巨人の星(再放送)[第121~122回]|まみれの背番号16&大リーグボール二号のヒント | テレビドラマに夢中!

巨人の星(再放送)[第121~122回]|まみれの背番号16&大リーグボール二号のヒント

(再放送)2010年10月4日~
月~金 19:00~20:00(毎回2話放送)
TVK
原作 - 梶原一騎(作)、川崎のぼる(画)
脚本 - 山崎忠昭、松岡清冶、佐々木守、長浜忠夫、辻真先、斉藤次郎、松元力、島修司、さわきとおる、吉田喜昭、山崎晴哉、宇佐美寛、伊東恒久、林すみ子、鈴木良武、竹内泰之、吉田茂承、斉藤望、金子裕
作画監督 - 楠部大吉郎、香西隆男、椛島義夫、斉藤博、遠藤正史
美術監督 - 小山礼司(1話-57話)→影山勇(58話以降)
美術デザイン - 小山礼司(67話以降)
音楽 - 渡辺岳夫
原画 - 塩山紀生、米川功真、荒木伸吾、小林治、森下圭介、小松原一男、石黒昇、今沢哲男、中村英一、芝山努、近藤喜文、北原健雄、前田実 他
コンテ - 吉川惣司、出崎哲、富野喜幸、奥田誠治 他
演出 - 長浜忠夫、出崎哲、小林きよ子、小林かおる、斉藤博、石川輝夫、奥田誠治、吉田茂承、斉藤望、吉川惣司、御厨恭輔
ナレーター - 小林恭治
協力 - 東京読売巨人軍
資料提供 - 越智正典(91話)
制作 - よみうりテレビ、東京ムービー
* cast
星飛雄馬 - 古谷徹
星一徹 - 加藤精三
星明子 - 白石冬美
花形満 - 井上真樹夫


テレビドラマに夢中!-巨人の星
第121回★泥まみれの背番号16
マンションの窓辺に座り、昨夜の長屋での異常な体験を反芻する飛雄馬
「かえって84の怪物を100にするお手伝いをさせられそうだぜ…」
そこへ花形から花束が明子に届く
テレビドラマに夢中!-巨人の星テレビドラマに夢中!-巨人の星
「もしかしたら花形のやつ、姉ちゃんに惚れたのかもしれないぞ」と飛雄馬の顔が明るくなる
テレビドラマに夢中!-巨人の星 まあ、何をいうの
「長いこと日影に咲き続けた姉ちゃんにも、春が来たんだよ!
 彼は恋人として理想的な男だ、宿命のライバルとしてこの俺が保証するよ!」
早合点しないで、と明子は弟の手をふりほどき、
テレビドラマに夢中!-巨人の星 (可哀想な飛雄馬、自分の心が真っ暗だから…)
もしそんな楽しいことになったら、俺が咲かせたたったひとつの花かもしれない…」
飛雄馬は本当に楽しそうだったのに、
テレビドラマに夢中!-巨人の星テレビドラマに夢中!-巨人の星 飛雄馬のばか!
「なんて情けないことをいうの!
 父と子の二代にわたる戦いが、たかが姉一人の幸福のためだけにあっただなんて…」
明子は明子で、また、特殊なファンタジーの中にいるようだ
「ふっ、姉ちゃんまでがスパルタか…」
「必要とあればね」と明子はへたりこみ、
「姉さんなんかどんどん踏み越えて、あなたの栄光のための犠牲にしてもかまわないのよ」
テレビドラマに夢中!-巨人の星 一瞬、しらけた沈黙
そういえば…と花形からの伝言を伝える明子だが、ここでも買いかぶりか、と飛雄馬は背を向ける
その背中に向かって、明子は「あなたにお話しすることがあるわ」
「川上監督がなぜあなたにあの背番号を贈ったか考えたことなかったの?」
テレビドラマに夢中!-巨人の星 ( ̄д ̄)エー それは父ちゃんと監督の友情…
「違うわ」と明子は、そのユニフォームを川上が持参した日に聞いた話を語り始める

