毎日のリハーサルスケジュールは詰まっているものの、平穏なバレエ学校生活を過ごしている娘。
昨日は、有名振付師がバリエーションクラスを教えるとメールが来て、母が舞い上がった。
アレクセイ ラトマンスキー Alexei Ratmansky
ウクライナ出身でバランシーン氏と同じくロシアからアメリカに渡った振付家、ボリショイの芸術監督、キエフバレエでも活躍後振付師として名を広める。去年彼の伝記も出版されてまだ読んでいないけれど私のリストにも入ってる。
先日ニューヨークシティバレエで初公開された、作品「ソリチュード」は、ウクライナ戦争の悲惨な現実をテーマに創られ、観客が涙した。娘は見ることが出来て泣いて帰ってきた。
昨夜のDinnerの時
「あ、お母さん今日ラトマンスキーのバリエーションクラスやったよ」
待ってました!と思いながら、さりげない感じを装って、
「あ、そうだったね。どうだったー?」
「ジゼルやった。」
Giselle !!???? ジゼル???
私の想像では、彼の独自の作品からの振り付けを習わせたりするものだと思い込んでいたので、古典バレエのジゼルとは思いもよらず。
思わず、
「えー、なんでジゼルなの?」
と出てしまった。
しかし、娘が言うには、ジゼルのバリエーションも彼のバージョンの振り付けで、めちゃくちゃ早いらしい。
ホップも早いし、最後のターンのコンボはダブルがたくさん入って、
リビングで踊る娘。
わーっ、素敵!それ見たい!
男のバリエーションクラスでは、続いてアルブレヒトのバリエーションだったらしい。
そのクラスも見たの? と聞くと
もちろん。
娘曰く、ちょー笑えたのが、最後の倒れる振りで、普通に横に倒れるのではなく、
一度上に舞い上がって、飛ぶように地面に倒れると言われて、男子達は、かの有名振付師の前で全力で倒れていったらしい。
かわいそーだったー!と笑言いながら話す娘。
想像して笑い合う私たち。
そりゃそうだよね。彼に言われたら、やるよね。