さて、
前回オープンキッチンの難しさ を感じつつも、
それを克服しながら素敵な接客をしているお店に出会い・・・
というエピソードをアップしたのですが・・・・
ま逆の体験もしてきました。
そのお店は地元のフレンチのお店なのですが。
シェフとホール係り、2人で切り盛りしている小さなお店です
おいしくてリーズナブルで結構人気もあり、
私と父も気に入っていて、
最近二人で夕飯を食べるときはもっぱらそこに行っているのですが・・・
私たちが行く時はいつもなぜか
他にお客さんがいないことが多いのです。
今回も2人だけでした。
オーダーを済ませ、
パンをちぎって食べながら
父に近況報告をしたりしていたのですが・・・
ふとキッチンを見ると
見るはずのない光景がそこに
なんと!!!!![]()
こともあろうか!!!!![]()
シェフがホール係りの胸ぐらにつかみかかっていたのです!!!!!
まさかレストランでの食事中に
見るとは思わなかった異様な光景です!!
私は呆気にとられました。
ホール係りの人はなぜか
いつもかぶっている帽子も脱ぎ取られ
ものすごくこわばった表情で
もはや一瞬見ただけでは
いつもの彼とは判別できないような状態に。
もう私はびっくりしてしまって
思わず立ち上がりそうな勢いでしたが・・・・
私の視線に気づいたか
その場はそれで収まりました。
なんということでしょう。
あなおそろしや・・・。
その後も小声ながら彼は怒られ続けていました![]()
私は彼が料理を運んでくるたびにもう
不憫で不憫でなりません。
そしてその不憫な気持ちが
料理の味を若干衰えさせるのは
どうしても否めない。
本当においしいのです。
味は絶品なんです。
だけどなんか
不憫ってのもそうだけど・・・
なんか・・・・
またあんなことになりやしないかとひやひやして!!!![]()
純粋に料理を楽しめない!
おしゃべりとお食事に没頭できない!!!!
そしてこんな微妙な気持ちを父に味あわせたくないと思うがばかりに、
私もなぜか店員のような心境で、
2人のいざこざを隠さねば!という気持ちまで芽生えてきて
なんだか忙しい。。。。。![]()
実はここのレストランは、
このシェフがホール係りに厳しく当たりすぎる点が
ネット上でもしばしば問題視されていると
噂で聞いていたのですが・・・
どうやら
シェフもそのことを知っていたのでしょう。
私のおろおろした視線からそれを思い出したようで
今度は小さい声で
「お前がそんなだから俺がやりすぎだとかなんだとかいわれるんじゃないか!」
というようなことを怒りだしましたw
もはや取りつく島もないwwww![]()
と思ったのですが・・・
一つだけほっとする一言も。
「お前が可愛いからいろいろいってるんだから!」
思わずうなずいてしまいました。
かわいいにしてもちょっとやりすぎなのではと、
思わずにはいられませんでしたがw
それでもその一言がなかったら
なんだか悲しすぎたのです。
たしかにそのホール係りさんも
長年やっている割にはいつも同じ調子だし、
特にできる感じの人ではないので、
一緒に働いていなきゃわからない不満って
シェフにしてみれば
いっぱいあるのかもしれませんよね。。。。
でも
そう。
それがオープンキッチンの宿命なのですよ![]()
客の目がある以上
怒ってはいけないのです!!!!
怒るのはぐっと我慢して、
お客の帰ったあとにしなくては。
せっかく自分が料理の腕をふるっても
お客様の舌に・・・心に、
100%の力で届けることが
できなくなってしまうから![]()
それじゃもったいないじゃないですか。
接客って、
サービスって、
飲食って・・・・・・
そこまで意識できて初めて
ほんとうの「おいしい」につながるんだろうなと思います![]()
まぁ実際に働いてる時は
オープンキッチンだなんてことも忘れて
汗だくになってガサガサ働いていたくちですが・・・
他人ごとになるとよく見えるもんで
偉そうなことも言えちゃうんですよね![]()
でもほんと、
オープンキッチンって
魅力的なぶん、
難しさも伴うものですね