あの日、突然私の携帯に病院から着信があった。
病院とは主人がお世話になっている病院。
電話があった翌日に診察の予約が入っている。
主人に「病院から着信あったけど何やろう?」と聞くと「主治医が不在やから別の日に予約取り直しちゃうか?」と言う。そんなことある?
主治医が不在でも他の先生方がいらっしゃるのに?
町の民間クリニックでもあるまいし、そんなん聞いたこと無いわと思っていたら、以前にも同じ病院で、そんな事があってその時は主人が電話で応対したらしい。へぇ、変わった病院やなぁと思いながら直ぐに折り返し電話しなかった。
主人の携帯にも病院からの着信があったから。
自分が通院してる病院やし自分で掛け直すやろうと思っていた。でも同時に胸騒ぎというか何かモヤモヤした気持ちがあり2時間程経っていたが掛け直してみた。交換手から診療科の受付へ、そして最後に担当医が出てきはった。大きな病院なので、主治医が自ら電話に出られることは無い。これまで住んでいた大きな病院でも主治医と直接電話で話したことなど無い。代わりに看護師さんが用件を伝えることが多い。不安な気持ちのまま先生の話を聞く。
「先週CT検査をした結果を明日お伝えするのですが、検査の結果が良くない。追加検査をしたいが明日来てもらって後日の予約を入れたら遅くなる。
僕の判断で明日午前の診察後、午後からCTとMRIの予約を入れましたがご都合大丈夫ですか? それから明日は奥さん来られますか?」と仰る。
私は「明日の検査大丈夫です。私も参ります」と応えた。それを聞き先生はホッとした様子で電話を切られた。さて、どうするか。既に仕事へ行っていた主人にどう伝えるか。ノミの心臓の主人はきっと気になって仕事が手に付かなくなる。夕方、帰ってきてから話そうかと思ったが、午後から仕事を入れると困るので、「先生と話したよ。午後から追加検査があるので明日は一日中病院やよ」とLINEした。
直ぐに電話がかかってきた。
主人「先生、何て?」
私「再発してるみたい、詳しいことは聞いてない。
私も明日一緒に病院行くから」と伝えた。
半年前に受けたエコー検査の画像には何も映っていなかった。採血の結果も問題ない数値だった。
その日の夜、私はコンサートへ出かける予定だった。前日、主人に「明日の夜、私居らんから」と言うと「適当にゴハン食べとく」と言ってくれてた。
だけど、出かける気になれない。その歌手も持病が悪くなりホールで行うラストツアーだった。
ギリギリまで悩んだけど、結局行くのをやめた。
東京へ日帰り出張中の娘に「晩ごはん要る?」とラインを送ると「家で食べます」と返事が来た。
いつもは帰りの新幹線の中で駅弁食べてくるのになぁと思いながら冷蔵庫にあるもので夏野菜カレーを作った。