2005衆議院選挙 | テレビウオッチャー

2005衆議院選挙

まずはわたしの立場は無党派である事を明言しなければならない

公平な立場でお話しをしていきます


公示日まで今日を含めて後20日、自由民主党は衆議院採決で反対票を投じたいわゆる造反議員は公認しない事で調整が進む一方、300ある全小選挙区で郵政民営化賛成の議員を出馬させる方向で動いているらしい

自民党と連携して選挙に臨む公明党と合わせての擁立となりそうだが前回2003年の得票数をもし今回の選挙でも民主党が同数確保するとしたら自公は惨敗しそうな気配だ

前回選挙では新岡田幹事長誕生で追い風だった民主党だが今回はその風も少しはやわらいではいる

一方自民党も前回は幹事長に北朝鮮問題でタカ派だった阿部さんにして厳しい選挙を多少の議員数を落としながらも痛み分け程度に留めた

今回このまま武部幹事長で行くとなるとその恩恵は受けられない

自公の勝算はどの辺りにあるのだろうか・・・


まずは衆議院造反議員リスト(あいうえお順・敬称略)

青山丘・・・・・東海比例

今村雅弘・・・佐賀2区

江藤拓・・・・・宮崎2区

衛藤晟一・・・九州比例

亀井静香・・・広島6区

亀井久興・・・中国比例

川上義博・・・鳥取2区

城内実・・・・・靜岡7区

熊代明彦・・・岡山2区

小泉龍司・・・埼玉11区

小西理・・・・・近畿比例・・・滋賀2区落選

小林興起・・・東京10区

左藤章・・・・・大阪2区

自見庄三郎・福岡10区

田中英夫・・・京都4区

滝実・・・・・・・近畿比例・・・奈良2区落選

武田良太・・・福岡11区

津島恭一・・・東北比例

能勢和子・・・中国比例

野田聖子・・・岐阜1区

野呂田芳成・秋田2区

平沼赳夫・・・岡山3区

藤井孝男・・・岐阜4区

吉川禎久・・・宮崎3区

古屋圭司・・・岐阜5区

保坂武・・・・・山梨3区

保利耕輔・・・佐賀3区

堀内光雄・・・山梨2区

松宮勲・・・・・福井1区

松下忠洋・・・九州比例

村井仁・・・・・北陸信越比例・・・長野2区落選

森岡正宏・・・近畿比例

森山裕・・・・・鹿児島5区

八代英太・・・東京比例

山口俊一・・・徳島2区

山下貴史・・・北海道比例・・・北海道10区落選

綿貫民輔・・・富山3区


次に対象となる小選挙区の2003年得票数から今回を占う(比例当選議員は比較から除外します)


佐賀2区・・・ここは今村さんが10万票で圧勝民主は候補者を立てられず共産党の諸田稔さんが2万2千票でしたここに自民の別の候補者を立ててどうなるのかが注目される


宮崎2区・・・ここは前回自民が候補者を一本化出来ずに黒木健司さんと江藤さんが激戦を演じ8千票差の8万8千票で江藤さんが勝利、次点の黒木さんが7万9千票、民主土井裕子さん2万9千票、共産内山定雄さんが5千票今回も似たような展開の選挙になりそう


広島6区・・・亀井静香さん前回の選挙では僅差の勝利でした亀井さん11万7千票、民主佐藤公治さん10万票で1万7千票差、共産寺田明充さん1万票、今回の選挙で民主が同数獲得出来て公明系の票が入らないだけでも亀井さんは苦しそう、佐藤さんは比例で当選でした


鳥取2区・・・前回村上義博さんは自民公認の相沢英之さんを破って僅差で勝利、村上さんは5万2千票次点の民主山内功さんが5万票、自民相沢さんが4万5千票、共産大谷輝子さん9千票、今回も同様の状態になりそうでこの選挙区の事前調査が全体の目安となりそう


靜岡7区・・・前回は自民と保守で候補者を一本化出来ず自民は保守の熊谷弘さんを推薦したが結果は大差で城内実さんの圧勝、保守自民面目丸つぶれとなってしまった選挙区城内さん9万8千票、次点保守熊谷さん5万8千票、民主樋口美智子さん4万3千票、共産森島倫生さん9千票、今回は城内さんが県連の票を失うとしたら激戦、確保出来れば城内さんが再び圧勝か?


岡山2区・・・前回の選挙では自民熊代明彦さんと民主津村啓介さんの一騎打ちとなって軍配は僅か9千票差で熊代さんにあがった。自民熊代さん7万8千票、民主津村さん6万9千票、共産尾崎宏子さん1万4千票。今回もし自民か公明の候補が出ればそれだけでも津村さんが逆転してしまいそうだが・・・


埼玉11区・・・この区は元々自民が強く前回選挙でも小泉龍司さんが12万3千票で次点民主の八木昭次さんの5万2千票を大きく離して圧勝した共産柿沼綾子さんは1万6千票、今回自民が別の公認候補を立てた場合は三つ巴の激戦となりそう


東京10区・・・前回の選挙では自民小林興起さんと民主鮫島宗明さんが死闘を繰り広げ僅か4千票で辛くも小林さんが勝った選挙区、今回はなんとここに自民は環境大臣小池百合子さんを擁立させる予定らしい

小池さんの人気と組織票で恐らく圧勝だろう、万が一票が取れずに落選しても比例で当選するだろうし、その場合は間隙を突いた民主が議席を取るだろう、いずれにしても小林さんは苦しいか


