巨人の星(再放送)[第51~52回]|二度目の魔送球&栄光の背番号16 | テレビドラマに夢中!

巨人の星(再放送)[第51~52回]|二度目の魔送球&栄光の背番号16

(再放送)2010年10月4日~
月~金 19:00~20:00(毎回2話放送)
TVK
原作 - 梶原一騎(作)、川崎のぼる(画)
脚本 - 山崎忠昭、松岡清冶、佐々木守、長浜忠夫、辻真先、斉藤次郎、松元力、島修司、さわきとおる、吉田喜昭、山崎晴哉、宇佐美寛、伊東恒久、林すみ子、鈴木良武、竹内泰之、吉田茂承、斉藤望、金子裕
作画監督 - 楠部大吉郎、香西隆男、椛島義夫、斉藤博、遠藤正史
美術監督 - 小山礼司(1話-57話)→影山勇(58話以降)
美術デザイン - 小山礼司(67話以降)
音楽 - 渡辺岳夫
原画 - 塩山紀生、米川功真、荒木伸吾、小林治、森下圭介、小松原一男、石黒昇、今沢哲男、中村英一、芝山努、近藤喜文、北原健雄、前田実 他
コンテ - 吉川惣司、出崎哲、富野喜幸、奥田誠治 他
演出 - 長浜忠夫、出崎哲、小林きよ子、小林かおる、斉藤博、石川輝夫、奥田誠治、吉田茂承、斉藤望、吉川惣司、御厨恭輔
ナレーター - 小林恭治
協力 - 東京読売巨人軍
資料提供 - 越智正典(91話)
制作 - よみうりテレビ、東京ムービー
* cast
星飛雄馬 - 古谷徹
星一徹 - 加藤精三
星明子 - 白石冬美
花形満 - 井上真樹夫


テレビドラマに夢中!-巨人の星
第51話★二度目の魔送球
花形は言うことなすこと派手だねえ、と感心する取材陣を前に
飛雄馬は第3球も空ぶり
花形が派手な声援をあげるものだから、星はますます焦り、
さすがの伴もたしなめるほど
第4球、第5球、第6球も空ぶり
第7球――かろうじてチップ、しかし空ぶり
残りはいよいよあと3球、3球ともヒットなんてできるのか
星君、甲子園魂だ!と花形は言い募る
しかし甲子園に行けなかった堀内は却って敵愾心を燃やし、
そして決め球を投げようとしたとたん――
「星君、内角低めに絞れ!」
堀内、狙いをズバリと衝かれてオットットとなり、ボーク
さすがは天才バッター、こちらの心理を読んできやがると堀内は冷や汗
「星君! 次は内角より高いベルトの線だ!」
またまた堀内が狙おうと思っていたコースをずばりである
「事前に当てちゃったんじゃ、狙いを変えられちまうぜ!」と速水
あれほどの天才が速水より頭が劣る?
タイムをとってロージンバッグをはたく飛雄馬、
頭の中の「どっちが頭いいか」の天秤では、圧倒的に花形に軍配
じゃあなぜ…つまり裏の裏まで読んでいるということ?
むしろ花形の予言通り投げてくるかもしれない…
ということでベルトの線ねらいに絞った飛雄馬、みごとヒット
そして3塁まで走る
テレビドラマに夢中!-巨人の星 川上まで、思わずセーフ!
ほっと胸をなでおろした飛雄馬、
しかしあと2本打てるだろうか…とまた暗くなったが、
川上が1塁1安打の換算でいいだろう、合格だと言い出して救われる
土壇場で甘い川上なのである

しかし、最後のテストは速水と飛雄馬の勝負となる
勝ったほうがテスト合格という頂上試験
条件は飛雄馬が投げて速水がバント、守備は巨人軍、刺せれば飛雄馬の勝ち
うう、なんとかしなきゃ…と焦る伴、「ひとつだけ俺にできることがある」
俺にキャッチャーをやらせてくれ!と申し出る
それもよかろう、と川上は許可
しかし捕手のプロテクターを付け替える先輩を見て、
「まったく迷惑な話だねえ、キャッチャーは交代するのも時間がかかる」
と速水がボソッと言ったために、守備陣は必要以上に待たされた気分に
これでは100m10.5秒の男は刺せないだろう
飛雄馬、豪速球でまずはワンストライク
2球目、速水はなんとかバントするも、バットが球威でへし折れる
焦った速水、「あのバカスピードをなんとか止めなくては…」
目に入ったのは、飛雄馬が履いている一徹のスパイクである
あの野郎、この物資豊富な時代になんだってあんなボロスパイクを…
そこで第3球目の投球フォームに入って飛雄馬に叫ぶ
「ピッチャー、スパイクのひもがほどけているぞ!」
テレビドラマに夢中!-巨人の星 可哀想なほど動揺する飛雄馬
すっぽぬけボールになり、速水は難なくバント
ボールを追う飛雄馬の脳裏に、ボロスパイクを履かせた一徹への恨み、
そのスパイクの由来、そのスパイクが生んだ魔送球のことが次々とフラッシュ
テレビドラマに夢中!-巨人の星テレビドラマに夢中!-巨人の星 そうだ魔送球―――!
テレビドラマに夢中!-巨人の星 魔送球は速水の足を止め、みごとアウトに
飛雄馬は深々と頭を下げる
「知らないうちに投げてしまいました。失敗でした、申し訳ありません」
しかし川上は報道陣に向き直ると、「正式合格者、47番!」
テレビドラマに夢中!-巨人の星 父ちゃん、姉ちゃん、母ちゃん、俺はやったぜ!
川上は咄嗟の魔送球を許してくれたのだった
そして52番(速水)と48番(伴)も補欠として合格に
「伴よ、あまり嬉しすぎると、かえってぼうっとするみたいだな」
見届けた花形は、さらばライバルよ!と帰っていった
牧場君も涙を流してグラウンドへ入ってくる
「俺は今日この日この瞬間のことを忘れないぜ!
 この日のために俺たちは生き抜いてきたんだもんな!」

