イボの治療の跡に出来た「色素沈着」について知りたいです。

私は生まれつき腰にイボがブワーっと数え切れないくらい沢山あって、今は高校生なのですが、小学生の時に手術して大きいものは取り除いたのですけれど、まだ結構残っています。

皮膚科で相談したら「ドライアイス」で残りのものを焼いてもらったのですが、取り除いた肌のところに色素沈着が出来て「褐色」様な色になりました。

皮膚科の先生に聞くと、1年もすればこの色素沈着もとれて綺麗になるよって言われたのですが、1年じゃ遅いし、今年は海とかプール行きたいので少しでも綺麗にしたいです。

私は跡が残りやすくて、ニキビ跡とかの色素沈着がなかなか消えない体質です。
なにか市販の塗り薬で、色素沈着が綺麗になるものや、サプリとかあったりするのでしょうか


皮膚科の先生に「美容整形外科とかで、この色素沈着消えませんか?」と聞いても「美容整形外は行かなくていいよ(笑)とりあえず待っていなさい」って言われてしまって。
本当に出来るだけ早く綺麗にしたいです。

 

イボが出来て治療したまでは良かったのですが、イボを取り除いた後に色素沈着をおこして跡が判り易く残ってしまってしまうのは悩ましいことでしょう。

イボはどのようなもので、色素沈着とはどうして起こるのでしょうか。

 

イボとは正式名称を「尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)」と呼ばれ、皮膚に「ヒトパピローマウイルス(HPV)」が皮膚の小さな傷などから感染して発症する皮膚の小さな増殖病変のことを指し、皮膚の一部が盛り上がった小さなできものである、一般的に「いぼ(疣贅)」のことを指します。

病原となるHPVは100を超える種類が存在しています。

ほとんど誰にでも生じ、うおの目やタコに似た小さなできもののような、隆起した病変または平坦な病変として、あらゆる部位の皮膚に出現する、皮膚から盛り上がったゴツゴツとした病変の一般的な硬い「いぼ」のことで、通常は表面がザラザラしていて、形状は円形または不規則な形で、色は明るい灰色、黄色、褐色、または灰黒色をしていて、大きさは直径が約1センチメートル未満のものがほとんどで、「いぼ」は、けがをしやすい場所、例えば膝、膝の裏、顔面、指、肘、子どもの手の指や手のひらなどに生じることが多くみられます。

 

大半の「いぼ」は、非常に煩わしい場合もありますが無害で、痛みはともなわず、自覚症状はほとんどありません。

 

自身の「免疫機能」を頼りに「自然治癒」が期待できる病気ですが、自然治癒には数か月から年単位の時間を要することがあり、また、皮膚症状が拡散して難治化することもあるため、治癒するまでの間は、他人に感染するリスクも伴うため、早期に治療したほうがよいとされます。

ほとんどの場合、視診(外見を観察する診察)によって診断され特定することが出来ますが、他の皮膚の病気と見分けがつかない場合には病理検査(皮膚の一部を切り取って調べる検査)が行われます。

自然に消えない「いぼ」は、自分で削ったり切ったりせずに、医療機関にて主として、液体窒素療法や手術、内服薬の処方となり、化学物質、凍結、または焼灼と切除により取り除くことができます。

 

「いぼ」はどの年齢層の人に発症しますが、小児で最も多く、高齢者で最も少なくなり、できる「いぼ」の数は1~2個から数百個と様々になります。

 

いぼ(疣贅ゆうぜい)には伝染性があり、ウイルスが拡大するには長期的または反復的な接触が必要となるため、尋常性疣贅は周囲の皮膚に広がることが多いですが、罹患者からほかの人に伝染する可能性もあります。

通常は皮膚に損傷がなければHPV感染は起きませんが、極めて小さな損傷でも感染の機会になりえます。

例外はHPVによって生じる一部の「尖圭コンジローマ(性器疣贅)」で、口、のど、性器のがんにつながることがあり、性的な接触だけでしばしば他者に伝染します。

 

原因ですが「いぼ(尋常性疣贅)」は、ヒトパピローマウイルス(HPV)が皮膚に感染することで発症します。

HPVには多くの種類(型)があり、約100種類以上存在するヒトパピローマウイルスのなかでも、実際に尋常性疣贅を引き起こすタイプは数種類で、一般的ないぼ(尋常性疣贅)の原因となるのは、主にHPV2型となります。

