幸せになろうよ[第1回]|香取慎吾の不幸と才能 | テレビドラマに夢中!

幸せになろうよ[第1回]|香取慎吾の不幸と才能


2011年4月18日 -
月曜日21:00 - 21:54(54分)
フジテレビ
脚本 - 井上由美子、古家和尚
音楽 - Flagship
プロデューサー - 村瀬健、菊地裕幸
演出 - 澤田鎌作、松山博昭
主題歌 - SMAP「not alone~幸せになろうよ~」(ビクターエンタテインメント)
オフィシャルサイト:http://www.fujitv.co.jp/shiawase/

* cast
高倉 純平 - 香取慎吾(SMAP)
柳沢 春菜 - 黒木メイサ
矢代 英彦- 藤木直人
小松原 進 - 大倉孝二
佐藤 美和子- 末広ゆい(第1話)
桜木 まりか - 仲里依紗
板倉 新司 - 勝信
河原 新造 - 橋本さとし
上野 隆雄 - 綾部祐二(ピース)
松下 みゆき - 国仲涼子
渡辺 辰則 - 高橋努(第1話)
高倉 美津枝 - 原田美枝子
純平の父親 - 吉岡扶敏(写真のみ)
高原 早苗 - 高畑淳子
柳沢 優次 - 玉森裕太(Kis-My-Ft2)
柳沢 匠悟 - 小林薫
矢代 聖子 - 奥田恵梨華


テレビドラマに夢中!-幸せになろうよ

高倉純平は結婚情報センター『B-ring』のアドバイザー。ある日、隙のない美女・柳沢春菜が訪れ、一生困らない生活をさせてくれれば誰でもいいと条件を出す。一流企業勤務、父親は経営者社長という申し分のない経歴だったが、後輩・桜木まりかは春菜がアパート住まいであると知ってしまう。純平が問いつめると、男に渡された手切れ金で、相手を見返すためにB-ringに入会したと春菜は答える。純平は“君がときめくような男を僕が見つけてやる”と声をかける。一方、矢代英彦と名乗る男がB-ringを訪れていた。矢代の条件はルックスだけだった…。


これは完全にキャストミスというか、企画そのものの失敗である。
香取慎吾とは、どう料理しても得体の知れない人なのだが、
作り手はそれに気づかぬふりをして、“普通の”ドラマを作ってしまっている。
黒木メイサも藤木直人も、職人的に、慣れた月9向けの演技をしているのに、
香取だけは得体の知れないキャラクターのままだ。
これは見ていて、すごく痛々しい。
…って、ぶっちゃけ、下手くそで見ちゃおれんということでもあるのだが、
それでも、かつて「沙粧妙子 最後の事件」で見せた香取の得体の知れなさと運動神経の良さは、
(なんといっても、彼は十代だった!)
注目するに値するものだったと思う。
そこまで(16年も前のドラマだ)遡らなければならないことこそ香取の不幸と言えるが、
企画にめぐまれないことも才能のうちであるかもしれない、と思ってみる。
その意味において、SMAPで才能があるのは草なぎ君と中居君かもしれない。

展開上、改善されることはないであろう。
月9特有の小気味好い音楽とカメラを夏まで楽しめないのは残念だが、
(エンドクレジットはすばらしい出来である!)
早いうちにリタイアさせてもらおう。




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