足を止めて振り向く。
「――折角だし、お茶でも飲んでいってください。10月とは言っても、寒い中待たせちゃったから……」
――実際、こんなことを言いながら、自分の声が、若干うわずっていることを僕は認識していた。慣れないことをすると僕はいつもこうなのだ。
何故トモミを呼び止めたのか、理由はいくつもあったけれど、多分僕は今、トモミと一緒にいたいのだろう。
トモミの顔を見て、今の僕にはいろいろな思いが渦巻いている。その正体を見極めたかったし、彼女の喜ぶことを、何かしてあげたかった。
「――いいんですか?」
トモミは少し遠慮がちに、levi s 517
だけど少し嬉しそうに顔を上げた。
「ええ」
僕はそう言って、自分の財布からカードキーを取り出して、鍵を開ける。
「さ、どうぞ」
「――お邪魔します」
もう何度も僕の部屋に来ている彼女だが、何だか初めて僕の部屋に来たようなリアクションで、彼女は僕の部屋に入った。
――そうか。エイジに鍵を渡されて、今までこの部屋で僕の世話をしていたトモミだけど、僕が自分から彼女を部屋に招いたことはないからな……
トモミが部屋に入ってから、僕とリュートも部屋に入る。思えばこの部屋も10日振りか――
「適当に座ってください。今日は僕がトモミさんにお茶を淹れますよ」
僕はトモミをソファーに促しながら、着ていたスーツのジャケットを脱いで、クローゼットのハンガーにかけた。
「トモミさんは、紅茶の方がいいんでしたっけ」
まだ所在無く、キッチンの前で立ち尽くしているトモミに、僕が訊いた。
「え――社長が私にお茶を淹れるんですか?」
意外そうな顔をされた。普段僕はそこまで偉そうに振舞っていただろうか。
「――いいですよ。私が淹れますよ,Kate Spade。社長だって、まだ病み上がりでお疲れでしょうから」
恐縮したように、トモミがキッチンに入って、キッチンの台に置いてあるコーヒーの缶に手を伸ばした。
「あ……」
だけど、お茶を淹れる準備をしlevi s e shop
ていた僕も、もう無意識にコーヒーの缶に手を伸ばしていて。
二人の手が、缶の手前で触れ合った。
「あ……」
二人の息が微かに漏れる。
「ご、ごめんなさい。私……」
トモミはばっと自分の手を引いた。
「――い、いや、僕こそ……」
――な、何ドキドキしてるんだよ、僕は……
病室で、彼女に抱きしめられた時の肌の感触や体温が、あの時と同じで妙に生々しくて……
「……」
沈黙。
「――あ、あのlevi s 532,levis eshop
社長、昨日お風呂とか入ってないんじゃないですか?」
トモミの声がそれを破った。
「――あぁ」
居酒屋で酒に酔い潰れて、ユータ達にホテルに運ばれて、目が覚めたけどまた眠ってしまったからな……
さすがにトモミは、もう僕との付き合いも長いせいか、見ただけでわかるのか……
「――じゃあ、社長はシャワー、浴びてきた方がいいですよ。その間に私がお茶を淹れれば、無駄もないでしょ?」
「――あぁ、そうですね」
確かに、それが一番無駄がない、建設的な意見だ。僕は素直に従うことにした。
僕はリュートをリビングに置いて、一人シャワールームに入る。
「はぁ……」
シャワーを浴びながら、僕は自分がこういう分野にからきしだということを、7年振りに実感するのだった。
元々僕は人一倍羞恥心が強いから、なかなか甘えや弱さを人前にさらけ出すことが出来なくて。
それが原因でシオリにも、随分心細い思いをさせてしまった。
――きっと今のトモミだって、僕と同じで心中穏やかではないだろう。
だが、それが分かっていても、自分はそういう、いわゆる「女心」がよくわから
