a sweet scent 71 | ある日突然、東方神起sec

ある日突然、東方神起sec

ある日突然、東方神起からのお引越しです。

チャンミンを抱っこして階段を上がる。

どうしたら、君の緊張が解けるか…悩んだ末に雰囲気から変えてみることにした。


「目、つぶってて…」
小鹿のような瞳にくちびるを近づけると、そっと瞑るまぶたに口づける。



「なぁに?」

「ふふっ…お楽しみ」
ドアを開けて、ベッドに降ろすと…
まとめて置いておいたキャンドルを取り出した。


チャンミンが、所在なさげに自身を抱きしめると…

…ゴソゴソっ

ベッドの中に隠れる。

それを横目に…
小さな炎。
キャンドルに灯すと、微かな香りが部屋の中にひろがる。



「…チャンミン、目を開けて」
ベッドに腰をかけると、ギシリと軋んだ。


ベッドから顔を出すと、何かに気づいたようにキョロキョロ

「…アロマキャンドル?」
とても意外だったらしく、僕の顔をガン見。

「うん…落ち着くかなって思って」
雰囲気に頼るのもどうかと思ったけど、出来ることはやりたかった。

「荷物って…これ?」

身体を起こし周りを眺める…さらに驚いたのか目を見開いて僕を見上げる。

「うん…」
たまらなくなって後ろから抱きしめる。

荷物は…これだけじゃないんだよ。
君が痛くないように、準備したんだ。


「チャンミン…」
頬に口づけると、君が振り返る。


もう、我慢しなくても…いいよね?


口の中で溶け合って絡み合う。
それですら、僕はもう…


ゆっくりと…
君が傷つかないように…そっと…指先でなぞる。

甘く濡れた声。

「ユノ…好き」
囁いてくれる度、

本当に?
今から君に酷いことをするかもしれない僕を?

その意識は消えない…
そうならないように身体中に口づける。
僕に、身体を委ねる君を、隅々まで…




「チャンミン…」

「…なぁに?」

「すごく、とろんってなってる…」
その声も、瞳も、身体も、

「…麻酔、するよ」

僕の唾液には、鎮静の力がある。

君が恥ずかしがるから、あまりしたことは無かっけど…今日は…そこにゆっくりと近づく。


つづく


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