じつは川上は入団当時投手だったのである
日華事変が始まってまだ1か月の頃、高校野球で活躍したが、
当時の沢村、スタルヒンなどに霞んで投手としては大成しなかった
昭和13年春の後楽園、スタルヒン先発で始まった阪神戦、
川上は5回にリリーフされるが、いきなり1球目から打たれ続けて3点を許し、
あっという間に沢村に替えられてしまう
春日原球場、明石球場、そして再びの後楽園球場でも川上は打たれ続ける
鉄道員か百姓になっておけばよかったとすら思うようになり、
別府球場で代打を命じられるも、三振とふるわない
活躍を楽しみにしている母からの手紙にも、なぜ試合に出ないのかと責められる
同年8月、仙台青葉球場での練習中、ついに川上は外野行きを命じられる
このままクビにしてくれたほうがよかとに…と絶望する川上だったが、
荷物をまとめて故郷に帰ろうとしているところを、
高校野球時代からの盟友・吉原に止められる
打撃に生きるとたい!と勧められて再び猛練習に精を出し、
一塁手に転向し、打撃一筋に生きるようになったのであった

…とここまで何のことはない川上哲治物語で、大幅に話がズレている
要は、投手志望だった川上の夢を継ぐのが背番号16というわけなのだった
しかし飛雄馬は「やめてくれ、今の俺にはそれも買いかぶりだ」
テレビドラマに夢中!-巨人の星 この話は切り札だったのに…
屋上に駆けあがり、飛雄馬は期待の重さに苦悩するのだった
テレビドラマに夢中!-巨人の星 次話ではこの屋上が重要な舞台に

第122回★大リーグボール二号のヒント
「なんですって、星の様子が変ですって…」
クラウンマンションを訪れた伴、明子に言われて窓から見下ろすと、
飛雄馬はマンション前の公園でベンチにすわり、じっと手を見つめている
テレビドラマに夢中!-巨人の星 毎日こうしているのだとか
テレビドラマに夢中!-巨人の星
「この近くにクラウンマンションってありますやろか」と話しかけられても
テレビドラマに夢中!-巨人の星 ( ゚д゚)ポカーン
「かわいそうに、若いのに気ふれてるんやね」
なんで関西弁、と思うが、実はこの女、ただの通りすがりではないのである
ふと気がつくと、スポーツ新聞の記者もここぞとばかり写真を撮っている
テレビドラマに夢中!-巨人の星 公園に車がwww
車を追い払った伴に飛雄馬はようやく気づき、「ああ、伴…」
「今の女が何と言ったのか知っておるのか、
 お前のこと気いふれとる、つまり基地外だと言っとったんだぞ」
事情を知らない人間が基地外だと思うのも無理はない、
しかしそのままでは体がなまっちまう、だから今日から俺と一緒に…
テレビドラマに夢中!-巨人の星 (ハッ)おい、星!

飛雄馬が向かったのは屋上、脳内ではみんなの買いかぶりの言葉に責め立てられている
そしてその耳に届くのは、屋上でさっきの女と夫婦の話し声
テレビドラマに夢中!-巨人の星
女はおそらく大阪から遊びに来た細君の妹なのだろう
夫君は東京の街を見下ろしながら、
25年前は空襲で何もなかった土地がここまで復興したことをしきりに賞賛している
広島なども、ゼロから立ち直ったのだと
テレビドラマに夢中!-巨人の星 夫婦の幼い娘があんたがたどこさ
テレビドラマに夢中!-巨人の星 「うん…?」ぱんつが見えてる…
近づいた飛雄馬、「お嬢ちゃん、僕にそのまりちょっと貸してくれない」
「野球のお兄ちゃんね、あたしファンだから貸してあげる…」
テレビドラマに夢中!-巨人の星 借りたまりをつきはじめる飛雄馬
テレビドラマに夢中!-巨人の星 しかしまりは大きくバウンドして
テレビドラマに夢中!-巨人の星 「いつも同じ力でつかなきゃだめ」
テレビドラマに夢中!-巨人の星 ええっ
テレビドラマに夢中!-巨人の星 燃えている飛雄馬
テレビドラマに夢中!-巨人の星 貸せっ
女の子は泣きはじめてしまい、
「まり取られちゃったの…」と母親に訴える
テレビドラマに夢中!-巨人の星 「あっ、あの人、基地外や!」
「なにっ、基地外だと…」と屋上に上がってきた伴、
飛雄馬の異常な目の光にぎょっとする
無言でまりをつき続ける飛雄馬
「まさかあいつ本当に…」

