すいか | テレビウオッチャー

すいか

サザンオールスターズのアルバムで一番思い出に残っているのは89年の夏に限定発売されたベスト盤「すいか」

某中小レコード店の本店にいたわたしのところには高校を卒業してから1度も電話もなかったそれほど親しくない人からも「何とかならないか~?」とお願いされる問い合わせが、しかし断るしかない状況でした


と言うのもこのベスト盤は話しにならないぐらい余りに数が少な過ぎぎでした


このアルバムの後に発売されたサザンオールスターズというかぶとむしのオスがメスに乗っているアルバムには初回限定で腕時計が付いていて、このCDすら担当セールスの持ち枚数を超えて確保に苦しむ事になったのですから、その初回分の1/30程度の限定枚数ではお店としては対応のしようも無い状況で店員にも暗黙でひとりの購入枚数が制限される事となりまして(泣)


「すいか」はレコード、カセットテープ、CDで発売されレコード以外のカセットとCDはすいか色をした缶ケースの中に特典のこれまたすいか色をした男性用のパンツ(インナー)と女性用のパンティーが入っておりまて4枚組のベスト盤でした


わたしはシングル担当でしたのでこのベスト盤、直接初回の発注に携わってはいませんでしたが、初回注文する手順を軽く説明しますと


メーカーから新譜注文書が届く

 ↓

前回実績と曲の良し悪し話題性で注文数を決める

 ↓

セールスマンがお店に来て注文数を協議する

 ↓

注文数が決まったらオーダー

 ↓

翌月、又は翌々月の発売日前日に商品が配送される


とこうなっておりまして、シングルでもアルバムでもこの点は同じでございます


3番目のセールスと協議すると言いましても主導権はお店側にあるのですが、セールスマンの方は会社内の会議で今月このぐらい売れと指示がある訳で基本は過剰在庫を抱えたくないお店側と少しでも売りたいセールス側とでは数に開きがあってこの攻めぎ合いが展開されるのが通常であります



「すいか」を発注した時にお店の担当者が注文書に書いたのは数字ではなくて言葉でした


SAS限定ベスト盤「すいか」・・・注文数CD「    」枚、MT「   」枚、R「   」枚


となっている注文書の空欄の部分に


CD「出せるだけ」枚、MT「出来る限り」枚、R「可能な限り」枚


と書いてありました



実際にお店に来たのはCD100個、カセット100個、レコード25枚で普段はほどんど予約が入らない本店で全て予約で店頭には並ばない勢いでした


これは発売日前日の入荷日の事でして


発売日にはお店にCDが100個ほどは並びました(笑)


手口は都内以外にある支店に限界まで発注してもらって余剰分を本店に輸送してもらったのでございます


こうして確保して店頭に並んだ「すいか」はみるみるうちに売れて行って、実は価格(一万円)からか割りと長い間売れ残っていたのですが、幻のベスト盤を探してテレビの取材が入ると翌日には完売しました



サザンオールスターズはこの秋にアルバムが発売になるようです

また初回分には特典が付くのでしょうか?

気になりますねぇ


文中に出て来たかぶとむしのCDはこちら

サザンオールスターズ, 桑田佳祐, LUIS SARTOR, TOMMY SNYDER
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