第52話★栄光の背番号16
話を聞こうと走ってくる取材陣を振り払い、飛雄馬と伴はタクシーへ
俺は電車賃しか…と口ごもる飛雄馬に、「ムードをこわすな、おれが奢る!」と伴
もの珍しいタクシーからの町の眺めに感慨を深める飛雄馬
長屋に着くと、なぜかもうみんな知っていて、万歳で出迎えられた
いちはやく川上監督が来ていたのである
テレビドラマに夢中!-巨人の星 対峙する一徹と川上
緊張した面持ちの明子、お茶を出す手がふるえそうだ
すると飛雄馬は合格なのですな、と言って、一徹、目がうるっとなる
次の瞬間、「星君、この通りだ」と川上は頭を下げた
「川上さん、手を上げてください」
「飛雄馬君ほどの投手をスカウトせずにテストしてすまない」と川上
テレビドラマに夢中!-巨人の星 「わしの本心は北条時頼だ、『鉢木』だ」
『鉢木』は能の演目である
佐野に住む貧しい老武士、佐野源左衛門の家に、ある雪の夜、旅の僧が一夜の宿を求める
薪がないので、源左衛門は丹精していた鉢植の木を薪にして精一杯のもてなしをする
源左衛門は、緩急あらばいち早く鎌倉に駆けつけ、命がけで戦う所存だと僧に語る
その後鎌倉からの召集に駆けつけた源左衛門は、あの僧が北条時頼だったことを知るのである
時頼は源左衛門に礼を言い、言葉に偽りがなかったのを誉めて恩賞を与えたとのことである
「飛雄馬君は、源左衛門なのだ」と川上
「新人テストは時頼の集合命令ということだったのですな」一徹は感心したように答える
梶原一騎の比喩はわかったようでわからないな、鉢木は血染めのボールってこと??
「契約金はテスト生というだけでなく、できるだけなんとかするよ」
帰りしなになにげなさそうに言って川上は帰った
軒下で盗み聞いていた飛雄馬は感涙して、「俺には素晴らしい偉大な理解者がいたんだ」
「伴よ、俺はあの監督のためならすべてを投げ出してがんばるぞ」
飛雄馬がガラリと玄関を開けると、
テレビドラマに夢中!-巨人の星 正座して待つ一徹の姿がそこに
川上の土産だと言って渡したのは、背番号16の巨人軍ユニフォームである
川上の栄光を記念し永久欠番となるはずの16だ
その場にいる全員が泣き始める
テレビドラマに夢中!-巨人の星 母さん、どうだ立派だろう
テレビドラマに夢中!-巨人の星 そこへ長屋の皆から、酒樽と鯛の刺身
「この一徹、皆さんの人情が身にしみます」
「さあさあ、飛雄馬さん、記念の一杯を!」
飛雄馬が升酒を注ぐと、一徹はまず鼻の下にもっていき、
テレビドラマに夢中!-巨人の星 いいにおいじゃのう
さすが、酒呑みである…(^-^;)
「明子、すまんが塩をもってきてくれ」
升の角に塩を積み、さて口に近づけて…
テレビドラマに夢中!-巨人の星 「さあ、景気よくグーッと!」
しかし一徹、「やめとこう」と升を置くのだった
エエエエェェェェ(´Д`)ェェェェエエエエ 塩まで盛って飲まないの…
「まだ早い、まだしょせん二軍に過ぎん。
 お前はあの背番号に恥じん巨人の星になるのだ
 そのときに心おきなく飲ませてもらおう」
長屋のみんなに向かって、「皆さんで飲んで、飛雄馬の門出を祝っていただきたい」
みんな大喜びで酒宴になる
テレビドラマに夢中!-巨人の星 星親子と伴はジュースで乾杯
どうだ飛雄馬、巨人軍の選手として投げてみんかな
ああやろう!とグローブを持って外に出る父子であった…

巨人の星 全11巻セット (講談社漫画文庫) ¥7,161


読者登録してね