巨人の星(再放送)[第53~54回]|花形・左門の入団決定&ゆけ、多摩川グラウンド
(再放送)2010年10月4日~ 月~金 19:00~20:00(毎回2話放送) TVK 原作 - 梶原一騎(作)、川崎のぼる(画) 脚本 - 山崎忠昭、松岡清冶、佐々木守、長浜忠夫、辻真先、斉藤次郎、松元力、島修司、さわきとおる、吉田喜昭、山崎晴哉、宇佐美寛、伊東恒久、林すみ子、鈴木良武、竹内泰之、吉田茂承、斉藤望、金子裕 作画監督 - 楠部大吉郎、香西隆男、椛島義夫、斉藤博、遠藤正史 美術監督 - 小山礼司(1話-57話)→影山勇(58話以降) 美術デザイン - 小山礼司(67話以降) 音楽 - 渡辺岳夫 原画 - 塩山紀生、米川功真、荒木伸吾、小林治、森下圭介、小松原一男、石黒昇、今沢哲男、中村英一、芝山努、近藤喜文、北原健雄、前田実 他 コンテ - 吉川惣司、出崎哲、富野喜幸、奥田誠治 他 演出 - 長浜忠夫、出崎哲、小林きよ子、小林かおる、斉藤博、石川輝夫、奥田誠治、吉田茂承、斉藤望、吉川惣司、御厨恭輔 ナレーター - 小林恭治 協力 - 東京読売巨人軍 資料提供 - 越智正典(91話) 制作 - よみうりテレビ、東京ムービー * cast 星飛雄馬 - 古谷徹 星一徹 - 加藤精三 星明子 - 白石冬美 花形満 - 井上真樹夫 |
第53話★花形・左門の入団決定
星雲の仲間たち、飛雄馬入団のニュースに腐る、腐る
野球部はとうに解散しているが、
小宮が第2投手として能なしだということも天下に喧伝されてしまったのである
星は、俺たちを置いてけぼりにして天に上ってしまったんだよ…
その頃、天野先生は、
ハワイ遠征の高校野球選抜チームに伴が選ばれたことを知って驚いていた
一方、伴大造は運転手から息子の巨人入団を知ったのだった
そこへあわてた天野先生がやって来るが、
カンカンになった大造は、もう野球とは金輪際縁を切ると頑迷なのだった
困った天野先生、一徹のもとに伴を連れて相談にやって来た
「俺は何が何でもハワイに行くぞ」と伴
点けたままのテレビでスポーツニュースが始まる
「あっ、花形さんよ!」と明子
珍しい花形父子のツーショット
ハワイ遠征の選抜チームには当然、花形も選ばれていたのである
花形父、外国タバコに火をつけると、「進学するならアメリカに留学させるつもりでした」と話す
同じ番組を、その頃、大造も見て唸っていた
ハワイに行って一本でも多くホームランを打ちたい、と花形は豊富を語る
「満が打たねば誰が打つ、ですな、ハッハッハ…」
しめた!と宙太は父に電話
「花形より多く打てるか」と聞かれて「まずは野球部復活だ!」と答える
花形サマサマだ!
