1997年4月末、世界帆船レースで大阪港に
やってきた『Cuauhtémoc』のカデテ
(海軍士官候補生)“ビリーさん”、
偶然の出会いだったけど、ウチの人と出身が
同じメキシコ・ユカタン半島メリダという
だけであっという間にお互い垣根がなくなっ
たようでした。
帆船レースは大阪港が最終地点で、
ゴールデンウィーク中は大阪港に停泊して
いました。
帆船の乗組員の人たちも、交代でお休みが
あり大阪観光を楽しんでいたようです。
そんな中、ウチの人は同郷の“ビリーさん”を
我が家に招待しました。
出たっ!
家に招待することが好きなメキシコ人!
まあ、それだけ仲良くなった“ビリーさん”
との出会いが嬉しかったんだと思う
いきなり我が家に来ました
突然だったので、家は片付ける間もなく…
そのあと車で30分ほどの実家にも行きました。
なぜなら、他の日本の家も見てほしかった
から・・・
ウチの家しか入らなかったら、
日本の家=ウチのマンションのイメージしか
知らない事になる。
普通の一軒家にも上がって欲しかった。
それは私が、メキシコに行ったとき
多くの人の家に招待してもらっていて
色々な家を知っているから・・・
私はいつもメキシコの人に歓待してもらって
いるので、日本に来たメキシコ人に恩返しが
したい気持ちもありました
実家には当時、両親と89歳になる祖母が
いましたが、突然の訪問に戸惑うこともなく
3人とも“ビリーさん”を歓迎してくれました。
というか、喜んでた。
実は、両親も祖母もメキシコに行ったことが
あり、メキシコ人が大好きだったので
実家の3人のオープンな性格にも感謝
ビリーさん、何も言わなかったけど
日本の家の小ささに驚いただろうな、と思う
観光地巡りも良かったかもしれないけど、
普通の外国人旅行者ができない日本体験が
出来たことを良い思い出にしてくれてたら
嬉しい
私たちにとっても
忘れられない幸せな時間になりました
いつかまた、MERIDAで会うことが出来たら
良いなぁ、と思ってます