巨人の星(再放送)[第69~70回]|つかみとられたホームラン&左門の予告ホームラン
(再放送)2010年10月4日~ 月~金 19:00~20:00(毎回2話放送) TVK 原作 - 梶原一騎(作)、川崎のぼる(画) 脚本 - 山崎忠昭、松岡清冶、佐々木守、長浜忠夫、辻真先、斉藤次郎、松元力、島修司、さわきとおる、吉田喜昭、山崎晴哉、宇佐美寛、伊東恒久、林すみ子、鈴木良武、竹内泰之、吉田茂承、斉藤望、金子裕 作画監督 - 楠部大吉郎、香西隆男、椛島義夫、斉藤博、遠藤正史 美術監督 - 小山礼司(1話-57話)→影山勇(58話以降) 美術デザイン - 小山礼司(67話以降) 音楽 - 渡辺岳夫 原画 - 塩山紀生、米川功真、荒木伸吾、小林治、森下圭介、小松原一男、石黒昇、今沢哲男、中村英一、芝山努、近藤喜文、北原健雄、前田実 他 コンテ - 吉川惣司、出崎哲、富野喜幸、奥田誠治 他 演出 - 長浜忠夫、出崎哲、小林きよ子、小林かおる、斉藤博、石川輝夫、奥田誠治、吉田茂承、斉藤望、吉川惣司、御厨恭輔 ナレーター - 小林恭治 協力 - 東京読売巨人軍 資料提供 - 越智正典(91話) 制作 - よみうりテレビ、東京ムービー * cast 星飛雄馬 - 古谷徹 星一徹 - 加藤精三 星明子 - 白石冬美 花形満 - 井上真樹夫 |
第69話★つかみとられたホームラン
台湾キャンプでの快投はすべて俺の実力だ!と胸を張る飛雄馬
オープン戦、巨人-阪神戦である
激烈な阪神打線に投手を換え続ける川上、クリーンナップトリオを前に飛雄馬を起用
初の甲子園マウンドに感慨深い飛雄馬
7回裏ノーアウト2塁である
打者3人目に花形が控える場面で、金田は「監督、ちょっと残酷じゃないですか?」と心配する
子供を谷底に突き落とすライオンの心を説く川上である
「とうとう出てきたか、わが宿命のライバル…否応なく僕まで回ってしまう」と苦悩する花形
「何沈んどるんや、ああいうカモをプロではお客さん言うんやで」
「かりにも僕のライバルがお客さんだと…」
星君、お客さんなどと!
まず最初のバッターは三番・児玉
「このピッチャー、“お客さん”やで!」
なんのことだ?
キャッチャーは森、飛雄馬は豪速球で勝負して児玉を打ち取る
次は四番・カークランド、ニヤリと笑うがピッチャーフライ
そして五番・花形、観客の興奮は最高潮へ──
ギン!
今の君は“お客さん”なのだ、この花形満は鬼になる!
一方、今日は球場で観戦している一徹と明子
飛雄馬が投げた決め球に、「いかん、絶好級だ!」と一徹は焦るが、花形はなぜか見送り
「なぜ打たん、花形…」
次も見送った花形、「どうしてこんなことになってしまったんだ…」と暗い表情
「あまりにも残酷だ…」と涙があふれる
どんだけ涙出てるんだww
花形の様子を不気味がる森、タイムをとって「少し遊んでみろ」と飛雄馬に助言
「どうしたんだ、花形…」
飛雄馬も、目を瞑ってバッターボックスに立つ花形の姿に不安がこみ上げる
「なぜ俺をにらみつけてこない!
甲子園のときのあの澄んだ目で!」
牽制球で気を落ち着けて、勝負だ!と投げた飛雄馬
「球だけを見る!」花形、ホームラン級のあたり
辛くもライト国松がキャッチ
立ち尽くしたままの一徹、
「なぜホームランにならなかったのか不思議なくらいだ…」
巨人はなんとか勝ったが、飛雄馬、「しけた感じだぜ…」
試合後の囲み取材に花形、「今日は巨人軍の厳しい野球に負けたんです」。
「そろそろ話してくれよ!」と星の台湾での快投の秘密を問われるが、
「今日の僕には勝ち誇って皆さんに説明できない」と答え、
近いうちに左門が飛雄馬を打ち込むだろうと予言
──左門、左門だと?