 

HPVウイルスのタイプ(型)の違いによって、尋常性疣贅を引き起こしやすい部位や「いぼ」の形状が異なり、手に起こすタイプや足に起こすタイプなどさまざまです。

 

HPVは皮膚にできた微細なキズから入り込み、3~6か月を経て「いぼ」を形成します。

子どもに多くみられ、キズがつきやすい手足や、アトピー性皮膚炎の子どもの場合では、引っ掻くことが多いひじやわきの下などにもよく発症します。

 

ヒトパピローマウイルスは、尋常性疣贅を有する人と接触することで感染が拡大するため、プールや公衆浴場の足場などを介して感染することがあります。

 

家族内では、タオルを共有することなどから感染する可能性があるほか、体の一カ所に尋常性疣贅があると、体の別の部位にもウイルスが広がり、尋常性疣贅が発症するリスクとなります。

ヒトパピローマウイルスに感染すれば、必ず病気を発症するというわけではありませが、HIV感染者や免疫抑制剤使用中は、病気を発症するリスクが高まります。

 

なお、同じ「いぼ」でも、「みずいぼ(伝染性軟属腫:でんせんせいなんぞくしゅ)」は、原因となるウイルスも症状も異なる別の病気で、治療法も異なります。

 

症状については、尋常性疣贅を発症すると、通常は数ミリ~1cm程度の小さな皮膚に盛り上がりがみられるようになり、1つだけポツンとできることもありますが、多発することもあり、集まって融合し、面に広がることもあります。

 

通常は、痛みなどの自覚症状はほとんどありませんが、触れると痛むものもあり、足にできた「いぼ」は、立ったときや歩いたときに痛むことがあります。

 

皮膚局面はやや硬くごつごつしており、一般的には「いぼ」として認識され、色は、白やピンク、灰色がかかった感じなどさまざまで、点状の小さい血管が「いぼ」のなかにみられることや、黒い点がみられることもあり、特にその部分の毛を剃った際によくみられます。

 

「尋常性疣贅」は、指先、手のひら、膝の裏、足の裏、足の指でなどに多くみられますが、体中どこでも生じる可能性があり、放置すると時に多発して、治るまでに時間がかかってしまうことがあります。

 

疣贅(いぼ)は、皮膚上の発生部位と形状によって分類されていて、集団でできるもの(モザイク疣贅)と単独でできるものがあります。

 

顔にできる「いぼ」は「指状疣贅(しじょうゆうぜい)」と呼ばれ、通常の「いぼ」と形状が少し異なり、指をすぼめたような形をしていますが、これも尋常性疣贅の一種となり、足の裏にできるいぼ「足底疣贅(そくていゆうぜい)」は、あまり盛り上がらず、ざらざらして硬くなることがあります。

検査や診断は多くの場合,典型的な概観から特定できますので、医師による「いぼ」の外見で観察し診断と評価をします。

視診に加えてダーモスコピー(強力に拡大できる虫めがねのようなもの)で観察することもあります。

皮膚にできた突起状の病変が何なのか確実に確定できない場合には、病変部位を切除してサンプルを採取して顕微鏡で検査(生検)して、ウイルス由来の抗原やDNAなどの検出が行われることがあります。

 

皮膚に存在する小さい血管がイボの内部で混在するため、メスなどで削り取ると点状の出血をすることがあり、この変化は、同じくイボとして認識されやすい魚の目などとの他の病気との鑑別に利用されることがあります。

類似した病気としては、ウオノメ(鶏眼)、扁平苔癬、脂漏性角化症、有茎性軟腫、有棘蔡細胞がんなどがあります。

尋常性疣贅(いぼ)の治療法についてですが、「いぼ」の多く、特に尋常性疣贅は、1~2年で自然に消失し、自然に治れば瘢痕(はんこん)を残すことはまれなため、痛みや精神的苦痛を引き起こしていなければ、特に治療の必要はなく、自然に消失することもあるので、数が少なかったりしたり、大きくなる傾向がなければ様子見することもあります。

命に係わる病気ではないが、放置していて増えることもあるため治療を行う場合が多いです。

 