大阪2区・・・ここは元々共産票が集まる地区ただし前回は選挙協力が上手くいって左藤章さんが9万6千票で大差勝ちをした次点は民主岩波薫さん5万6千票、共産石井郁子さんは3万6千票、石井さんは比例で当選している、前回は2大政党化の流れで惨敗した共産だが今回自民が別の候補者を出すとするとこの区は4者激戦の大変な戦いが予想される



福岡10区・・・前回の選挙では辛くも自見庄三郎さんが1万2千票差で勝った、自見さん9万1千票、次点民主城井崇さん7万9千票、共産仁比聡平さん3万1千票、今回自民が別の候補者を立てると民主が逆転しそうだが・・・


京都4区・・・ここは前回野中さんの引退で激戦になった区、自民田中英夫さんが10万票を獲得して勝利したが次点民主の北神圭朗さんが7万票、共産成宮真理子さんが3万6千票、今回自民が別の候補者を立てれば票読みが難しい選挙区となるだろう


福岡11区・・・前回自民の公認を巡ってもめて結局山本幸三さんが公認を受け、武田良太さんが無所属での出馬となり武田さんが当選を果した、武田さん7万8千票、山本さん6万2千票、社民手嶋秀昭さん3万5千票、共産村上勝二さん8千票、今回の選挙も同様となりそうで再び激戦が繰り広げられそうだ


岐阜1区・・・前々回野田聖子さんが圧勝したが前回は野党の選挙協力が上手くいって民主党の浅野真さんが2万1千票差まで詰めた野田さん9万2千票、浅野さん7万1千票、共産木下律子さん1万5千票、今回自民岐阜県連は独自に公認を決めると中央本部を牽制している岐阜3名の造反議員は公認を得られる可能性もあるがもし取れずに候補者擁立となれば民主に逆転の可能性が出て来る


秋田2区・・・野呂田芳成さんが前回10万9千票を取り、次点民主佐々木重人さんにダブルスコアで圧勝している、社民山本喜代宏さん2万7千票(比例当選)、共産明石喜進さん1万票


岡山3区・・・前回は平沼赳夫さんが12万5千票で次点民主中村徹夫さんの4万8千票にトリプル近い差をつけて圧勝している、共産美見芳明さん1万3千票、今回余程強力な候補者が出ない限り無所属でも平沼さんが勝てそうだ

岐阜4区・・・前回は藤井孝男さんが小選挙区、金子一義さんが比例に回った事で藤井さんが15万6千票と次点民主山田さんに7万5千票を付けてダブルスコアで圧勝、今回金子さんを小選挙区比例重複で望むとなれば県連の支持が藤井さんに回ってもどうなるのかが注目ポイント、山田さんの台頭の可能性もはらむ事となる可能性がある


宮崎3区・・・ここは前回候補者が折り合わず自民で争そった地区、結果両者無所属自民推薦で臨んだ古川禎久さんが11万8千票で次点の持永哲志さんの5万8千票に大差をつけて勝っている共産井福美年さんは1万票、今回は前回獲得した古川さんがそのままの数字を確保出来れば圧勝だが票の内訳がわからないので事前調査の結果が出るまでは楽観は出来ないだろう


岐阜5区・・・前回は古屋圭司さんが11万票、次点民主武田則男さんが6万7千票を獲得している、今回ここに自民擁立候補が出馬すれば武田さんの逆転も可能になって来る、県連は古屋さんを推すようだか公明票は中央推薦候補に流れるだろうから激戦になる可能性を含んでいる


山梨3区・・・前々回、前回と自民候補は8万付近、民主は5万から6万台になっている票がある程度固定されている地区とも言えるここにもし自民が候補を擁立したら民主の候補の当選が見えて来そうだ、前回保坂武さん8万3千票、次点民主後藤斎さん6万2千票、共産深沢久さん1万1千票


佐賀3区・・・保利耕輔さんは地元に実力者前回は10万2千票を獲得し圧勝、次点民主藤沢裕美さん3万6千票、共産宮崎正人さん8千票、今回余程の候補を自民が立てても保利さんの当選は固いのか


山梨2区・・・堀内光雄さんも地元実力者、今回の選挙で余程の候補を自民が立てない限りは堀内さんの優位性に変化はないだろう、ただ自民が候補を出した場合前回候補を出せなかった民主も候補者を出す可能性は残されている、前回の獲得票堀内さん10万1千票、次点共産花田仁さん3万票


福井1区・・・ここは前回公認を取れなかった笹木さんが1500票差に泣いたが今回は公認を取れるとすると立場は逆転しそうだが前回の得票数松宮勲さん5万5千票、笹木竜三さん5万4千票、民主本郷史剛さん1万6千票、共産金元幸枝さん6千票


徳島2区・・・前回、前々回は自民山口貴史さんと民主の高井美穂さんが激しい選挙戦を戦っているがいずれも山口さんに軍配が上がった、前回山口さん7万2千票、次点民主高井さん6万2千票、共産藤井均さん5千票、今回ここに自民が候補を立てれば高井さんが逆転しそうな気配だ


富山3区・・・ここは余程の候補を立てない限り実力者綿貫民輔さんで固そうだ、前回の獲得票は綿貫さん15万9千票、社民窪田正人さん5万1千票、共産坂本洋史さん1万7千票


自民の候補者選択、県連の対応、民主の候補者が最終的にどうなるかはわからないが造反議員はいずれにしても厳しい戦いになるのが伺える

今後の動向に注視していきたい