■前の前の会社は、僕が入った当時は社員が200人位いたのだったと思う。
当時はイケイケの営業会社だったから、離職率も高かった。
毎月の様に新しい社員も入って来ていた。
創成期や拡大期と言われる営業会社では当たり前だと思う。
■新卒でハウスメーカーに入って、営業のイロハを叩き込まれた事もあったのと、運が良かったってのもあって、その会社に入って3ヶ月で主任になった。当時の昇格基準では最速の出世だった。
丁度、その頃、社長が千葉くんだりまで来ていた。
はじめて会った社長はとっても若くて(今の僕よりも全然若くて)、いきなり僕を見るなり
「おー、関!お前、家売ってたんだよな。千葉商科大学ってトコ卒業してんだろ?」
「え?は、はい。」
はじめて会った社長が、僕をみるなり名前も前職も知っていた事に驚いた。
『そこそこ売れてる新人』ってのももちろんあったのかな、なんて思ったりもしたが、実は、この社長、今いる全員の社員の顔、名前、前職を知っていると言う事だった。
後で知った事だが、社長室には物凄い大きな日本地図があって、その日本地図の各営業所のあるところに、全員の履歴書が貼ってあるとの事だった。
社員にとって、一番うれしいのは、やっぱり社長に覚えてもらえて、褒めてもらえる事。その事を社長本人が分かっていたんだよね。
上から言うようで恐縮だけど、僕は、この社長は本当に立派だと思うんだ。