主な治療方は、化学物質の外用、凍結(液体窒素療法:-190度の液体窒素で凍らして壊死させて、ウイルスに対する免疫を誘導する。週1、2回のペースで通院が必要になる。)、手術やCOレーザーによる焼灼または切除、ブレオマイシン局所注射などとなり、内服薬(ヨクイニンエキスなど一部の漢方薬)を処方することもあります。
 

どの種類の「いぼ」も切除しても再発することがあり、特に足裏の「いぼ」(足底疣贅)は尋常性疣贅の中で最も治りにくいとされています。

 

治療には、液体窒素を用いた冷凍凝固術が第一選択として行われ、冷凍凝固術は、組織を破壊することを通して治療する方法になります。

ただし、治療を何度も繰り返す必要があることや、麻酔をかけないと、我慢が出来ない位の痛みを伴うことなど問題点もあり、特に子供では継続治療が困難な場合があります。

 

様々な市販の凍結用物質で「いぼ」を凍らせることができますが、液体窒素をスプレーするか綿棒で塗る方が効果的で、凍結療法は足底疣贅、糸状疣贅、手の爪の下にできた疣贅によく用いられ、月1回の間隔で複数回行わなければならないことも多く、特に大きい「いぼ」の場合はその可能性が高くなります。

 

また、ヨクイニンという漢方薬を内服することがありますが、ヨクイニンにはウイルスに対しての免疫力を高める効果があり、これは冷凍凝固術と併用されることがあります。

この治療法は子供に対しての使用が多い治療方法です。

 

 

化学物質でも治療について一般的に治療に使用されるものとしては、サリチル酸、トリクロロ酢酸、フルオロウラシル、カンタリジン(cantharidin)、トレチノイン、ポドフィリンなどがあり、扁平疣贅には、トレチノイン、乳酸、サリチル酸などのケミカルピーリング用の薬剤がよく用いられます。

フルオロウラシル配合のクリームや溶液を使用することもあり、イミキモド、ポドフィロトキシン(podofilox)溶液、およびシネカテキンスは、尖圭コンジローマの治療に使用されますが、他の「いぼ」の治療にも使用されることがあります。

 

 

患者が自分で塗ることのできる薬剤と病院で塗ってもらう必要があるものとがあり、これらの薬剤の多くは正常な皮膚をヒリヒリさせることがあるため、自分で塗る場合は使用方法を正しく守って使用する必要があることと、薬剤による治療は通常、数週間から数カ月にわたり、何度か繰り返して行う必要がある「いぼ」に薬剤を塗る前に、「いぼ」をまず温水に浸すことで、薬剤が浸透しやすい状態にすることを行うことをします。

 

治療の前には、自宅または医療機関で、「いぼ」の周囲から壊死した皮膚組織を削って取り除きます。

その他、スピール膏と呼ばれる貼り薬が使用されることもあり、スピール膏にはサリチル酸が含まれており、イボを溶かす作用を有し、痛みを誘発しない治療方法です。

これもヨクイニンと同じく冷凍凝固術と併用されることがあります。

 

 

「いぼ」を焼き切る治療方法はレーザーまたは電流(電気焼灼法)、パルス色素レーザーが用いられ効果的と言われますが、痛みが強く、通常は瘢痕が残り、凍結療法と同様に通常は複数回の治療(皮膚の異常に対するレーザー治療 )が必要になります。

その他にもさまざまな治療方法があります。

 

尖圭コンジローマは、セックスパートナーへの感染を予防するために治療しますが、その多くはヒトパピローマウイルスに対するワクチンで予防することが可能です。

 

治療介入をすべきか、実際にどの治療方法がいいのかということを判断し選択するためには、医療機関における専門医との相談が必要になります。


「いぼ(疣贅)の種類については下記のようなものがあります。

「足底疣贅と手掌疣贅」

足底疣贅(そくていゆうぜい)は足の裏に発症し、通常は歩く際に足の裏にかかる体重に圧迫されて平らになり、その周囲が厚くなった皮膚で囲まれ、手掌疣贅(しゅしょうゆうぜい)は手のひらに発症します。

足底疣贅と手掌疣贅は、硬く平らで表面はザラザラしており、周囲の皮膚との境界ははっきりしている特徴があり、押すと痛みが生じること(圧痛)が多く、足底疣贅では立ったり、歩いたりすると、患部に圧力がかかって強く痛むことがあります。

