こちらの本2冊読みました。
『こんなにも恋はせつない』
江国香織他女作家が書いた短編を集めた本。
この間読んだ川上弘美の「センセイの鞄」がせつなく、せつない恋愛小説を読みたい気分らしい。この中で、一番印象的だったのがやはり(?)川上弘美の「物語が、はじまる」で、主人公の女性が「雛形」とよばれる人間型ロボットのような男を家で育てるという設定。
その雛形は成長し、やがて主人公の女性を異性として愛し始めるのだが、印象的だったのが彼は彼女を愛しているが、彼女から好かれ愛されることは求めないということだった。
「別に僕がゆき子さんを好いているだけで必要十分、、、」(本から)
衝撃的だった。
真実の愛は、与えるだけで求めるものではない。
そういえば、大学の哲学の授業でそんなことを習った。「アガペーの愛、エロスの愛」の議論だったと思うが。実際、見返りを期待せず与えるだけの愛が成立するのって、親から子供への愛意外は難しいと習った気もするが。
「与えるだけで十分幸せ」
これぞ、究極の「愛」ですな。
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『西の魔女が死んだ』 (梨木香歩)
本屋でよく見かけて気になってたけどいまいちな印象だたのでずっと買わなかったけど、カバーのきれいさに惹かれ、とうとうゲット。
映画化されたらしいけど、うーーーーーん。