松岡圭祐は独特な推理小説を書いています。
好きで全部読んでいます。
「千里眼」「万能鑑定士Q」「探偵の探偵」などの
シリーズものがあって、文庫書き下ろしなのが
文庫派の私には嬉しいです。
どういう事情か分かりませんが、出版社は変わっていて
以前は、小学館文庫、角川文庫から出ていましたが、
今は講談社文庫から「水鏡推理」シリーズが出ていますが
最近は
「黄砂の籠城」という1900年の義和団事件を題材に
史実に基づいた新感覚の歴史小説を出し
「シャーロック・ホームズ対伊藤博文」という
ものも出して、ちょっと感じが変わっています。
「八月十五日に吹く風」はタイトルの通り
太平洋戦争の1943年、キスカ島での救出作戦を題材に
安易に玉砕を選択する野蛮な日本人観を
人道を貫く人達なのだと覆させ、
戦後の占領政策を友好的なものに変えさせた
感動の物語です。
他に読みたい本もあったのですが、
この時期にと思い、読みました。
すごく読み応えがあり、面白かったです。