足の甲や足の指にできることもあり、その場合はしばしば盛り上がり、より肉感を伴うのが通常で、色は灰色や褐色で、中心部にしばしば小さな黒い芯がみられます。

うおのめ(鶏眼けいがん)やたこ(胼胝:べんち)とは違い、足底疣贅はナイフで表面をそいだり切除したりすると、針先のような細かい多数の点から出血することがよくあります。


「モザイク疣贅」

モザイク疣贅は、複数の小さな足底疣贅が集まって融合したものです。他の足底疣贅と同様に、しばしば圧迫すると痛みを感じます(圧痛)。

「爪囲疣贅」

爪囲疣贅(そういゆうぜい)は、爪の周りに生じる厚みのあるカリフラワー状の「いぼ」で、爪のあま皮がなくなり、爪の周囲に別の皮膚感染症(爪囲炎)が生じることもあり、このような「いぼ」は爪を噛む人や、皿洗いやバーテンダーなど常時手を濡らす職業の人がよく発症します。


「糸状疣贅」

この種の「いぼ」は、細長くて小さな突起で、まぶた、顔面、首、唇などによく発症し、通常ではこの種の「いぼ」は他の症状を引き起こさず、通常は容易に治療が可能です。

 

「扁平疣贅」

扁平疣贅(へんぺいゆうぜい)は、小児や若い成人によくできる「いぼ」で、通常は複数の病変が集まって生じ、表面は滑らかで、上部が平らになった斑点であり、色は黄褐色、ピンク色、または肌色で、顔面や手の甲に最もよくでき、引っかき傷に沿って発症することがあります。

男性ではひげが生える部位(須毛部)、女性では脚が扁平疣贅の好発部位で、ひげや脚の毛を剃ることで拡大する場合があり、典型的には何の症状も引き起こしませんが、治療は通常困難となります。

 

「尖圭コンジローマ」

尖圭(せんけい)コンジローマは、性器疣贅とも呼ばれ、陰茎、肛門、外陰、腟、子宮頸部に発生し、平らで滑らかまたは不規則な質感のでこぼこした突起で、しばしば小さなカリフラワーのような様相を呈す他、肛門の周囲にできると、しばしばかゆみを伴います。

 

足の裏にできた「いぼ」はうおの目と似ており、誤った判断で市販薬を用いると、時に悪化することがあるほか、自分で削ったり、爪切りで切ったりすることも控え、皮膚科での診断が必要です。

「いぼ」を触った手で別の部位(特に皮膚が荒れていたり、キズがある部位)を触ったりすることで広がるため、むやみに触らないようにすることは重要ですが、他者への感染力は強くないため、プールやお風呂などを控える必要はありません。


尋常性疣贅を診療する科は皮膚科になりますが、医療機関の種類に関しては、近所のクリニック、総合病院のどちらでも診療可能で、尋常性疣贅の多くは1から2年で自然に治るため、数が増えなければ様子を見ておくことでも問題ありません。

 

続いて色素沈着について。

肌の黒ずみは「色素沈着」によって生じます。

色素沈着による黒ずみは、メラニン色素が皮膚に沈着することによって起き、例えば、皮膚を強くこすりすぎたり、衣類が触れることで強い刺激が長い期間加わったりすると色素沈着を起こすことがあるほか、ニキビをいじりすぎるなどして炎症した後に色素沈着を起こし、黒ずんでしまうこともあります。

 

「色素沈着」の原因は数多くあり、生活習慣由来と病気由来となり、病変は限局性の場合と、「びまん」性(広範囲に広がった状態)の場合がありますが、大半の症例は、メラニンの産生および沈着の増加によるものとなります。

 

「色素沈着」とは、メラニン色素の生成と排泄がアンバランスになり、メラニン代謝のサイクルがくずれた結果、メラニン色素が過剰に皮膚内に蓄積されてできるもので、紫外線や加齢、ホルモンバランスの乱れ、皮膚炎、摩擦などの刺激などにより、メラニン色素は次々と皮膚の中で生成されますが、正常な皮膚ではターンオーバーによって排泄されていくのですが、このメカニズムがうまくいかなくなると、局所的に色素が沈着したままになってしまい、黒ずみになってしまいます。

