあまりにもメジャーで

たくさんの人がその病気で命を落とす。

病気の知らせを受けたときは、家族が暗くなった。


そんなとき、気を紛らわすためにつけたTV

その病気で亡くなった人のニュースを見るだけで

いたたまれなくなり、胸がしめつけられた。

そして、傷ついた。


事実として受け入れてる今でさえ、

そんな報道に、悲しくなる。


病気の本人は、よけいそうなんじゃないだろうか。


病名を出さずに、報道してほしいと何度思ったことか。

それは、難しいことかもしれないけど、

報道に心を痛める人が、たくさんいるということ

報道サイドも、もっともっと考慮してほしい。


昔、ジャーナリズムの授業で、

犯罪者の家族が報道に傷ついたというスピーチを

聞いたことがある。


マジョリティーの知的好奇心を満たすことと

マイノリティーの心を傷つける

報道。


情報を発信する仕事をしている今
改めて、いろいろ考えさせられた。


爆笑問題の田中も、同じような気持ちで

言ってくれたのかなと思った。


情報配信サイドは

一度、マイノティーサイドに立ってみて

報道について考えてほしいと

切に思う。