秋晴れの空の下、とむーんは池袋のとらのあなさんに来ていた。ここまでの①②はこちら↓


 同人誌専門店に入るのは、初めてだ。吾輩かなり頑固な原作至上主義傾向があるが、愛着のわいた作品ほど、サイドストーリーやifもの、過去捏造話を妄想しがちである。実際に書いちゃったこともある…ま、このブログもその一端だし。


 原作には著作権があり、丸パクリで販売等は摘発させるけれど、二次創作・ファンアートとしての発表や発売はある程度認められている。誰だって、最初は素人だし原作のキャラクターすら真似て描けないようでは、オリジナル作品を完成度の高いものにするのは難しいのではないか。とむーんの私見だが。


 そんなわけで、執筆時間・材料費・印刷諸費用などを考えて、世に出ている同人誌さんたちを扱っている、専門店の一軒に行きました。入り口あたりには普通の漫画が並んでいたが、それはこの先に待ち構えるショッキングな光景を、いくらかでも緩和していたのだろうか?ま、そうだといいな…


 ネット上で二次創作作品を掲載したページがあり、お気に入り本がこの店舗で委託販売している旨が説明されていた。コミックマーケット(コミケ)やオンリーイベント(オンリー)に行かなければ、後は通信販売ですが…興味があったのさ正直に言って。


 いやぁ、壮観でした。漫画の同人誌は、とにかく表紙が美麗!しかも、何しろすごい数並んでいて、満艦飾つーかキラキラ。今回行ったのは、女性向けの店舗だった。女性専用車みたいに男性の入場を拒んではいないが…率直に言って、BL(ボーイズラブ)本だらけである。いや、そもそもLGBT当事者のとむーんに、同性の恋愛への偏見は少ないと信じたい。しかしどうも、公式から離れたカップリングというのが、なかなか受け付けなくて…


「無いものは、作る!」


が、ファン活動の源なのは理解している。尊敬できるBL本もある。今回の目的が別にあっただけです。


 おばみつ本を5冊、リヴァハン本を3冊購入しました。それぞれR18本は一冊ずつありますけど、他の本に性的描写とか無いわけじゃない。構図とかセリフを工夫しているけれど、なかなか過激なものも…サイトの見本ページで確かめていたから、中身に不満はありません。


 いやしかし、あのBLの圧倒的数量の中でのNC(ノーマルカップリングつまり異性愛)の少ないこと少ないこと…

「鬼滅の刃」は男性キャラ多いからもう、そりゃあもう。伊黒さんと蜜璃ちゃんは、明らかに異性愛だし、ま~キメツ学園でも相思相愛なんですが。伊黒さんの過去因縁と蜜璃ちゃんへの一途な想いが丁寧に描かれた作品が好きです。いずれ紹介🐍🍡


「進撃の巨人」のリヴァイ・アッカーマンとハンジ・ゾエカップリングは、結局ハンジさんの性別が明かされなかったので、非公式中の非公式なんすが。むしろハンジさんは、過去が全然描かれていない人なんで、そこからもう「創作はお任せ」というか、同人作家の腕の見せどころ、かな👓


 男同士の愛を「え、この作品でも!?」と確立させるのは、作家の皆さんすごいです… 不死川兄弟のほのぼのコーナーとかもありました、それはいいね!を押したいが、兄弟で云々本もあるだろうから油断はならない。女性向けならではのコーナー展開でしたが、男性向けはそれはそれで「たぶん俺、今夜これを使って…」なんでしょう。今夜どころか、しばらく愛用するだろうさ価格的にも。と、複雑な想いと重くなったカバンを提げて、実家に戻ったことだった。つづく


セリアで「進撃の巨人」アクリルキーホルダーのリヴァイ兵長を追加購入。「一人ぼっちじゃ寂しそうで…」出費二倍、にば~いか、推しカプの運命かやっぱり泣

※今日の教訓 世間では少数派と思われがちな分野が、そうではない多数派になる場所がある。そうは言っても、そんなに少ないのかここではNL……