 

限局性の色素沈着は,本質的に炎症後に生じるものが最も多く、損傷(例:切創および熱傷)やその他の原因による炎症(例:ざ瘡,全身エリマトーデス)に続いて発生し、限局的な線状の色素沈着は,植物性光皮膚炎が原因であることが多く、これは紫外線と植物(例:ライム、パセリ、セロリ—化学物質による光線過敏症 )のソラレン類(特にフロクマリン類)の組合せにより生じる光毒性反応となります。

 

限局性の色素沈着は,腫瘍形成の過程(例:黒子、黒色腫)、肝斑、そばかす、またはカフェオレ斑から生じることがあります。

黒色表皮腫では,限局性の色素沈着とビロード状の局面が腋窩および後頸部に好発します。

 

「びまん」性色素沈着は、薬物によって生じることがあるほか、全身性の原因や腫瘍性の原因(特に全身転移を来した黒色腫および肺癌)もあります。

 

「びまん」性の色素沈着の原因を特定するには、薬剤を除外した後、最も頻度の高い全身的原因に対する検査を行うことが必要で、具体的には、アジソン病、ヘモクロマトーシス、原発性胆汁性胆管炎などがあり、皮膚所見では診断に至らないため、皮膚生検は不要であるか、もしくは役に立ちません。

 

生活習慣由来の黒ずみ(色素沈着)の種類としては以下のものがあります。

「摩擦性黒皮症」

黒皮症とは、皮膚組織にメラニン色素やその他の物質が沈着することで、黒褐色に変化した状態になったもので、機械的刺激によって色素沈着をきたし、首筋から頸部にかけて、鎖骨上部や肩などにやや灰色がかった褐色の色素沈着がみられ、主にナイロンタオルやブラシ、フェイスブラシなどの入浴用具を使って強くこすりすぎることや、マッサージ機器、合成繊維の下着などで強い刺激が加えられることなどが原因とされます。

 

「炎症性色素沈着」

皮膚に炎症を起こした結果、その部位に色素沈着を起こすもので、その原因は複数あり、例えば、ニキビをいじりすぎた結果、炎症を起こし、黒ずんでしまう、また、合わない化粧品、家庭用品、植物などにより皮膚炎を起こした結果、色素が沈着してしまうこともあります。


そして病変由来の黒ずみは以下のものとなります。

「肝斑」

肝斑は,顔面(通常は前額部,こめかみ,頬,上唇,鼻)にほぼ対称性に生じる境界明瞭な暗褐色の色素沈着斑で構成され、主として妊娠した女性(妊娠性肝斑)と経口避妊薬を服用している女性にみられます。

 

10%の症例は,妊婦以外の女性と皮膚の色が濃い男性に生じ、肝斑は皮膚の色の濃い人々の方において有病率が高く、経過が長期化するほか、肝斑のリスクは日光曝露の増加により高まるため、その機序には機能が亢進したメラノサイトによるメラニンの過剰産生が関与していると考えられています。

 

日光曝露以外の増悪因子として、自己免疫性甲状腺疾患、光感作性薬剤があり、女性では、肝斑は分娩後またはホルモン製剤の使用を中止した後に,完全ではないがゆっくりと色調が薄くなるが、男性では,肝斑が薄くなることはまれになります。

 

治療法は,色素沈着が表皮と真皮のどちらで生じているかによって異なり、表皮の色素沈着はウッド灯(ブラックライト)で一段とはっきりするが、生検で診断することもでき、表皮性の色素沈着のみが治療に効果がみられます。

 

しばしば効果的な第1選択の治療法として、「2~4%ハイドロキノン」「0.05~1%トレチノイン」および「クラスV~VIIの外用コルチコステロイド」の併用があり、3~4%ハイドロキノンの1日2回の外用では、通常長期にわたる治療が必要とされ、2%ハイドロキノンは維持療法として有効とされます。

 

 

ハイドロキノンは刺激感やアレルギー反応を生じることがあるため、顔面に使用する際は、事前に一側の耳の裏側または前腕の小さな領域で1週間試用する必要があります。

「アゼライン酸15~20%クリーム」は、ハイドロキノンおよびトレチノインの代わりに使用、またはこれらと併用で使用することができます。

 

