「日商簿記2級検定を振り返る」
この投稿は、第152回 日商簿記2級検定に72点でギリギリ合格した人による、役に立たない解説と感想です。ご注意下さい。
検定での解答順に振り返ります。
以下、カッコ内は私の得点。各問20点満点。
【第1問】
仕訳(16点)
なので、例えば、問題集演習では備品と書くところを、検定では機械装置と書かなければならない場合などがあります。
日頃の勉強による思い込み誤記入を避ける為、先に勘定科目名群だけを見て、間違えそうなもの、初めて見るものを◯で囲みます。
肢3.洗替法の処理を間違えました。
洗替法は期末仕訳を翌期首に再振替(逆仕訳)する事は知っていましたが、個別記載せず、二段目の仕訳と合算し、一つに纏めたのが間違えた原因です。
あっ、そうですか。分けて書くのですね程度の感想です。
第1問中、1肢は急に難しいものや初見ものを出題する傾向があります。
今回は過去未出パターン。テキストに一行しか書いていない重箱の隅系肢。
私と同じミスをした人はたくさんいるハズです。
(正答例)
【第4問】
工業簿記 部門別計算(20点
)
各予備校の出題予想と大きくハズれ、前回検定と同じ単元でした。
前回検定時に私が大ポカをし、スベる原因となった単元です。
工簿問題では、各単元の出題間隔は均等で分かりやすく順繰りに出題されるので、予備校予想が的中する事が多いハズなのですが、奇怪な現象です。
私も2回連続で出題される訳がないと思っていました。
前回不合格後、一応1問だけ演習。
演習日は検定1週間前の6/2。
一回だけでも演習してて良かった。
記憶を捻り出し解答。
解答欄全てに記入後、間違いに気付き3~4箇所書き直しました。奇跡の満点。
(正答例)
【第5問】
工業簿記 標準原価計算(12点)
予備校出題予想本命◎
今まで散々やった単元。やった

と思ったら、見た事がないパターンでした
問題資料を何度も見てシュラッター図を書きましたが、標準操業度、実際操業度、基準操業度順の、いわゆるひじき通りに並びませんでした。
(ひじき通りに並んだ基本シュラッター図の例)
固定費のみで計算するパターンでも無く、2級テキストに載っていない用語も出ていました。
あっ、なるほど。そういう事か。今回の検定も俺は死んだんだなと悟りました。
悟りを開いたら逆に落ち着き、何となく出た数字を解答記入。
良くて6点くらいと思っていましたが、結果は12点。
予定生産量に基づく標準原価計算と問題文にあるのだからその通りにやろうと思い、文脈通りに計算した問1、問2は合っていた様です。
(正答例)
【第2問】
銀行勘定調整表(14点)
予備校予想では大穴△にしている単元でしたが、私は対抗◯にしてました
演習しようにも銀行勘定調整表の問題はあまりないんですよ
問題集5冊で3問程。
それをしつこく繰り返しただけ。
で、検定では見た事がパターンが出題。
過去問みたいに仕訳だけ出れば良いのに、苦手で、要らん当座預金出納帳まで差し込まれていました。
出来そうで出来ない出題をする、最近の日本商工会議所のやり口です。
6点~8点取れてたらいい方だと思っていました。結果14点。
(正答例)
【第3問】
貸借対照表(10点)
予備校出題予想ど真中。
修正事項と決算整理事項が少なくて良いですね〜
。
とか思いながら決算整理事項の仕訳をやりましたが、
4.消費税の処理を行う(税抜方式)
5.(前略)ただし、これに対する貸倒引当金繰入について損金算入が全額とも認められなかったため、税効果会計を適用する。
6.(前略)決算整理前残高試算表の繰延税金資産は、前期末に当該株式に対して税効果会計を適用した際に生じたものであり、これ以外に期首時点における税効果会計の適用対象はなかった。当期末の丙社株式の時価は¥7,700,000である。
など、初見パターンやすみません、ちょっと何言ってるのか分からないです級の文章解釈が困難な仕訳が半分くらいありました。
結果は10点。
以上。
結果を鑑みるに、日商簿記2級検定問題について、日本商工会議所は必ず初見パターンの出題をして受検者をビビらせるが、採点は基礎的解答箇所が多く甘めである。
と言えます。
ギリギリで受かった私が言うのはおこがましいのですが、同検定を受検する皆様におかれましては、過去問を繰り返し基礎力を付け、直前期は予想問題演習で初見耐性力を付け、受検では最後まであきらめずに臨まれ、合格されます事を心から祈念致しております。











