グルテンフリーという言葉を聞いたことが
ありますか?
グルテンというのはタンパク質の1種で小麦
などに含まれています。
パンのモチモチ感、うどんのこしなどはグルテン
によるものです。
麩(ふ)の原料としても知られています。
そして、このグルテンを食べない、グルテン
フリーの食事療法がはやり始めています。
このグルテンフリーはもともと、グルテンに
アレルギーを持つセリアック病患者向けの
食事療法でした。
それが一般の人が取り入れてみると、体の
調子がいいということで話題になりました。
アメリカのセレブが取り入れたことで、人気
に火が付いたようです。
これにより、グルテンはいきなり悪者扱い
です。
今までその存在すら知られていなかった
グルテンは白日の下にさらされ、批判
され放題です。
グルテンは中毒性があり、食欲が増加し
過食症になりやすいとか、
腸内に炎症を起こし、消化不良になり
やすいだとか、
消化不良によって腸内は汚れ、血液ま
で汚れる結果になる。
もう言われまくりですね。
今まで何の咎めもなく生きてきたグルテンが
人間様の流行の変化によって、極悪人に
されてしまったわけです。
健康な人には何の影響もないのだから、
今更なんでと思うのは私だけでしょうか。
逆に、グルテンフリーの長所ばかりが
取り上げられるようになりました。
グルテンフリーにすると、栄養吸収がよくなり
代謝率が向上してやせるようになる。
美肌効果がある。
どちらも統計的な裏づけがあるわけでもなく
まだ感覚的なものにすぎません。
アメリカなどでは、セリアック病の割合が
比較的高いようです。
実際の数は、まだ研究結果がそれほどない
ので、一概には言えないですが、アメリカな
どでは100人~150人に一人ほどの割合のよ
うです。
現実問題として、グルテンが問題を起こして
いるならグルテンフリーは必要です。
セリアック病患者にはグルテンフリーは間違
いなく必要です。
しかし今まで何の問題もなく生活してきた人が
グルテンフリーがいいからと言って、グルテン
批判し始めるのはどうかと思います。
あくまでも食事は個人的な好みの問題です。
健康に害がない限り、過剰な制限とかは
意味がありません。
自分に合ったバランスの取れた食事をとるこ
とが一番大切だと思います。