「ハイドロキノロン」「トレチノイン」や「アゼライン酸」は漂白剤で、漂白剤の外用に反応しない重度の肝斑では、「グリコール酸」または「30~50%トリクロロ酢酸」を用いたケミカルピーリングが選択肢となります。

 

 

時にレーザー治療が用いられているが、標準治療として確立されたものはまだなく、有望な技術とされるのは、「QスイッチNd:YAG(1064nm)レーザー」と「nonablative fractional resurfacing」の2つがあり、3剤配合外用療法と組み合わせて用いられます。

治療中および治療後は、厳格な紫外線防御を継続する必要があります。


「黒子」

黒子は、平坦で黄褐色から褐色の卵円形の斑で、一般的には慢性的な日光曝露によって生じ(日光黒子ときに「しみ」と呼ばれる)顔面および手背に好発、典型的には中年期に初めて出現し、加齢とともに数が増えていく特徴があります。

 

黒子から黒色腫への進行については確立されていないが、黒子は黒色腫の独立した危険因子で、黒子が整容的に問題となる場合は、凍結療法またはレーザーにより治療しますが、「ハイドロキノン」は効果的ではありません。

 

日光黒子以外の黒子は、ときにボイツーイェガー症候群(口唇に多数の黒子が生じる)、汎発性黒子症候群(LEOPARD症候群)、色素性乾皮症などの全身性疾患に合併し発症します。

 

「薬剤性色素沈着」

変化は通常「びまん」性に生じるが、ときに薬剤に特有の分布または色調を示すことがあり、機序としては、表皮内でのメラニンの増加(褐色が強くなる傾向がある)、表皮内および真皮上層でのメラニンの存在(大半が褐色で,灰色または青色を帯びる)、真皮内でのメラニンの増加(灰色または青色が強くなる傾向がある)、薬物、代謝物、または薬物メラニン複合体の真皮内沈着(通常はスレート色または青灰色)薬剤によって二次性の色素沈着が生じることがあるほか、限局性の色素沈着は、しばしば薬剤性扁平苔癬(苔癬型薬疹)に続発します。

 

固定薬疹では、ある薬剤を服用するたびに、同一部位に赤い局面または水疱が形成されますが、それらが消退した後に残る「炎症後色素沈着」は通常持続します。

 

典型的な病変は、顔面(特に口唇)、手、足、および性器に生じ、固定薬疹を誘発する典型的な薬剤としては「スルホンアミド系薬剤」「テトラサイクリン」「NSAID」「バルビツール酸系薬剤」「カルバマゼピン」などがあります。

 

限局性の色素沈着の一般的な原因としては、損傷、炎症、植物性光皮膚炎、黒子、肝斑、そばかす、カフェオレ斑、黒色表皮腫などがあり、広範な色素沈着の一般的な原因としては、肝斑、薬剤、癌、その他の全身性疾患などとなります。

 

薬剤性以外で広範な色素沈着には「原発性胆汁性胆管炎」「ヘモクロマトーシス」および「アジソン病」の検査を行い、肝斑はまず「2~4%ハイドロキノン」「0.05~1%トレチノイン」「クラスV~VIIの外用コルチコステロイド」の併用により治療します。

 

黒ずみ(色素沈着)の原因となる、メラニン色素の沈着による皮膚の黒ずみの原因はさまざまで、例えばナイロン製のタオルを使う、美肌づくりなどを目的として強くマッサージする、合成繊維の下着やマッサージ機器などによる強い刺激を長期間過度に加えるといった摩擦による刺激により生じることのほかに、合わない化粧品の使用による皮膚炎、ニキビをいじりすぎるなどの刺激により炎症を起こした結果、メラニン色素が過剰に生み出され色素沈着が生じます。

 

 

生活習慣由来の黒ずみ(色素沈着)一般的な対処法は部位別に次のものがあげられます。

「ワキ」

摩擦によるワキの黒ずみは、皮膚を再生するターンオーバーを正常に整えるのが対処のポイントで、最も重要なのは保湿となり、また、シミ抜きのレーザー治療や光治療などを受ける方法もあります。
補助として栄養面では、たんぱく質やビタミン類などを意識して摂取することが推奨されるほか、ワキは発汗のこもり易い部位のため、ピーリングは効果が出にくいとされるので、通常皮膚科では行われません。
自己脱毛処理などによる強い刺激が続くと黒ずみが悪化することがあるので注意が必要です。