その様子を遠巻きに見ながら怒り狂う飛雄馬
「こうなったら、何が何でも左門だけでもきりきり舞いさせてみせる!」
なぜかズズイと前へ
第69話★左門の予告ホームラン
昭和43年度ペナントレース開幕、まず巨人-太洋の激突である
オープン戦と開幕戦は違うのん?(筆者は何を隠そう、野球音痴である)
大洋のスターティングメンバーは、
5 松原飛雄馬はリリーフ投手としてベンチで待機
3 近藤和
8 スチュアート
9 桑田
7 重松
4 近藤昭
2 土井
6 松岡
1 森中
昨日、阪神打線を抑えたので、自信満々である
一方、左門もスターティングメンバーではなく代打要員
先発は金田だったが、満塁ホームランを打たれたりして、川上はまた次々とピッチャーを変える
今日はテレビ観戦の一徹、相変わらず浮かぬ顔
別当監督、星が出てきたら左門を出す作戦である
アグリーをピンチヒッターに出したところで、川上が「左対左だ」と飛雄馬を出す
「この一人でいい、打ち取ってくれ」
そこで別当も左門にバッター交代
って、一度出したピンチヒッターを引っ込めていいの?
川上が出てきたので、ピッチャーもまた替えるのかと思ったら、
川上の指令は「左門を敬遠しろ」
反発する飛雄馬、しかし王も長嶋もマウンドにやってきて説得
「打たれたら二軍に行ってもいい!」
ゴネる飛雄馬に、ついに川上も渋々承諾
「その言葉忘れるなよ」
「なぜ左門はああまで自信をもてるのか…」首をひねる一徹
「飛雄馬は感情に左右されやすい子だから、あまり力むと針の穴を通すコントロールも狂ってしまう」
明子の言葉をヒントに「わ、わかった!」と叫ぶや、
飛雄馬に知らせるため走り出す
(電話のある)ラーメン屋へ!
しかし下駄の鼻緒が…
飛雄馬ぁっ…!
そして左門、難なくホームラン
「終わった…俺の速球投手としての生命が!」
「これが勝負ですたい!」とダイヤモンドを回る左門
川上は「星、約束だな」と冷たく、
「二軍へ行け! たった今、この場からだ!」
速水「ふん!」
飛雄馬、すごすごと球場を出る
タクシーをつかまえ、ラジオで巨人敗北を知る
「敗因は星投手のリリーフ起用…」との解説に顔を挙げられない飛雄馬だった
鼻緒を直した一徹は土手で放心
「わしは、なぜあのことに気づかなかったのか…」
そのころ、取材陣を前に別当監督が飛雄馬の弱点を大々的に解説
「要するに星の速球は滅法速いが、体重に恵まれんためにひどく球質が軽いんですね、
ジャストミートさえすればボールのほうで勝手にスタンドまで飛んでしまうわけで…」
得々と説明する別当だが、
台湾での快投の謎を説明しようとしたところを左門が押しとどめる
「監督さん、もうその後はよかですたい!」
「わしは死者ば鞭打ちたくはなかとです
星はわしの惚れ込んだただ一人の男じゃけん
不幸のどん底に育ったわしの弟や妹たちのために初めて泣いてくれた男ば…」
「わしの手でとどめはっ…!」
その夜、自宅の庭で記者たちに語る花形
「話しましょう、あらいざらい…」
「死者を鞭打ちたくない──左門豊作はそう言いましたか」
つまり前日の柴田へのウルトラ大暴投に、巨人打撃陣はみんなびびり、
ビーンボールを恐れて体が逃げたままバッターボックスに立っていたというのだった
星は全員に精神的なビーンボールをぶちかました
無制球投手という恐怖を植えつけ、時間を稼いだだけ
「わしよりも、花形や左門のほうが飛雄馬の性格を理解していたようだな」
がっかりする一徹である
なんでそんな端っこに…ww
花形は、しかし飛雄馬が死者も同然という記者の言葉にきっとなり、
「星は死者なのではない! 彼は不死鳥だ! 火の鳥だ!」と叫ぶ
その頃、飛雄馬は真っ暗な二軍のマウンドに立ち尽くしていた
「俺の野球生命が今、終わった…!」
いや、もう5時間ぐらいたってるから…ww
巨人の星 全11巻セット (講談社漫画文庫) ¥7,161