不妊治療始めてから10年…(終) | いよいよアラフィフ

いよいよアラフィフ

約10年間にわたる不妊治療の末、
授かることは出来なかったけれど、
得たものもありました。
40代後半に差し掛かり、治療のあれこれを
振り返りつつ、日常を綴っています。

胎嚢が見えてから次の週。

 

白くて小さい

「胎芽」と呼ばれる

赤ちゃんが見えていた。

 

けど、

 

大きさがどうも

小さいらしい…

 

しかも心拍の確認は

全く出来ず。

 

先生は一応、

来週ももう一度

様子を見てみましょうと

おっしゃってくださった。

 

つわりもあるのに

赤ちゃんは育っていない?

 

来週はきっと

ぴこぴこ動く心拍の

確認が出来るはず。

 

もう信じるしかなかった。

 

 

 

 

けど、次の週も

やっぱり赤ちゃんの心臓は

動いていなかった。

 

先生はおっしゃった。

「この大きさじゃ

多分、一度くらいは

拍動したと思うけどね・・」

 

 

一度は動いた。

 

そうか。

一度は私のお腹の中で

小さな心臓が

動いていたんだ。

 

そう思うと、

なんだか納得したような

何とも言えない

気持ちがこみ上げてきた。

 

ここまで

頑張ってきて

やっと1回の拍動まで

たどり着けた。

 

『今回はダメだったけど

じゃぁ次はきっと

うまくいくかもしれないな。』

そんな考えも

浮かんできていた。

 

私は「稽留流産」との診断を受け

自然に流れるまで

待ってみることに。

 

だけど今回は

流れる様子が全くないので

「子宮内清掃術」という

手術を受けることになった。

 

 

詳しくは下記ブログにて。

 

 

 

そして、1年後

このブログを書くきっかけとなった

最後の最後の移植へと

進むことになる。

 

 

 

 

 

そして、私の約10年にわたる

不妊治療は終わることになった。

 

この治療にかけた費用は

おそらくウン百万。

 

振り返れば、

気持ちのアップダウンが

とても激しい10年間だった。

 

自分と他人を比べて、

人を羨んだり

自分を否定したり

相手のせいにしたり

たくさんの物事に

とても敏感になって

 

この期間の自分は

とても苦しんでいたなぁと

思う。

 

でも、きっと私には

この10年が必要だったに

違いない。

 

一つのことに

一喜一憂しまくっていた

10年。

 

なぜかそう思う。

 

思い通りにならないことも

この世にはある。

むしろそっちの方が

多いのかもしれない。

 

だから

私は「謙虚」になれた気がする。

 

それまでが「謙虚」じゃなかった

わけじゃないけど(笑)

 

多分、子どもに

恵まれない人の気持ちを

分かる必要のあった

今世だったのかもしれない。

 

 

ということで、

これ以上「不妊治療」で

悩む時間はもう必要ないな、

と思えたし

子なし夫婦が不幸だなんて

誰が決めたんだ?

と思ったので

私は卒業することにしました。

 

これまで、このブログに

お付き合いいただいた方には

本当に感謝でございます。

 

ありがとうございました。

 

どうか、治療を続けていらっしゃる

皆さんが少しでも笑顔になれる

瞬間がありますように。

 

終わり

 

 

私はこれで妊娠判定もらいましたシリーズ