"I Thought My Father was God" (Paul Auster)
アメリカのラジオ局が、一般の人から本当にあった「話」をラジオで流すために募集し、それを本にしたのがこちら。
たくさんのショート・ストーリー「ちょっとした貴重な話、いい話、忘れられない話」それを集めたものだ。
たくさんある話の中で、私が印象に残っているのは、夫を亡くした女性が、ずっと悲しみに塞ぎこんでいたのだが、外に出て気分を変えないとと思ったその日、ずっと1匹の犬につきまとわれるという話。他の通行人が、犬を呼んでもまったく寄りつかないのに、彼女にだけピッタリト寄り沿い歩くその犬。
お店に入る前に、犬を見ると、犬は彼女の顔をのぞきこむようにじっとこちらを見た、その目が夫とまったく同じものだった。
という話。
他も心が温まるものや、思わず声を出して笑ってしまう「話」がつまってます。