テレビドラマに夢中!-巨人の星 飛雄馬がノイローゼと聞いたオズマ=一徹
「ヒューマ・ホシはそんな意気地なしだったのか、そんな意気地なしはGo to Hellだ!」
「ノイローゼにでも基地外でもなれ!」と一徹も至極冷たいのだった

雨の夜――近所に恋人にふられて気のふれた女がいたっけ、と思い出す伴
テレビドラマに夢中!-巨人の星
「星、まさか貴様…」
「その女は恋人を、星は大リーグボールを…ともに自分の命をなくしたんだ…」
テレビドラマに夢中!-巨人の星 おまけに星はボールにイジメられてきた…
「バカバカッ、いくらなんだって、なんちゅうことを俺はっ」
と首をブンブンしているところに明子から電話が
テレビドラマに夢中!-巨人の星 明子の寝巻は浴衣だ
「あの日以来、一日じゅうまりをついているの…今も自分の部屋で」
「もしかしたら星のやつ、気が狂ったのでは」と伴は思わずつぶやき、
テレビドラマに夢中!-巨人の星 「えっ」
「しまった、こともあろうに明子さんになんてことを…今のは、冗談です」
「私、明日病院に相談に行きます」
「病院というと…」
「精神病院です」
「ええ、だから冗談だと…」
「自分が何をこわがっているのがわかったわ、今の飛雄馬の様子を見たら誰でもそう思うのが当然だったのよ」
「じゃあ俺も明日一緒に付いていきます」
この時代の精神病観がわかる会話である
電話を切った伴は。宿舎の部屋でひとり電話をかかえて涙を流し、
テレビドラマに夢中!-巨人の星 でえーい、と電話にあたる
雨の中に裸足で出ていき、一徹に向かって叫ぶ伴
聞け、鬼め! 貴様の息子が基地外になったぞ! それで本望か!
テレビドラマに夢中!-巨人の星 ギャハハ、これで貴様の役目も終わりだ
もうすべておしまいだ、そのような鬼は地獄の底まで堕ちてしまえ!

自室でまりをつき続ける飛雄馬
テレビドラマに夢中!-巨人の星 こっそり覗いて涙を流す明子
あんたのが怖いよww
夜が明け、屋上に場所を移してつきつづける
テレビドラマに夢中!-巨人の星
「一睡もしないでまりをついているんだわ」
「明子さん、ここで待っていてください」と伴は飛雄馬の傍に行き、
「星…お前が入院するようなことになったら、この俺も入院するからな」
そのとき、まりつきは不意に止まる
テレビドラマに夢中!-巨人の星 ああっ…
そうかそうだったのか、そうか、やっと見つけたぞ
テレビドラマに夢中!-巨人の星 見つけた!見つけた!
やめてー!と明子は悲鳴
テレビドラマに夢中!-巨人の星 「もういい、わかった、帰ろうや」
「伴、ヒントをつかんだぞ、大リーグボール2号のヒントだ」
「大リーグボール2号…さあ立て、寝とらんじゃろう、お前は疲れているんだ…」
嘘じゃないんだ、みんなには基地外じみて見えたかもしれないが、
 あのまりつきこそ、大リーグボール2号のヒントを授けてくれたんだ!」
「星、貴様、それは本当か…」
ふと見ると、飛雄馬の目は普通に戻っているのだった
「いつまで基地外扱いしている、お前俺と何年つきあっているんだ」
テレビドラマに夢中!-巨人の星 わーい、野球のお兄ちゃんはじめて笑った!
「君のおかげだありがとう!」
そのとき、お母さんが「美奈ちゃん」と呼びに来る
同じ名前の子がホントを与えてくれたんじゃのう、と感慨深く言う伴
「言うな、伴、その名前を…」と飛雄馬は吹っ切るように、
「それより特訓に協力してくれるか、すぐグラウンドに直行だ!」
走り去る二人を、よかった…と見送る明子であった

そしてグラウンド―――
「これからやる特訓は1号のときよりはるかに奇想天外な特訓になる、
 しかし理論的には絶対実行可能な球なんだ」と飛雄馬
「1号のときと同じく無条件協力、任せてくれい!」
そして投げ始めた球は…
テレビドラマに夢中!-巨人の星テレビドラマに夢中!-巨人の星テレビドラマに夢中!-巨人の星
テレビドラマに夢中!-巨人の星 俺の眼はどうなってしまったんじゃい!

巨人の星 全11巻セット (講談社漫画文庫) ¥7,161


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