レコード屋のロッカー
ロッカーと言ってもロックンロールをする人とは違います
控え室にあるロッカーの事でございます
これはわたしが最初に配属になった入社まもない頃の支店でのお話しでございます
みなさんは職場や学校のロッカーをどう使われていますでしょうか?
わたしたちのロッカーはこんな感じでした・・・
今日の登場人物
Aさん・・・30代入社5年目
Bさん・・・20代中ば入社3年目
わたし「ばっさり君」・・・新入社員
Aさん「みんなはどのアイドルが好きなの?」
Bさん「小川範子ちゃん」
わたし「いえ特にいません」
小川範子さんは当時「ハイスクール落書」と言うドラマに御出演になり、トーラスレコードさんよりデビューが決まっていました
現在はテレ朝系の「はぐれ刑事純情派」の安浦刑事(藤田まことさん)の次女としてご出演中でございます
Aさん「そうかB君は小川範子ちゃんファンかぁ」
Bさん「ばっさり君は特にいないって言ったけど今度デビューする森高千里を応援するんでしょ?」
わたし「ええ、まあ」
Aさん「そうかばっさり君は森高千里ちゃんね」
そんな会話のあった翌週のBさんのお休みの日
Aさん「ばっさり君、ちょっと手伝ってくれないか?」
わたし「はい、何をすれば良いのでしょう」
Aさん「これを貼ってくれるか?」
渡されたのは小川範子さんの画像類、雑誌やメーカーから送られて来たものでありました
わたし「どこに貼れば良いんでしょ」
Aさん「Bさんのロッカーがこれではいかにも寂しいでしょ」
と言ってBさんのロッカーを開ける
ロッカーと言ってもコートを掛けたり、おべんとうを入れておく程度の物で鍵などは付いていない
誰でも簡単に開けられるので貴重品などは置いていないのが通例であった
すると中にはすでに
菊地桃子さん、佐野量子さんなどなどで埋め尽くされていた・・・
Aさん「これねぇ、ぜ~んぶボクが貼ったの♪」
わたし「アホか」←先輩に突っ込む
余談ですがこの日からわたしが突っ込み役になってしまいました(笑)
Aさん「今日は大変だよ、これを全部剥がして全面小川範子ちゃんにするから」
わたし「ほとんど病気だ」(笑)
そう言いながらも率先して手伝い全面小川範子さんのロッカーに仕上げました
Aさんに見てもらうと
Aさん「いいねぇ、配置が実にいい」「ボクの方も出来たよ~」
と言って見せたのが色シートを切り抜いたレタリング文字だった
しかも色はショッキングピンクだ(このblogで初めて色を使うが)
ローマ字でNoriko Ogawaと
それを貼り終え
Aさん「よし完成♪これでBさんも喜ぶでしょう」
わたし「病気としか思えないが・・・」
翌日
Aさん「いいかぁ~何事も無かったかのように振舞え」「普通に挨拶しろよぉ」
そしてBさんが出社
わたし「おはようございます」Aさん「おはよう」Bさん「おはよう」
普通の朝の挨拶だ
そしてBさんがロッカーを開けた瞬間・・・
彼はガックリと肩を落とし、肩が震え出した
そう笑っているのである
その笑いは5分ほど続き、絶える事が無いぐらいに思えた
Bさん「凄いなぁ、凄いよぉ」を連発
この日1日ニコヤカなBさんでした
そして翌日はわたしの休日
翌々日わたしが出社すると
今度はわたしのロッカーが全面森高に・・・
笑うしかないわたしにBさんが
Bさん「ばっさり君のは力作だよぉ~ミニパネル化しておいたから」
Aさん「いや~大変だったよ、まったく昨日3時間もかかっちゃったからねぇ」
と嬉しそうに話す
その後もエスカレートして行き、よくそこまで考えられると思うほどのアイデアが浮かんでは実行され、そしてそれの応用も生まれて進化していった
後半のロッカーはかなり立体的視覚になったとだけ言っておこう
お店に貼られる広告にはコンテスト(POPコンテストと言います)があるものもあって、秀作には豪華景品が頂ける
Aさん、Bさん、そしてわたしはその賞を総ナメにしていったのである
このロッカーでの技術が見事にPOPコンテストに生かされたと言う、おバカなレコード屋のお話しでありました
明日は今日御登場頂いた小川範子さんのお話しでございます