chocolat voice 後編 | ある日突然、東方神起sec

ある日突然、東方神起sec

ある日突然、東方神起からのお引越しです。

こちらは後編です。
chocolat voice  前編を読んでから読み進めてくださいね^ ^。


チャンミンside

今日はバレンタイン。ユノさんとドフンくんにチョコを用意して夕食の後に渡すことにした。

「はい、ドフンくんとユノさんどうぞ」

「ありがとう」
嬉しそうにお礼をいうユノさんとドフンくん。だけど、ドフンくんがお父さんのと見比べて少し元気がなくなる。


ユノside

「どうしたの?」
心配そうにチャンミンが問うと、

「ほんめいのチョコはちっちゃい、ときいたのに…」
俺のを見てため息をつく。

仕方ないだろう、パパが本命なんだから…いつも負けっぱなしの俺は少し嬉しい。

しかし…

「ドフンくんのはおもちゃが入ってるから少しだけ大きいんだよ」
チャンミンがドフンの頭をなでてそう言うと、

「そうか、パパのはかんしゃチョコだね!」
なぜか急に目を輝かせ、自信を取り戻すドフン。

俺はことの成り行きを眺めていたけど…
ドフンはどこでそんな言葉覚えてくるんだ!びっくりする。

「そう、感謝チョコだよ」
キラキラした目で見つめられたチャンミンが俺に目配せで合図を送ってくる。

「そうそう!パパのは感謝チョコ!」
モヤモヤしながらも調子を合わせた。

「やった~♡」
今回も勝利をおさめ、チョコを抱きしめるドフン。

「パパ、ざんねんでしたねぇ♡」
小さな好敵手のねぎらいの言葉に、

「本当に残念だなぁ」
早く大人の時間になれ!心の中で唱えた。

(あなたといること 番外)


…………………………………………………………


ズッズズっ…ゴッ
ズズズッ……ゴゴッ、ゴホゴホッ

俺がラーメン大好きだからと、ユノ先輩がよく誘ってくれるラーメン屋。
週一くらいで食べるのに、ラーメンをすするスキルは全く上がらないのが愛おしい。


---帰り道---

「先輩これ…」
鞄の中から小さなチョコを先輩に渡した。

「え、何?」
嬉しそうだけど、キョトンとするユノ先輩に、

「今日は…バレンタイン…だから…?」
はっきり言いにくくて疑問形でかえす。

やっぱりイベント事に熱くないタイプだ。
ユノ先輩のことになると、何でもかんでも可愛くて吹き出してしまう。

「あー、…………バレンタイン?」
ユノ先輩の顔には、そんな日にラーメン…「しまった!」と書いてある。

「ラーメン、好きですよ」
俺は先輩と食べれるなら、ラーメン屋でもなんでもいいんです!
冷えた手に指を絡ませて、クンっと引っ張る。

「チャンミン?」

…先輩の俺を見つめる瞳が好きだ…

「先輩となら、ラーメンも高級中華料理になりますから。」

…研究に打ち込む真摯な眼差しもかっこいいけど、俺を見るとトロンと甘くなる瞬間が堪らなく俺を熱くさせる…

「今日は…先輩が欲しいなぁ。」
しょんぼりして見える先輩に、元気になって欲しい…いつもより可愛く甘えると、

「え、…俺?」
突然立ち止まり、ビックリした顔でガン見される。

「え?」

「…え??」

「………え???」
ユノ先輩が少しずつ赤くなり、ゆでダコ状態な理由がわからなくて焦る。

「俺に、……たいってことだろ?…いいよ、チャンミンが欲しいなら。」
         ・
         ・
         ・
「………え、…っあ、違っ!」
やっと気づいた時には、勝手に覚悟を決めた先輩の歩く速度が上がる。

え、俺、…今夜 チェリー君、卒業!?

誰か…助けて…
先輩の斜め上を行く勘違い。
俺の心の叫びは誰にも届かない。

(ラブラボ  番外)


…………………………………………………………


「………チャンミン、ただいま。」
頬にひんやりとした感触と優しい声。

「ん…ヒョン、お帰り。」
俺、いつの間にか寝てしまったみたいだ。

「なんか、うなされてたよ。」
コートをハンガーに掛けながら、クスリと笑う。

「変な夢見てた…」

「夢?」

「うん…でも、よく覚えてない。」

「明日は昼までに戻るんだよね?」

「うん、ヒョンも?」

「うん」

「ジへちゃん喜んでたでしょ?」

「うん、可愛いかった。」

「ふーん…」
少しだけヒョンを取られた感じがして胸がチクッとする。だけど、本当は俺が後から…だよな。

「チャンミンも可愛いよ。」
そんな俺に気づいて隣に座るヒョン。

「ちょっ、ソファ大きいんだから、もっとそっち行ってくださいよ。」
久しぶりだから、近すぎると妙に恥ずかしい…変な汗が吹き出そう。

「久しぶりなんだから、いいでしょう?」
俺に跨るように身体を寄せ、ソファに縫い取られる。

「……ヒョン」
ヒョンの身体はまだ冷えてるのに、俺の体温は上がっていく。

「少しだけ…」
何度も聞いた、ヒョンの甘く囁く声…

体温が重なるたび、空白が埋まっていく…まるで離れていたのことの方が夢のように。

「……んっ、」
漏れる吐息は恥ずかしいほどとても甘美で…甘さの中に苦味をはらんだそれは、上質なチョコレートのような切なさをはらんでいる。




おわり


どちらもコントみたいになってしまいました(∩´∀`∩)汗。
ユノとチャンミンがあの日会えてたら…♡とひかり節を効かせながら妄想しました^ ^。

ちなみにリクエストいただいた、我が家の小話ですが(笑)。

去年のバレンタインはピンクのおパンツ付きチョコを旦那に渡しました。(息子にも渡したけど、そっちは普通。)
そしたら…
週に2~3回、そのおパンツを旦那が履くんです。最初はそんなに嬉しかったんだ( *´艸`)と可愛らしく感じてましたが、「洗濯して乾いたら履くサイクルっておかしい」とある日気づいて…

私「そのパンツ、Yes Noパンツじゃないよ」

夫「………ふーん」

それ以降、パンツの頻度は下がりました。

以上、我が家の小話でした(笑)。


いつもお付き合い&ポチポチありがとうございます^ ^。



にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村
↑一日一回、ポチっていただけると、このブログの応援となります。
画像はお借りしています。