 

「ひじ、ひざ、ビキニライン、デリケートゾーンなど全身」

皮膚への摩擦刺激を起こす原因となるナイロンタオル、スポンジ、ブラシなどの使用を中止しること、かゆみがあれば皮膚科を受診し、ステロイド外用薬を塗布する、抗ヒスタミン薬を内服することなどが一般的な対処方となります。

 

 

「目の周りの黒ずみ」が気になる場合の対処法は、目の周りは皮膚が薄く、さらに他の部位よりも摩擦に弱いので、摩擦による色素沈着が起きやすい部位となり、メイクをするときの物理的な刺激や、クレンジングによって強くこすること、目の周りの強いマッサージなどによる色素沈着や、身体の冷えなどによる血行不良が原因と考えられています。

 

保湿を充分してからメイクをする、メイクのクレンジングは優しく行う、目の周りはマッサージを避ける、冷えを改善するよう生活習慣の改善などを心がけることが重要とされます。

 

 

色素沈着が起きた原因としては、イボの冷凍凝固手術による刺激で生じたメラニン色素の過剰生成の可能性が高いです。

肌に強い刺激が与えられたので、その部位を保護する為のメラニン反応となりますので、色素沈着を改善するにはメラニンの生成を抑えつつ、ターンオーバーの促進をすることが、いち早く色素沈着を改善する方法になります。

 

メラニンにしても肌のターンオーバーにしても、常に新陳代謝を繰り返し生まれ変わっていますので、外部の刺激が少なく、表皮の状態や体内の状態に問題が無ければいずれ元の肌の色に戻るのが、通常ですが、気になるのはその変化の度合いのスピードと表皮や体内に問題が無いか?ということになります。

それとネガティブなホメオスタシスが働か無い様にも働きかけを行わなくてはなりません。

 

思春期ですので、新陳代謝には基本的な問題はないか筈ですが、イボが発生してしまった要因やニキビが出来やすく、跡が残り易い体質、そして思春期特有のホルモンバランスが変調を起こし易いことが、ネガティブなに働く可能性がありますので、その要因により色素沈着が消失するまでに時間を要する場合があります。

 

細菌感染を起こしていたことや、ニキビのことを考慮するに肌の湿潤環境が乱れている状態でありますので、色素沈着のことだけなく、肌の改善や腸に対してのアプローチも必要になります。

 

この様なケースに置いて気功技術を用いる際は、美容は肌の総合的で抽象度の高い技術よりも、詳細で個別の技術でのアプローチを行うことが重要になります。

皮膚や腸の人体常在菌叢の働きかけや、腸残の改善もそうですが、直接ホルモンやメラニンにも働きかけを行うことにより体質の改善で肌の湿潤環境を改善し、ターンオーバーの促進することでメラニンの美白効果を効率化させます。

 

外的な要因を取り除いてしまえば、後は代謝と免疫機能のアルゴリズムに沿って改善を促すことになりますので、人体の仕組みに沿ったアプローチが有効で手段となり得ます。

 

イボの丘疹やウイルスは物理的に取り除くことで対処出来ますが、その為に瘢痕に色素沈着が生じてしまうことがあります。

 

そこでレーザーなどによる美容形成に治療は選択肢になりますが、コストや取りきれないリスクは考慮すべきです。

化学療法については、医療機関の指示に従って下さい。

 

美白効果が謳われるコスメに関しては、肌の仕組みや栄養と経費吸収の意味を考慮するに「オカルト商品」に入りますので全くお勧めしません。(でもお好きなら「どうぞ」です。でもかけたコストの分だけ損をするでしょう。)

 

人体の身体には不思議なことはありますが、アプローチが不思議ではいけないのです。

ですので「気功技術」についても、身体のアルゴリズムに対して整合的な働き掛けを行うのです。

(イボや色素沈着にもアルゴリズムがあるので、対応するにはロジックが重要です。当然の如くTVスペシャルの体ですので、劇場で観るには如何なものかと感じます。ソフトかVODで十分です。)

 

 

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