不妊治療始めてから10年...⑯ | いよいよアラフィフ

いよいよアラフィフ

約10年間にわたる不妊治療の末、
授かることは出来なかったけれど、
得たものもありました。
40代後半に差し掛かり、治療のあれこれを
振り返りつつ、日常を綴っています。

さて、1回の採卵周期と

移植3回で結果が出なかった私は

まずは一度、治療を休んで

働こうと思い立った。

 

お金もだいぶん使ってしまったし

それまで働いて貯めた分も

かなり減ってしまった。

 

私は専業主婦の間に

治療と並行して

念願の医療事務の資格を

取得していた。

 

ちょうど、医療事務講座のキャンペーンがあり、

教科書代を負担するだけで

医療事務の勉強が出来た。

 

医療秘書にも合格することが出来、

近くの病院で働けたらいいなと

地元で有名な派遣会社に

登録した。

 

すぐに派遣先が決まった。

 

気持ち新たにイチから頑張ろうと

不安半分ワクワク半分で

初日を迎える。

 

そして、仕事に慣れた頃

不妊治療で有名な産婦人科が

職場から10分くらいの所にあったことを

知人の出産で知り、

私はもう一度だけ

挑戦してみようという気持ちになる。

 

「ここなら仕事帰りに通えるしな...」

早速、帰宅した主人に相談。

 

主人はこれまでと違い、

とても賛成してくれた。

内心、今までの態度を反省していたと言う。

 

主人なりに子どもが出来ないことに

とても不満があったらしい。

なぜ周りにはすんなり出来て

うちには出来ないのか

とても納得がいかなかったらしい。

 

私が陰性をもらうたび、

流産するたび、

何とも言えない気持ちになっていた、と。

 

けど、再びまた私が

頑張ってみたいと言うので

とことん付き合おう、と思ったらしい。

 

私はこの時、41歳を過ぎていた。

 

続く