いわゆる「よけいなこと」〜澤村投手、篠田投手、小宮山氏の場合 | テレビで楽しむプロ野球

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G×C @マツダスタジアム
8/5 BS朝日 中山アナ、解説:小宮山悟
8/6 BSTBS 坂上アナ(RCC)、解説:衣笠祥雄
8/7 BS朝日(高校野球が長引き中継は19:00~)中山アナ、解説:北別府学、小宮山悟 

 ピッチャーというものは、いわゆる「よけいなこと」を考えてしまう。それがピッチングに悪影響を及ぼしてしまうことが往々にしてある。
 と小宮山氏は投手心理を明かします。たとえば次のようなシーン(1戦目)に見られる、と小宮山氏は触れました。
●その1
 1アウト1・二塁で打席には篠田投手。誰がどうみてもバントの場面です。ところが、ファーストの小笠原選手の猛ダッシュを見たせいか(ベンチのサイン変更によるものか、咄嗟の自己判断によるものかは不明)強攻打に出て、内野フライを打ち上げアウト。ランナーは釘付けに。
→ → →このことを篠田投手は「しまった」と「よけいなことを考えて」ひきずってしまう。
→ → →結果、3者連続安打を浴び、3失点で同点に追いつかれてしまう。
●その2
 キャッチャーからの牽制のサインを見て澤村投手はうなずきます。ところが、ショートの坂本選手がセカンドベースへとスッと入ったというのに、牽制できずに(タイミングをうっかり逃してしまったようです)セカンド方面を振り向くだけに終ってしまう。
→ → →このことを澤村投手は「しまった」と「よけいなことを考えて」ひきずってしまう。
→ → →結果、牽制のサインを見落とした時の打者にヒットを浴びて満塁のピンチを招いてしまう。
●その3
 2アウトフルベース。澤村投手が東出選手を2ストライクと追い込んでの次の一球はファウルチップ。阿部捕手は捕球しそこねてしまいます。しっかりミットにおさめていればスリーアウトチェンジでした。
→ → →このことを澤村投手は「捕っていたならば……」と「よけいなことを考えて」ひきずってしまう。
→ → →結果、連続して押し出しの死球を与えてしまう。
●その4
 ノーアウトランナー1塁、走者は長野選手。次の打者のショートへの内野安打の間に一気にサードまで進塁します。「篠田投手が3塁へのベースカバーに入るしぐさを見せるだけでも3塁への進塁は防げたはず」と小宮山氏は指摘。
→ → →このことを篠田投手は「あとでコーチに叱られる」と「よけいなことを考えて」ひきずってしまう。
→ → →結果、直後の打者に3ランを打たれてしまう。

 他にもいくつか小宮山氏は「よけいなことを考えて」のシーンを指摘していましたが割愛。この4シーンだけで、もう充分なまでに「よけいなこと」を考えると投手に悪影響があることがよく分かります。桑田氏がよく言う、ピッチャーは気持ちの切り替えが大事、という言葉も思い出されてきます。「よけいなこと」を考えずにうまく切り替えることができたのなら、篠田投手は4敗目を喫することもなく、澤村投手はプロ入り最短ノックアウトをくらうこともなかったのかもしれません。

 頭脳派投手と言われた小宮山氏。ただし打者としての能力は、ご自身でも投手のそれとはかけ離れていることを認めています。横浜時代にバッターボックスに入ったとき「『よけいなこと』をするな」とコーチに言われることもあったとか。そんな時はコーチの指示に従い、小宮山投手は「よけいなこと」、すなわち、バットを出して打ちに出ること、はしなかったそうです。けれども彼は付け加えます。
「(バッターボックスでは)打ちますよ、という雰囲気を醸し出していた、能力は別として。『オレは打ち気満々』という姿を見せて立ってました」
 コーチの言うところの「よけいなこと」はしなくとも、相手ピッチャーに「よけいなこと」を考えさせてしまうような作戦をしっかりと実践していたわけです。