巨人の星(再放送)[第67~58回]|王・長嶋 涙の教訓&消えゆく先輩 | テレビドラマに夢中!

巨人の星(再放送)[第67~58回]|王・長嶋 涙の教訓&消えゆく先輩

(再放送)2010年10月4日~
月~金 19:00~20:00(毎回2話放送)
TVK
原作 - 梶原一騎(作)、川崎のぼる(画)
脚本 - 山崎忠昭、松岡清冶、佐々木守、長浜忠夫、辻真先、斉藤次郎、松元力、島修司、さわきとおる、吉田喜昭、山崎晴哉、宇佐美寛、伊東恒久、林すみ子、鈴木良武、竹内泰之、吉田茂承、斉藤望、金子裕
作画監督 - 楠部大吉郎、香西隆男、椛島義夫、斉藤博、遠藤正史
美術監督 - 小山礼司(1話-57話)→影山勇(58話以降)
美術デザイン - 小山礼司(67話以降)
音楽 - 渡辺岳夫
原画 - 塩山紀生、米川功真、荒木伸吾、小林治、森下圭介、小松原一男、石黒昇、今沢哲男、中村英一、芝山努、近藤喜文、北原健雄、前田実 他
コンテ - 吉川惣司、出崎哲、富野喜幸、奥田誠治 他
演出 - 長浜忠夫、出崎哲、小林きよ子、小林かおる、斉藤博、石川輝夫、奥田誠治、吉田茂承、斉藤望、吉川惣司、御厨恭輔
ナレーター - 小林恭治
協力 - 東京読売巨人軍
資料提供 - 越智正典(91話)
制作 - よみうりテレビ、東京ムービー
* cast
星飛雄馬 - 古谷徹
星一徹 - 加藤精三
星明子 - 白石冬美
花形満 - 井上真樹夫


テレビドラマに夢中!-巨人の星
第57話★王・長嶋 涙の教訓
優勝がかかった巨人大洋戦を観戦している二軍選手たち
巨人は大洋の倉木投手をなかなか打ち崩せない
倉木は2年の2軍生活ののち1軍で初めてマウンドを踏むという
倉木を応援する飛雄馬
長嶋の打順に、ここは低めだ!と思っていると、
倉木は高めを投げて三塁打を打たれてします
次は王なので、飛雄馬は膝もとに投げろと念じる
これはすべて先日のONきりきり舞いの時の経験からである
王はあっさりとホームラン
テレビドラマに夢中!-巨人の星 これで巨人は優勝
倉木はこれでまた二軍に舞い戻ることになる、と自分に重ねて不憫がる飛雄馬
優勝ということで、2軍合宿所もちょっとした宴会になり、ビールをかけあう選手たち
飛雄馬は倉木を応援したことを後悔し、みんなと一緒に「闘魂こめて」を歌う
テレビドラマに夢中!-巨人の星 やっぱり巨人が好きなんだねえ
闘魂こめて大空へ 球は飛ぶ飛ぶ 炎と燃えて
おおジャイアンツ その名担いてグランドを
照らすプレイのたくましさ ジャイアンツ ジャイアンツ
ゆけゆけそれゆけ巨人軍

嵐を雲をつんざいて 球は呼ぶ呼ぶ勝利の星を
おおジャイアンツ その名と共に明日の日へ
伸びるチームの勇ましさ ジャイアンツ ジャイアンツ
ゆけゆけそれゆけ巨人軍

かがやく歴史かさねつつ 球はゆくゆく無敵の天地
おおジャイアンツ その名を高くいや高く
あげるナインのたのもしさ ジャイアンツ ジャイアンツ
ゆけゆけそれゆけ巨人軍
ようし、ジュースで乾杯だ
しかしその目に、頭を抱えて自室へ帰る左右太郎の姿が
どうしたんですか、と後を追ってみると、
「ペナントレースが終了したら、僕のような選手には地獄のような季節がやってくるんだ」
つまり契約更改の季節なのである
道場していると、左右太郎は
「君ってやつは赤の他人の悲しみを自分のように感じてくれる人なんだね」
とどこかで聞いたようなことを言う
僕もONをきりきり巻いさせたことがあるんだよ、と意外なことを話し始める左右太郎
しかし最初だけだった、2回目はメッタ打ちだった
研究するんだ、だからONは偉大なんだ
それがすべてなのだったが、
飛雄馬は「違う! 失礼だが先輩と俺は違う!」と拒絶してしまう
俺は、何度でも豪速球でONを封じてみせる!

すぐに左右太郎の言葉が証明される
次の日が1軍のバッティング練習だったのであう
バッティング投手を、と言われ、すぐにまた手をあげる飛雄馬
必ずまた打ちとってみせる!
大内山先輩、俺は違うということを証明してみせる!

