オイル漏れしている右フォークを分解した。

まずはフォークを外さねばなりません。メインスタンドがないので鋼製束でそっと支えます。

左右前後の強度は無いので不用意に押すと崩れます。恐怖である。

本フォークはカートリッジ式とのことで、鬼門のボトムケースのボルトは内部の回り止めは不要とのことです。すんなり外れました。ここさえクリアすれば楽勝のはずでしたが...

インナーチューブが抜けません。ブロック塀に引っ掛けて渾身の力でガンガン引っ張ったら20回目くらいに抜けました。

下にスライドメタル(ボトムケース側)があります。

今までもスライドメタルが抜けてきたのかどうかうかつにも忘れていた。これが大問題を引き起こしたのです。

間違えてボトムケース側のスライドメタルを先に打ち込んでしまいました。

こうなるとインナーチューブはチューブ側のメタルが邪魔をして挿入できません。

打ち込んだスライドメタルは外れそうにありません。

打ちひしがれて部屋に戻り、中古のフォークを探しますが、点錆びだらけの物が3万円、外国には新品がありますがなんと1本740ユーロ(10万円弱)でした。また純正部品は廃盤です。

3万の物を買うつもりでしたが、最後のあがきでスライドメタルを外すことを試しました。

細いマイナスドライバーをメタルとケースの間に打ち込んで、浮き上がらせてとることができました。ケースにかなり傷がつきましたが、ペーパーで修正します。

これで復旧の希望が出てきたので、速攻でスライドメタルを発注しました。

翌日(早!)到着しました。

ボトムケースをきれいにして

インナーチューブにメタルをはめて、ボトムケースに挿入します。

そのあとで、ボトムケース側のメタルを50㎜の塩ビパイプで打ち込みます。

うまくできました。このあと同様にオイルシール、スプリング、ダストシールを入れます。

オイルは560ccなのでスズキの1リットルG10 では足りず、いつもの2サイクルオイルを足して入れました。オイルは両方のフォークに入れました。

何とか右フォーク完成ですが、ボトムケースの下のボルトを締めこむときいやな感触、ネジ山を損傷したようなヌルっとした感じがあり、そこで締めこむのをやめました。ちょっと後味悪いです。

 

何とか復旧しました。

後でネットで見たら、カートリッジフォークに対してはG10は不適切(固すぎる)とのことです。

こんなことなら激安の2サイクルオイルにすればよかった。