北海道2005 旭川にて
名寄行き普通列車に乗っています。
去年そしておととしと同じ列車です。今年は稚内の駅前食堂で
かにめしを買う余裕がありませんでした。港からダッシュして
駅に着いたのが発車4分前だったので。去年買えたのが今では不思議に思えます。
一年ぶりの宗谷本線はほとんど変わっていません。
サロベツの景色も、雄信内の古い駅舎も。
音威子府駅のそばも健在でした。食べる時間はなかったけど。
もちろん、変わった場所もあります。
咲来駅前のライダーハウスはなくなっていたし、
智恵文の貨車を改造した小さな駅舎は、
紫色に塗り替えられていました。
補修が必要なのは分かるけど紫はないだろ、紫は。
そういえば発見がひとつありました。
雄信内の駅舎に大きめの温度計が下がってました。
去年はその存在に気付きませんでした。
温度計は下がマイナス30度まで目盛りがあり、
冬のきびしさを連想させました。
それと同時に、眠りについてしまっているようなこの駅も、
おそらく冬には保線の拠点として
大事な役割を担っているであろう事を想像させたのでした。
名寄で快速に乗り継ぎ、旭川に着きました。
大都会に来た気分です。
これから車を借り三国峠を越えて糠平という場所をめざします。
見たい風景が、そこにはあるのです。
そして温泉も！では行ってきます！
去年そしておととしと同じ列車です。今年は稚内の駅前食堂で
かにめしを買う余裕がありませんでした。港からダッシュして
駅に着いたのが発車4分前だったので。去年買えたのが今では不思議に思えます。
一年ぶりの宗谷本線はほとんど変わっていません。
サロベツの景色も、雄信内の古い駅舎も。
音威子府駅のそばも健在でした。食べる時間はなかったけど。
もちろん、変わった場所もあります。
咲来駅前のライダーハウスはなくなっていたし、
智恵文の貨車を改造した小さな駅舎は、
紫色に塗り替えられていました。
補修が必要なのは分かるけど紫はないだろ、紫は。
そういえば発見がひとつありました。
雄信内の駅舎に大きめの温度計が下がってました。
去年はその存在に気付きませんでした。
温度計は下がマイナス30度まで目盛りがあり、
冬のきびしさを連想させました。
それと同時に、眠りについてしまっているようなこの駅も、
おそらく冬には保線の拠点として
大事な役割を担っているであろう事を想像させたのでした。
名寄で快速に乗り継ぎ、旭川に着きました。
大都会に来た気分です。
これから車を借り三国峠を越えて糠平という場所をめざします。
見たい風景が、そこにはあるのです。
そして温泉も！では行ってきます！
北海道2005 礼文出航
今、島を出た所です。稚内行きフェリーのデッキにいます。
海風が冷たいです。でも行きのようなゆれはないので快適です。
今回の旅で僕は三回港で見送りをしました。歌って、大きな声で
『いってらっしゃい』と叫ぶ。船が見えなくなるまで叫ぶ。
船の上に知ってる人がいてもいなくても、心が揺さぶられる瞬間です。
そして今日は自分が船の上にいます。不思議なもので、
感傷的になる間もなく、あっけなく島を離れてしまった気がします。
あわただしく出航直前にタラップに乗り込んだからかもしれません。
だけど、あわただしい時間の中でかわした言葉は、短いけれども
心に残るものでした。ここに来てよかった。そう思います。
『じゃあ9月に！』それはさすがに無理だって！
でも、また来るよ、きっと。
頂上を雲に覆われた利尻が少しずつ遠ざかっていきます。
さすがに冷えてきたので、そろそろ船内に戻ります。
少しだけ太陽が射してきました。天気は回復するでしょうか。
海風が冷たいです。でも行きのようなゆれはないので快適です。
今回の旅で僕は三回港で見送りをしました。歌って、大きな声で
『いってらっしゃい』と叫ぶ。船が見えなくなるまで叫ぶ。
船の上に知ってる人がいてもいなくても、心が揺さぶられる瞬間です。
そして今日は自分が船の上にいます。不思議なもので、
感傷的になる間もなく、あっけなく島を離れてしまった気がします。
あわただしく出航直前にタラップに乗り込んだからかもしれません。
だけど、あわただしい時間の中でかわした言葉は、短いけれども
心に残るものでした。ここに来てよかった。そう思います。
『じゃあ9月に！』それはさすがに無理だって！
でも、また来るよ、きっと。
頂上を雲に覆われた利尻が少しずつ遠ざかっていきます。
さすがに冷えてきたので、そろそろ船内に戻ります。
少しだけ太陽が射してきました。天気は回復するでしょうか。
北海道2005 海の見える丘
礼文島のフラワーロードにいます。
海を見下ろす、高台のトレッキングコースです。海の上に利尻富士が浮かんでいます。
本当に、浮かんでいるように見えるのです。標高1700メートルの大きな山だけど。
時折、人とすれ違う以外は風の音と海鳥の鳴き声だけが聞こえてくるだけです。
雲が徐々に形を変えていくのを見ていると、飽きません。
遠くから風にのって汽笛が聞こえてきました。対岸の利尻島・沓形港でしょうか。
やがて白地にオレンジのストライプをまとった船が青い海へ線を描くように現れました。
沓形発香深行きフェリーです。一年前も、ここで同じ船を見ていました。
決して意識したわけではなく、たまたま同じ時間に同じ場所に来たのです。
一日二便しかない船をまた見られたのはラッキーです。
船はだんだん大きくなり、今度は大きく汽笛を鳴らして香深港に入っていきました。
また風の音と海鳥の鳴き声が聞こえてきます。
そろそろ降りるか。汗で濡れたシャツが冷えてきたし。
明日『八時間コース』を歩くのはなしにしよう。ウニを食べた後、元地の海岸で
昼寝をしながら考えたのです。違うことをしよう。まだ見ていないものを見に行こう。
そんな思いが、旅を続けるチカラになるんじゃないかなと。
海を見下ろす、高台のトレッキングコースです。海の上に利尻富士が浮かんでいます。
本当に、浮かんでいるように見えるのです。標高1700メートルの大きな山だけど。
時折、人とすれ違う以外は風の音と海鳥の鳴き声だけが聞こえてくるだけです。
雲が徐々に形を変えていくのを見ていると、飽きません。
遠くから風にのって汽笛が聞こえてきました。対岸の利尻島・沓形港でしょうか。
やがて白地にオレンジのストライプをまとった船が青い海へ線を描くように現れました。
沓形発香深行きフェリーです。一年前も、ここで同じ船を見ていました。
決して意識したわけではなく、たまたま同じ時間に同じ場所に来たのです。
一日二便しかない船をまた見られたのはラッキーです。
船はだんだん大きくなり、今度は大きく汽笛を鳴らして香深港に入っていきました。
また風の音と海鳥の鳴き声が聞こえてきます。
そろそろ降りるか。汗で濡れたシャツが冷えてきたし。
明日『八時間コース』を歩くのはなしにしよう。ウニを食べた後、元地の海岸で
昼寝をしながら考えたのです。違うことをしよう。まだ見ていないものを見に行こう。
そんな思いが、旅を続けるチカラになるんじゃないかなと。