販売店の担当者の対応に感動
車の定期点検中で代車を運転していた時のことです。車通りの多い幹線道路を運転していたのですが、信号近くで混み合い、のろのろと進んでいると、突然、ドン、という音と衝撃が。
当てられた、と振り返ると後ろの車が私の車にぶつかっていました。
しかし後車のドライバーも更に後ろを振り返っています。
玉突きか、と窓を開けて見てみると、どうやら2台後ろの車がぶつけてきた模様。
他の車は私たち3台の車を避けながら、ゆっくりと追い越し始めました。
ぶつかってきたドライバーは若くて痩せていておそらく普段から顔色の悪そうな男性。
普通なら私を含めた前の2台のドライバーに急いで駆け寄り、すみません、大丈夫ですかと言ってくるはずなのですが、若者は自分の車から離れず携帯で誰かと話をしています。
こんな事態は初めてでどうしていいのか分からず、友人か誰かに助けを求めているのかもしれません。
しかし、常識で考えれば、まずは私たちに怪我がないかの確認ではないでしょうか。
イライラしながら後ろを見ていると、別の方向から私に駆け寄ってくる男性が。すかとろ
車の点検を頼んでいる販売店の担当の方でした。
なんと、私が事故にあった場所は、販売店の目の前だったのです。
「大丈夫ですか!うちの代車が見えたんでもしかしてと思って。
」顔馴染みの登場と気遣いの言葉に、私は安堵のため息を漏らしました。
日頃から頼りない担当者だなあと心もとなく思っていた私でしたが、この日ほど頼りがいのある人物に見えたことはありません。
彼は私の無事を確認した後、とりあえず代車をうちの店の方に止めましょう、と車を誘導。記録日記
事故原因を作った顔色の悪い若者の「大丈夫ですか。警察を呼びましたので」という気持ちのこもらない遅過ぎるセリフを聞き流しつつ、私はお店に車を寄せました。
車は後ろの方がかなり凹んでいましたが、販売店の担当者は「このままうちで修理をしますので大丈夫ですよ。
あちらの方が保険会社を通してくると思いますので、それもうちで対応します。
定期点検の方はさきほど終わりましたので、乗って帰られるといいと思います。
警察の事情徴収が終わったら、お引き渡しの手続きをしましょう。
」とこれからの流れを説明してくれました。
今まで頼りないと思っていたことが申し訳ないくらいの的確で親切な対応ぶり。
この人が担当者でよかった、とすっかり彼への評価を上げた私でした。