ADの仕事②/5「ADは中間管理職?」


スタジオ収録をするとき、スタジオにいる人たちは、

主に4種類の人たちです。


出演者・・・TVに出てる人たち。


制作・・・プロデューサー、ディレクター、ADとかとか。


技術・・・ざっくりわけるとカメラ、音声、照明。


美術・・・ざっくりわけると大道具、小道具、衣装、その他


ほかにも出演者のマネージャーや、

専属のスタイリストやメイクがいたり、

スポンサーがいたり。


美術も細かく分けるとモニター担当の会社がいたり、

火を使う場合は特効さんと呼ばれる人たちもいます。


そしてこの4種類の関係性は、こんな感じ。


      美術

      ↓

出演者 → 制作 ←技術

      ↑

    営業・スポンサー


そう、制作が真ん中にいるんです。


制作が美術・技術に仕事を発注しているので、

お金の流れは、

制作→美術、制作→技術、制作→出演者、というわけ。


なので、最終的なお金の決定権を持つ

制作のプロデューサーがこの中で一番偉い人、

というわけになります。


「制作が一番えらい」というのは真実、

だけど逆もまた真実なのです。


つまり、みんなの真ん中にいる制作の

一番下のAD(アシスタントディレクター)は、

全セクションの要望を一手に引き受けなければいけないので、

一番大変なのです。

古くは「ADブギ」にはじまり、

ADが過酷な仕事であることは

世間的にも知られているように思います。

では、みんなの中心にいる「制作」のADですが、

彼らが怒られる原因はもう1つあります。


それは、この関係図に載っている全員の中で、

一番スタジオ収録の経験が浅いからです。


同じカメラマンのアシスタント1年目のほうが、

制作の1年目よりよっぽどスタジオ収録に慣れています。


なぜでしょう?


それはまた次回。

ADの仕事①/5


スタジオ収録の裏話と

TV業界で働くコツについて書きます。


僕はスタジオ収録が大の苦手でした。

見たことありますよね?


カンペを出して「10秒前・・・」とカウントして

大きな声で現場を仕切る人です。

あのポジションはフロアディレクターと言われ、

いわゆるフロアの中心人物です。


たいていチーフADと呼ばれる

ADのトップの人がフロアディレクターをやります。


その下に、フォローで何人かいるわけです。


出演者の登場のキューを出す係、

小道具を管理している人、

モニターを出演者に見えやすいように動かす人・・・・

ゴールデンの番組だと少なくとも4~5人はADがいるでしょう。

スタジオの上には「サブ」と呼ばれる場所があり、

そこにディレクターが座っているのです。


薄暗くてモニターがいっぱい並んでいるやつです、

みなさんドラマなんかでよく見たことあると思います。


一般的なイメージとして、

スタジオ収録の時にヘッドフォンをして

ごにょごにょ話している印象があると思いますが、

あのヘッドフォンはこの「サブ」とつながっているのです。


「サブ」に座っているディレクターが、

フロアディレクターに

「次、あのアイドルに質問させて」など支持をし、

その支持をカンペにして出演者に見せているのです。


「サブ」に座っているディレクターの方が

フロアディレクターより立場が上のケースが多いので、

「サブ」ディレクターはよくフロアに怒鳴ったりするわけです。

「段取り違うだろ!」とか

「その話もうさせんなよ!!!」などなど・・・。


まあ、文化系の僕としては、

そんな体育会のノリのある

スタジオ収録が苦手でした、

あるコツを見つけるまで。


では一体そのコツとは何なのでしょう?

それを次回から明らかにしていきます。