【掛け軸】
先日のお稽古の時に掛かっていたお軸
「十牛図」
第1図「尋牛(じんぎゅう)」
第2図「見跡(けんせき)」
第3図「見牛(けんぎゅう)」
第4図「得牛(とくぎゅう)」
第5図「牧牛(ぼくぎゅう)」
第6図「騎牛帰家(きぎゅうきか)」
第7図「忘牛存人(ぼうぎゅうぞんにん)」
第8図「人牛倶忘(じんぎゅうぐぼう)」
第9図「返本還源(へんぽんげんげん)」
第10図「入鄽垂手(にってんすいしゅ)」
禅の教えで、人が悟りをひらくまでの
10段階のストーリーになっているそうで、
牛は真の自己、人は偽の自分
逃げ出してしまった牛(自分の心)を
探す旅を通じて、生き方や人生を考える
手がかりを示すものだそうです。
この掛け軸は、4番目の「得牛」の図
・人は牛を見つけ、縄をつけて捕らえました
・逃げだそうと暴れる牛と格闘が始まります
この場面は “自己との戦い”
心の汚れや迷いを取り除くための修行の過程。
十牛図はただ知識としてではなく
一枚一枚に自分が考え、答えを出すことに
意味があるそうです。
少し余裕があり、お稽古の後
掛け軸の内容を先生に尋ねたところから、
この十牛図を知ることになりました
知れてよかった!
結構、
ヨガの瞑想、マインドフルネス、ビジネスに
おいても出てくる話のようですが、
私は全く知りませんでした(^^;
お茶のお稽古から
色々な学びをさせてもらっています。
「お茶は奥が深い」といつも言われていた
先代の先生。
私がお稽古を始めたのは
先生が90歳のときでした。
その先生が言われていたので、
「本当に奥が深いんだろうな」と
思っていましたが、今
それを実感しています。