雨の中で素振りをする野球部を飛雄馬が見にくる
しかし懐かしい岡部らの目は冷ややか
青木によれば、飛雄馬を敵と思っているという
「さみしいぜっ…!」と思う飛雄馬だったが、
「これでいいんだ、君たちは君たちの力で甲子園を目指してくれ…」
左門プロ入り表明の記事を見る一徹
「これでみんな巨人ね」と嬉しそうな明子だが、一徹は「そうかな、ふっふっふ…」
しかし深くは語らないのである
大造はハワイ遠征を伴のバットの振りおさめさせるつもりである
遠征に旅立つ羽田空港でのひとこま
伴の背広姿、おっさんか
花形はなぜか蝶ネクタイ
飛雄馬は花形に声をかけようとするが、冷たい視線にたじろいでしまう
飛雄馬の入団を知るまでは実業界に入るつもりだったと記者に語る花形
阪神タイガース入団を決意したという
そこへ現れた左門、相変わらずツギアテだらけの学生服
「君はむろん巨人だろうね?」と記者に聞かれ、大洋ホエールズ入団を明かす
そして左門もまた花形と同じ目なのだった
「燃えてきたぜ!」という飛雄馬
「貴様も同じ目をしてるぜ!!」と伴、呵呵と笑う「ウワッハッハッハ!」
こっちは二軍、彼らは一軍…と飛雄馬はいつものいじけ心
花形と左門を諦めるという大きな犠牲を払って自分をとった川上監督に感謝する
「その心意気に泣けるぜ!」
俺は負けんぞおっ
第54話★ゆけ、多摩川グラウンド
伴からのエアメールである
伴自動車工業の跡取りのわりには飛行機は初めて
飛行機は庶民生活からそのくらい程遠いものであった
ホノルルに着陸、迎えるはレイをかける娘たちの熱いキス
第1戦で13対4の大勝を期した
巨人のユニフォームを着た飛雄馬、俺もやるぞ!と張りきる
合宿所へ行くのに一徹、なぜかタクシーを奮発
「光栄ですなあ、巨人の選手を乗せるのは初めてですよ」と運転手が言い、サインを求める
思わず応えようとした飛雄馬を、一徹、「やめろ」
ちえっと思う飛雄馬である
タクシーを降り、合宿所まで歩きはじめた飛雄馬、
巨人入団のうれしさにwktkになり、
「さしずめ今日は俺の歓迎会かな!」
改めてみんなに紹介しよう、こいつが将来の巨人をしょって立つ星飛雄馬だ…って、全部妄想かよ!!wwwwww
こっちへっきて一杯飲めよ!
いやこいつは未成年なんだ
歌でも歌えよ!
それが…僕、音痴なんです
オイオイ、いいかげんにしておけよ、帰るって言い出すぞ
ぼんやりしているところを、
「どけえっ」という罵声を上げて通り過ぎる集団
足蹴にされる飛雄馬
どうなってるんだ、俺の歓迎会は!
――わしは知っとる、あの多摩川地獄…
帰りのタクシーで呟く一徹だが、まさかここまで飛雄馬が痛いとは予想していなかっただろうww
「あのう、皆さんどこへ? 待ってください!」と飛雄馬はバスに飛び乗る
すると、席があいてるのに、誰も座らないので、「席があいてますけど?」
「座りたかったら座れ!」
そんなことを言っても…なとと言っているうちにバスが揺れてぶつかり、
「貴様、俺の練習の邪魔をするつもりか!」と突き飛ばされてしまう
そこで速水が座っているのに気がついた
「こっ、これは! みんな爪先立ち」
これがプロか、負けるものか!とコブシをかためる飛雄馬
バスが着き、用具の山を背負った速水に、「すまんすまん、俺が半分持ってやるよ」
しかし速水、「これはおれが見つけた仕事だ」と荷物を渡そうとしない
「おう、ご苦労さん」と速水が可愛がられるのを見て、ようやく合点がいった飛雄馬
要領が悪いので列に並ぶのが遅れ、さっそくグラウンド一周を命じられる
一方、スライディングパンツを付けて2盗の練習が始まる
速水の得意分野、みごと2盗成功でホメてもらってる
飛雄馬は俺も!とやろうとするが、前入りをされて、思わずムッ!
しかしコーチも怒る様子がないので、これがここのやり方なのかと得心
よおし!とむやみに突き飛ばす
すると一斉に周囲の視線を感じる
この目が俺の歓迎会なのだ
視線にびびってリードしすぎ、1塁側でアウトになってしまう
ばかもん!と怒られて、今度はすべりこみ100回
ユニフォームはボロボロだ
おかげでその日の夕食はスプーンもフォークも持てず、食物も喉を通らない
速水もどうやらシゴキに食欲がないらしいが、
くそう、俺は食うぞ、と無理して手づかみ
伴に一日の出来事を書きつづる飛雄馬
眠気に負けてうたたねに落ちる窓の外で、速水がバットを振っている…
巨人の星 全11巻セット (講談社漫画文庫) ¥7,161