谷繁捕手の配球の意図 | テレビで楽しむプロ野球

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H×D 日本シリーズ第3戦 @ナゴヤドーム
11/15 フジテレビ 森脇アナ、解説:立浪和義、江本孟紀、ゲスト:藤川球児

 第2戦、吉見投手と杉内投手の投手戦。スコアボードに0ばかりが並んでいた5回裏。ツーアウト、ランナー1塁。ランナーは川崎選手、バッターは内川選手。カウントを1ボール2ストライクとした4球目、谷繁捕手が大きくボールを外させてセカンドへ送球、2盗を狙った川崎選手を見事アウトに仕留めたシーンがありました。これを見た解説の野村氏は、唸るように言いました。
「4球目外して川崎を刺した。4球目の根拠、知りたい」

 第3戦の解説、立浪氏はそんな野村氏の思いを受けてか、こんな話をしてくれました。
「(2戦目5回裏)吉見投手のときに、ウエストしてアウトにしましたよね。試合前に話(谷繁捕手から)聞いたんですけど、決して勘ではなくてですね。相手も配球を、フォークボールがくるだろうというふうに思ってるから走ってくると思って外した、と言うんですよね。あと、吉見投手であったら、仮に外して(たとえボールカウントが)2-3になってもフォアボールの心配がないから外したということ、言ってましたよね」

 ほかにも、野村氏も聞きたがるに違いないと思われる、本人から聞き出したこんな話を立浪氏は語ってくれました。
「谷繁捕手のリードが非常に評価されて、相手にすごく意識させるということ、言われてますけれども、第2戦目の満塁(7回裏)で、浅尾投手が出たときに、川崎選手が3ボール2ストライクになりましたよね。そのときに正直、フォークボールでいこうかストレートでいこうか迷ったって言ってるんですよね。そのときに最悪1点はいいっていうことを思ったって言うんですよね。だから、勝負どころでいかに開き直れるかっていうところが大事だと思うんですよね。考えていることは、もちろん全てうまくいくことはないんですけども、そういった経験から、ある程度大胆に開き直れるところがあるから、これだけのリードができると思うんですよね」
 この場面で選択されたのはストレートでした。川崎選手はそれをライト前へと打ち返してタイムリーヒット。ドラゴンズは1-1の同点に追いつかれました。ただ、続く打者2人を内野ゴロに討ち取ってピンチをしのぎ、ソフトバンクに逆転までは許さなかったのです。谷繁捕手がいいと考えた「最悪の1点」にとどめることができたわけです。8回も9回もスコアボードには0が並び、10回表に森野選手がタイムリー。「最悪の1点」にとどめた後、延長戦をドラゴンズは制したのでした。

 クライマックスシリーズからノーヒットが続き、打席では見せ場のない谷繁捕手。けれども、打席の後ろの定位置では、いくつもの見せ場をつくり出してくれています。