【ヨハネスブルク=古谷祐伸】南アフリカのズマ大統領は27日、同国で6月11日にあるサッカー・ワールドカップ(W杯)の開会式に関連して、招待したスーダンのバシル大統領が実際にやってきた場合は逮捕する方針を表明した。
バシル氏は4月の選挙で再選を果たしたが、「世界最悪の人道エコポイント 危機」と呼ばれ、国連推計で約30万人が死亡したとされる西部ダルフール地方の紛争への関与で国際刑事裁判所(ICC)から逮捕状が出ている。
南ア政府は、アフリカすべての国家元首を開会式に招待した。議会で野党議員からバシル氏が来たら逮捕するのかと問われたズマ氏は「南アは国際法を尊重する。ICCの加盟国でもある。法に従う」と答弁した。
アフリカ連合(AU)は、スーダン国内の緊張を高めるとの懸念から、ICCに逮捕状のエコポイント 執行延期を求めている。これについてズマ氏は「AUはバシル氏逮捕を禁じているわけではない」と語った。
バシル氏が招待に応じて南アにやって来るかどうかは不明だ。