不妊治療始めてから10年...⑪ | いよいよアラフィフ

いよいよアラフィフ

約10年間にわたる不妊治療の末、
授かることは出来なかったけれど、
得たものもありました。
40代後半に差し掛かり、治療のあれこれを
振り返りつつ、日常を綴っています。

ある日、私の所属している

社会人サークルで仲良くなったA子が

突然、不妊治療をしていることを

話してくれた。

 

唐突に「私、不妊治療してるんです」

「〇〇さんはどこに通ってるんですか?」

 

こう言われ、最初は戸惑ったが

ちょっと前まではしていたことを

こっそり打ち明けた。

 

A子は私の5つ歳下で

2年前に結婚したものの

なかなか授からないことから

すぐにクリニック通いを始めていた。

 

もう1年以上になると言っていた。

 

そのクリニックというのは

巷でも有名な大きなビルに入っている

クリニックだった。

 

何でも、仕事先で知り合ったご夫婦が

そのクリニックに通い出してすぐ

双子を授かったことを聞いたらしい。

 

そんな事例を何件も見聞きしていた

A子は不妊治療のお金の為に

朝から晩まで仕事を頑張っていた。

 

A子は私にもそのクリニックに通うよう

強く薦めてきた。

 

今思えば、A子の言うことを信じて

このクリニックに通った2年間は

本当に疲れた。

 

主人も、なんでわざわざ

あんなしんどい思いをしてまで

あのクリニックにしたのか、

今でも分からん、と言うくらいの

大金と時間を使った。

 

通院だけで何十万とかかった。

私はこのクリニックに通うために

仕事を辞めた。

 

私にはA子のように

不妊治療のために仕事を急に休んでまで、

というタフさはなかった。

 

続く