ギネスにのった世界一の防潮堤は釜石湾の入り口、田老にありました。
延長2.6キロ、高さ10メートル、厚さ20メートルのこの巨大な防潮堤は
町民の自慢でもありました。
明治29年の明治三陸大津波や昭和9年の昭和三陸大津波で大変な被害にあった
田老町だからこそ今度こそは大津波にも勝てる強靭な防潮堤を建設したのです。
でも残念ですが。。。。
過去の津波をはるかに超えた巨大津波が今回発生し、ギネスにのった防潮堤も
破壊され安全だった町が壊滅状態になったのです。
津波で破壊された世界一の防潮堤。
2019年5月 岩手県宮古市田老町
今まさに新しい防潮堤の建設が始っています。
以前の防潮堤の上に1メートルくらいのコンクリートを積み上げて旧防潮堤を
また、湾の入り口には新しい巨大な防潮堤を作って二重の防御対策をとろうと
しています。
ギネスにのった防潮堤は巨大です。
湾に近いところに新しい防潮堤が建設されています。
震災遺構になった「たろう観光ホテル」が見えます。
昭和9年から昭和54年にかけて巨大な防潮堤が建設されたので、
堤防の下には沢山の住宅が建っていましたが、 今回の津波でことごとく流されたそうです。
製氷工場の建物に過去の津波の高さが記されていましたので、写真に収めました。
明治29年=>15.0メートル
昭和8年=>10.0メートル
平成23年=>17.3メートル
また、慶長三陸津波もありました。 (津波の高さは何と20メートルだったそうです。)
現在では高台に家を新築している住民が殆どです。