まずは王から
前回チップさせた膝もとのコースを狙いすますが、かるくホームラン
そこへにわか雨が来たので、王、一球だけでも打つかいと長嶋に代わる
長嶋はセンターオーバーの当たり
飛雄馬は完敗したのだった
仰向けに倒れたまま、惨めさを噛み締める飛雄馬
その傍らをわざわざ通りかかるON
テレビドラマに夢中!-巨人の星 ご丁寧に靴ひもを結び直しながら立ち話
「この前はあせったな、しかしカスリ傷だ」
「そう、しかし次は必ず打つ、それが巨人なんだ」
さすがに鈍い飛雄馬もこれでようやく悟ったのだった
なんて馬鹿な俺だったんだ
みんなはこうなることがわかっていたから話題にしなかったんだ
妬んだのはプロの強打者を知らない速水だけだった

ベンチに戻ったON、
「雨の中の立ち話も楽じゃなかったな」
「おかげで効き目があったらしい」
「なかなか芸が細かかったじゃないか」と川上もホメる
長嶋「俺だって、入ってすぐ4打席4三線したことがあった」
テレビドラマに夢中!-巨人の星
王 「俺なんか26打席連続で打てないことがあった」
川上「誰しも一度は通る道だ」
王 「チョーさんと気軽に呼べるようになったのは昭和38年のペナントレースの頃ですよ。
   一本足打法を開眼したときです。
   それまでは長嶋は雲の上の人だった」
川上「対等に扱われたかったらまず実力だ。それには苦しむほうがいい」
テレビドラマに夢中!-巨人の星 ようやく抜けた飛雄馬である
雨があがり、懸かった虹を見て、
初めて巨人の先輩と気持ちが伝わった気がする…と走り始める
川上「ようし、みんな、あの星に続け!」

第58話★消えゆく先輩
夜、目覚めた飛雄馬、左右太郎が出て行く支度をしているのを発見
「やっぱり俺は辞めさせてもらうよ、俺はこの世界に向いていないんだよ」
元気づけて考え直させようとする飛雄馬に、
左右太郎はなぜ出ていくかを語り始める
テレビドラマに夢中!-巨人の星 一軍で三連勝したこともある左右太郎
同室の斉藤が出て行く支度をしているのに声をかけると、
「クビだよ、クビ! お前の調子がいいから俺は要らないそうだ!」
そのショックから打たれるようになり、たちまちノックアウトになった左右太郎
バッターボックスに入る選手には生活がかかっていると思うと腕から力がぬけていくんだ
野球には、楽しんでやる野球と苦しんでやる野球がある
涙を流す左右太郎に、「いい先輩なのに、プロの世界ではどうにもならない」と思う飛雄馬
自分も涙ぐみながら見送り、振り返ると速水が立っていた
「やっぱり辞めたか、あの男」
監督が、星と大内山なら切るのは大内山と言っていたという
俺が大内山さんをクビに追い込んだというのか
その言葉に、飛雄馬は翌日、監督に左右太郎を引き止めるよう求める
しかし監督は「思い上がりもいい加減にしろ!」
しかしやっぱり罪悪感に苛まれて、夜は不貞寝する飛雄馬だった
前回までの反省をろくにしていないのか…
それを横目に速水は今夜もスイング練習である

休日、映画やデートなどに出かける選手たち
飛雄馬もどこか走っていく飛雄馬を見て、速水は練習と勘違い
俺も休日返上だと上着を脱ぐ
しかし飛雄馬が向かったのは、左右太郎が出ている草野球の試合だった
テレビドラマに夢中!-巨人の星 左右太郎はホームラン工業(株)で働ている
草野球で左右太郎は大活躍、「君のおかげで町内で鼻が高いよ」とホームラン工業の社長
大内山を紹介したのは中尾監督だったらしい
飛雄馬はほっとしながら、
「しかし僕は先輩とは違う道、傷だらけの野球を目指します」
さよなら先輩、お元気で…

素振りする速水の前に現れた飛雄馬、速水にバットを放り、
「素振りをするなら二本にするがいい」
「何をっ、敵に塩を贈ったつもりか!」
「改めて言っておく、君と勝負だ!」と飛雄馬の顔が劇画チックに
テレビドラマに夢中!-巨人の星 いや、二軍選手全員と勝負してやる!
飛雄馬の本気宣言に、速水、たじたじとなる…
テレビドラマに夢中!-巨人の星 あれ、バットが浮いてる…
昨日、大内山に会ってきましたと監督に報告した飛雄馬
「監督はあの会社を紹介したあげたんですね!」
「知らんぞ…お前にもどこか見つけてやろうか」
「ぼくは…1軍に行きます!」
「こいつぅ!」
ようやく溶けこんできた飛雄馬であった

巨人の星 全11巻セット (講談社漫画文庫) ¥7,161


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