通勤中に通る地点で、六本松という場所がある。
交通の要衝で、バスの停留所も多い。
かなり以前のことだが、家の近所のバス停で六本松行きのバスの時間を調べていると、行き先に「六本松こんど」と表記されていることに気が付いた。
早朝に一便しかない路線だ。
俺にとって六本松とは幼い頃から馴染み深い地名で、六本松についての知識は地元民としてある程度持っているつもりだったが、六本松の中に「こんど」などという地点があるなどということは全く知らなかった。
その後、バスに乗って六本松を通過するたびに「どこがこんどだろう」と注意して見るようになったんだが、こんどなどどこにも見当たらない。
ただ、「こんどう美容室」というごく普通のヘアサロンがバス停の前にあって、少し語感が似てるなという気はした。
とは言うものの、バス停の名称に美容室の名前が入るなんて妙だ。
それに、万が一こんどう美容室の名称が入るにしても「こんど」などという略し方は不自然だろう。
ところがその「万が一」だった。
「六本松こんど」とはまさに「六本松にあるこんどう美容室」のことだったのだ。
少し長くはなるけど「六本松こんどう美容室前」でいいじゃないか。
美容室が閉店したらどうするつもりだったんだろう。
そんな六本松こんど行きの便だが、すでに廃止されていると思う。
一度乗って確かめたかったな。