掻爬(そうは)オペは

病棟の簡易的なオペ室で行います

転院前の病院でも同じようなオペ室でした

 

あの

回りを大勢に囲まれる感覚が、嫌いです

まな板の鯉

 

オペ終了後

病室へ運ばれると

自力でベッドに移れますかということで

転がりました

まだ、ぼんやりふわふわしていて

言われるがままという感じです

 

何かと話しかけて来られますが、

判断能力はありません

 

「・・・それ、今じゃないとダメですか?」

少しだけ、そういう気持ちで

うとうとしてました

 

自分では大したことしていないのに

何だか疲労感があります

独りで帰れるでしょうか

自宅が遠く感じておりました

「お迎えにきてくれないかな」

その時は少しだけ、心細くもありました

 

麻酔も切れて

軽く食べたら、元気になりました

 

 

独りだもの、頑張って帰ろう

 

(2017.0710記)