癌治療.....2 | Goukkunのブログ

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抗癌剤では、癌は特別の場合を除いては、完治しなく、癌細胞をある程度、消滅し、弱らせ、一方で、免疫細胞の復活の余力を残し、次に続く免疫力の復活を期待しておかなくてはいけないと思います。そのため、抗がん剤の治療は、各々の個人により反応が違いサジ加減を合わすのは、難しいことは事実です。

 だから、ある程度、自分自身も使われる抗がん剤についての情報が必要です。

 例えば、乳がんで使われる薬として、

 

アドリアマイシン

 

DNAの二条螺旋構造を、解離させるのを、邪魔し、また、二重螺旋構造を、再結合させるのを邪魔する。つまり、細胞分裂の強い細胞を、分裂再合成させないことがツボです。この作用は、RNAたいしてもおよぶ。……………….つまり、癌の増殖を防ぎ、アポトーシスさせる。しかし、心毒性が強く、投与量により強くなる。(容量依存性...つまりある程度使うと急激に毒性が出ます。).........→これは何十年も経ち、その後の、心臓へのストレスや次々と身に降りかかる試練と、相まって心筋の繊維化や心臓弁膜症の形となって現れることもあり、要注意です(でした)。

 

サイクロホスホマイド

 

DNAの架橋構造をくっける。リンパ球、癌細胞への(どちらかと言えばB細胞へ強い)の分裂阻止。

昔、毒ガスに使われた成分でもある。免疫への影響も考えられる。うまく、少量濃度で癌抑制細胞だけを抑制し、キラー細胞を残せば、免疫は上がり、癌にはダメージを与えられ、理想的にも思え、実際に研究されていますが、そうもいかない場合が多いようですが...。

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パクリタキセル

微小管の安定。→紡錘体の形成抑制→細胞分裂の抑制

アクチン、コラーゲンを介在しもし、コラーゲン繊維を介し刺激が来ても、反応しない可能性?。また、タンパク質や、m-RNAの局在にも関与する。……………….副作用として、末梢神経障害、口内炎、脱毛etc...。

微小管とは聞き慣れない言葉ですので、少し解説します。(実は、僕の得意分野です。)

 

細胞骨格を作る3つの細ーい繊維の一つです。図(2013年7/22、2015年4月)ブログ参考

1:Microtubules:微小管

2:Cytoskeleton(Intermediate filaments):中間径フィラメ ント

3:Actin filaments:アクチンフィラメント

の、細い繊維3個が、細胞骨格を作っています。

細胞骨格(cytoskeleton)は、細胞を支持して安定化させるもの。すべての細胞は、細胞運動、細胞分裂、細胞内輸送、細胞シグナル伝達等、多くの色々ある細胞プロセスが細胞骨格と連動します。そのため、細胞骨格は、いくつかの細胞質タンパク質や細胞小器官と相互作用して機能します。

 

○ 細胞骨格の主な機能

細胞骨格の機能/関連性

構造の支持

細胞輸送

機械的刺激の変換

いくつかの疾患への関連

細胞内シグナル伝達(細胞内マトリックス).....

 

○ 微小管とは?

微小管は、細胞骨格で最も堅固な部分を形成し、細胞小器官やタンパク質の細胞内移動を担います。微小管は直径20nmであり、アルファチューブリンとベータチューブリンサブユニットから構成されます。微小管関連タンパク質は、細胞内の微小管の動態を調節します。

また、電車のレールの様に、少なくとも2個のタンパクを運ぶ役目をします。

○ アクチンとは?

この繊維は、約5~9nmの直径を持ち、全ての細胞骨格繊維のうち最も薄い繊維を形成します。そのため、マイクロフィラメントとも呼ばれます。

アクチンフィラメントは細胞質膜に近い位置にバンドを形成し、いくつかのアクチン結合タンパク質によって独自のネットワークを形成します(後述)。細胞の形状や細胞動態に関連する多くの細胞プロセスは、アクチンフィラメントに依存します。アクチンフィラメントは、細胞の機械的強度を保ち、細胞質と膜貫通タンパク質を連結します。

中間径フィラメントマーカー

○  中間径フィラメントとは?

中間径フィラメントは、アクチンフィラメントや微小管のように明確な構造はありません。太さは、中間径フィラメントは約10nmの直径を持ちます。これらのフィラメントは、微小管やアクチンフィラメントよりも柔軟性が低く動的ではありません。

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細胞外に存在する、体全体の信号伝達をする、細胞外マトリックスは、これらのうち、アクチンとつながっていることがNatureに書かれました。

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( 細胞外マトリックスの過度の集合は、増え続ける癌細胞外環の信号伝達に寄与しているのかもしれません。しかし、結果として、例えば、膵臓がんの化学療法の妨げになるという理由で、なんとかコラーゲンやヒアルロン酸といったマトリックス成分の間隔を広げ、薬が、癌細胞に直接届く様に努力もされています。....しかし私的には、逆にマトリックス成分の増殖と混乱こそが、癌細胞の増殖や混乱の原因であるのではなど、妄想は膨らみます。)

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だから、細胞外マトリックスに直接影響する本薬は、これこそこれらの3つが関連して動くマトリックスへの影響があり、そのため、体全体の信号伝達にパクリタキセルがどの様に働きかけているのかマトリックス成分の興味があり、また研究が望まれます。