私は歴史が好きです。
歴史を学ぶと、これまでの大きな流れや私たちの立ち位置がわかり
俯瞰的にものごとを見れるようになるからです。
障害分野の経験が少ない私は、日常業務に追われて
眼の前の事業の意義や、将来どういう方向へ進もうとしているのか
見えなくなる時があります。
ですので、週末は障害の歴史や実務から離れた本を読んでいます。
その中で今日は入所施策の歴史を読みました。
障害者(特に重度)については、長く家庭に生活介護などの
役割が押し付けられる中、1950年代あたりから重症心身障害児の親の会などの
声上げをきっかけに入所施設設立の動きが進みました。
同時にノーマライゼーションの動きもあり、地域福祉サービス重視するとの声も
あがってきました。
入所施設から地域生活へ移行という流れは現在、かなり強いと思いますが、
わが市では施設への入所待機者が数十名いるとも聞いています。
私の市の障害福祉計画では入所者数減を目標にしていますが
これまで地域で介護をすべて担うよう家族に期待する時代ではないのかなと思います。
家庭か入所施設かだけでなく、グループホームをはじめいろんな選択肢を増やして
あげるべきかと思いました。