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なんだかとっても体が弱っていた帰り道、

とにもかくにも帰って寝るんだ!と思って息まいていました。


スーパーで朝食の食材を買うも、現在進行形の食欲がわかず、

恵方巻きのPR効果に一切の引力も感じず

行事ごとに関心を払うことなくそそくさ家路を目指していました。


予定外の雪に、今朝ほしてきた洗濯ものが気になったこともあり、

ひたすらに寒いこともあり・・・・・・・かなり早足で。


でも路地裏で子供の声が響いていたのです。

「おにはーそと」「ふくはーうち」


思わず寒さで固まっていたホホの筋肉がゆるみました。


ほのぼのするなー。。。


なんて思ったと同時に、

何か自分の心に稲妻のようなものが走るのを感じました。


こ・・・これだ!!!!!


この行事こそが、私にとって今最も大切な行事なのではあるまいか!!!


そう、鬼を外に追い出す。これをせずして、私の悪夢からの解放はないように思われました。なにしろ私の悪夢はたいてい「何かが家に侵入しているor侵入しようとしている」という、名づけるならば「侵入シリーズ」なのですから。鬼が家に侵入しているのならば、これを追い出すイベントを見逃すわけにはいきません。


というわけで、思い立ったら即行動。すぐ近くのコンビニにて豆を購入しました。ありがたいことに鬼の面付きで198円というお手頃価格でした。

でもいかんせん一人暮らしです。誰に鬼をやってもらうというわけにもいかず、自分でかぶるのか?と考えてみたのですが、自分が鬼になっちゃったら追い出すにおい出せないし、鬼の面は見て楽しむだけにしておきました。


家に帰ったらまずは洗濯物を取り入れて、滋養を付けるためにおかゆを作りました。

クウネルにのっていた鶏粥に触発されて、レシピを暗記し、再現してみたのですが・・・・・・

実はおかゆを作るのって初めてでした。いつも作っていたのはお粥じゃなくておじやでした。

そこん所の差を見せつけるかのように、できあがったお粥は想像以上においしくて、即座にとりこになりました。

ただ、最終的に卵でとじてしまったため、味付けがおじや風になったのは残念でした。

途中の段階で味見した時の、あの味が最高だった・・・・あれにザーサイを入れて完了にしていれば!

いまさら悔やまれます。


とまあお粥の件は置いといて・・・・とりあえずまぁ、モチモチとしたおいしいお粥を食べることができました。


食後、早速折り紙で福箱を作成し(少し小さかったですが・・・・・・)


豆まき開始。


発声練習をしたのちに、ベランダの窓を開!!


にぎりしめたビーンズを外に向かっておもいっきり投げつけました!

「おにはーそと!!!!」「ふくはーうち!!!!」


な・・・なんてすっきりするんだ!!!

私はもう取りつかれたように豆の子袋をがんがんあけては投げつけました。


でもしかし、途中で一抹の不安がよぎりました。マンションの入り口付近が豆だらけになっているのではないだろうか(疑問というよりは確信に近い。。。)という不安です。そしてその豆は一体どうなってしまうのだろう、という不安です。おそらくはマンションの一階部分に住居を構えている大家さんによって始末されることになると思うのですが・・・迷惑をかけてしまうのではないか、怒られやしないかという恐ろしさがよぎりました。


そんな不安から思いっきり豆がまけない・・・いってみればスランプのような状況におちいってしまいました。


でもそれじゃ何のために豆を買ったのかわからない!!!!

ということで、精神統一し、大家さんのことは一旦心に封印することに。そして最後に一撃、「おにはーそと!」と豆をまいて終了しました。


あすの朝、大家さんよりも早くにカラスかハトの大群でも来てうまい具合に平らげてくれることを祈ります。

小鳥たちにここに豆をまいたことを伝えたい!!



さてその後はひたすら豆を食べました。

豆は嫌いですが、縁起ものですので仕方がありません。

袋には年齢より一つ多く食べるように書かれていました。

まだ28歳だけど29歳になる年ですから、30個は食べたほうがいいように思われました。

豆嫌いの私にとっては、昔よりはるかにハードルが上がっています。


30個ともなると、しっかり取り分けてから食べ始めないと、何個食べているのか分からなくなります。


福箱に30個取り出しポリポリ一粒ずつ食べることにしました。

5粒目まではがさっとたべてしまったのですが、

6粒目からは人生を振り返りつつ食べることに。


6歳・・・あぁあんなことあったね。7歳・・・ああ、そうそう、あれあったわ。など。

記憶に残るシーンや写真を思い浮かべながら食べていたのですが、

案の定、14歳と18歳で残数がわからなくなり確認する事態に陥った上、

19歳はなきものとしてはしよられました。


そうやって人生をたどりつつ食べていると、あんなにも楽しかった大学時代が、意外にも一番、一年一年の境目があいまいなうえに記憶にもばらつきがあるような感覚を覚えました。コレは意外な発見。

モラトリアムすぎて脳内が幸せマヒしていたのでしょうか。幸せってそういうこと?


人生において非常につらかった24歳と25歳のことを振り返りつつ食べた豆は

とても硬くて、苦々しい味がしました。

豆にしっかりと人生が反映されていたような気がします。


最終的に何粒食べたかよくわからなくなったけど、最初に取り分けたからきっと30は食べたはず。

と思いながらも不安な食べ追加で1粒食べて終了しました。


鬼を追い払えていることを祈ります。


無視して過ごす予定だった節分というイベントを目いっぱい一人で楽しんでやりました。

こんなにすっきりするイベントだったとは。。。!(大家さんのことをのぞけば。)